ドジャース大谷翔平投手は19日(日本時間20日)、本拠地ドジャースタジアムでのレッズ戦に「2番DH」で先発出場。

延長10回の第5打席に移籍後初のサヨナラ打を放つなど4打数2安打1打点1死球の活躍で、ドジャースを3連勝に導いた。

■「私たちはオオタニのことを孫にも語り継ぐだろう」

この日大谷は第1打席で空振り三振、第2打席で左飛、第3打席で移籍後初の死球、第4打席では俊足を飛ばして2試合ぶりの安打を記録した。

そして延長10回裏、2死一、二塁のチャンスで迎えた第5打席。大谷は相手5番手アレクシス・ディアス投手の6球目ストレートを振り抜き右前へ運んだ。

この一打で二塁走者がホームに生還しゲーム終了。大谷は移籍後初めてのサヨナラ打を記録するなど、マルチ安打の活躍でチームの連勝に貢献した。

大谷のサヨナラ打は、現地でも大きく取り上げられ、MLB公式を含む現地メディアがこぞって大谷の写真や動画をSNSにアップするなどし反響を呼んだ。

現地メディア『ファン・ネーション』は「ショウヘイ・オオタニのドジャース移籍後初サヨナラ打に球界が反応」と題した記事を投稿。

「オオタニは野球界で最も危険な打者の一人であり続けたが、日曜の一瞬(サヨナラ打)でその理由を再び示した」とし「予想通り、球界はオオタニの大事な瞬間と、ロサンゼルス(ドジャース)の勝利を祝うためにソーシャルメディアに群がった」と報じ各所の報道をまとめた。

米メディア『Talkin’ Baseball』はX(旧ツイッター)にて「ショウヘイ・オオタニ、ドジャースで初めてのサヨナラ勝ち!」とサヨナラ打の動画付きで投稿。

サヨナラ後に大谷が同僚らに揉みくちゃにされ“手荒い祝福”を受けたり、水を掛けられずぶ濡れにされたことも注目を集めており、米野球データ会社『Codify』は「ショウヘイ・オオタニがサヨナラ後にずぶ濡れ」とのコメント付きで、大谷が同僚らから水を掛けられる動画をアップ。MLB公式Xも、大谷が水を掛けられる場面の写真付きで「ショウヘイ・オオタニ:ハリウッド的な結末だ」と投稿した。

ほかにも、地元放送局『SportsNet LA』はびしょ濡れの大谷の試合後インタビュー動画をアップ。ドジャース専門メディア『ドジャース・ネーション』は、「ショウヘイ・オオタニは、4シーズンぶりのサヨナラ勝ちで、延長戦まで残ってくれたドジャースタジアムのファン全員に感謝の意を表した。この男はまさにスーパースターの定義であり、LAが彼に支払おうと考えたすべての金銭に値する。私たちは彼(大谷)のことを孫にも語り継ぐだろう」と感動を表した。

大谷はこの日のマルチ安打で打率.353とし、試合終了時点で再び両リーグトップに再浮上。ドジャースも3連勝を収め、今季最多の貯金15となっている。