◇セ・リーグ 巨人5―2DeNA(2020年6月30日 東京D)

 巨人の戸郷は「イチゴがあれば生活できます」というほど無類のイチゴ好きだ。特にお気に入りの品種は大粒のあまおう。「練乳は100%かけます」と甘くするのが好みだ。

 ただ、自身開幕連勝を飾っても投球の甘さへの反省は忘れなかった。「立ち上がりを意識していたんですけど、点数取られるとこがまだ甘いところなのかなと思う」。初回にいきなり犠飛と適時打で2失点。思わぬ立ち上がりとなったが「一番はチームのためにやっているんだ」と2回以降立ち直り、6回1/3を2失点と好投した。

 「イチゴみたいな逆三角形になりたい。イチゴに憧れた青年です」と体形までもイチゴに憧れる戸郷。実際、このオフは体の強さを求めて努力を重ねてきた。今年1月の自主トレに同行した山口(現ブルージェイズ)の教えから食事量も増やし、入団時より体重を3キロアップ。また、「自分に合っている」と初動負荷トレーニングも取り入れ、ケガをしない体づくりを続け、成長につなげた。

 1年間ローテーションを守るため、投球の幅も広げた。長いイニングを投げられるようにと、2回以降は直球の多くを140キロ台後半に抑えてペース配分し、2回から6回までは無安打に封じた。「カード頭を任されているのはいろいろな意味が込められている」と高卒2年目ながら自覚と責任を感じる。

 本来、露地物のイチゴは3〜4月に旬を迎えると言われる。3カ月遅れの開幕で連勝を飾った「宮崎産」の20歳は、プロの投手として大きく実りつつある。(田中 健人)

 ▼巨人・原監督 自分の役割というものを少し理解してきている。自分の投球をやれているという点では成長したと思いますね。

 ≪シーズン初登板から2戦2連勝は87年桑田以来≫高卒2年目の戸郷(巨)が6回1/3を2失点に抑える好投で、開幕から2戦2勝。ドラフト制以降の巨人で、高卒2年目以内に開幕2連勝以上を記録するのは、66年堀内恒夫(1年目)の13連勝を筆頭に6人目で8度目。うち、シーズン初登板から2戦2連勝の好スタートは、87年桑田真澄(2年目)以来33年ぶり2人目となった。