〈第49回食品産業技術功労賞〉6部門36件の受賞が決定、「健康」「時短」「おいしさ」「楽しさ」に焦点

〈第49回食品産業技術功労賞〉6部門36件の受賞が決定、「健康」「時短」「おいしさ」「楽しさ」に焦点

第49回食品産業技術功労賞 選考委員(左から後藤奈美氏、鍋谷浩志氏、村上秀德氏、中裕伸氏、食品産業新聞社・馬上)

〈独自技術を駆使、人手不足対応など訴求〉
食品産業新聞社が主催する第49回食品産業技術功労賞の受賞商品およびテーマが10月11日開催の最終審査(村上秀審査員長=食品産業センター理事長)で決定した。

今回は6部門・特別賞の36件が受賞、部門別内訳は商品・技術部門16件、資材・機器・システム部門3件、マーケティング部門9件、国際部門2件、環境・CSR部門3件、地方発部門1件、特別賞2件。商品・技術部門では、独自技術を背景にしたヒット商品が受賞した。また、健康に配慮した取り組みのほか、家庭向け、外食・給食向けの両方で、調理時間の短縮や人手不足対応などを訴求するテーマの受賞が目立った。
 
◆第49回食品産業技術功労賞 受賞者一覧表=https://www.ssnp.co.jp/tech_prize/2019-1023-1305-14.html

今回、受賞した商品やテーマを見ると、独自技術により、社会の課題を解決している商品が多い。特に、外食・給食現場の人手不足を軽減するような取り組みや、共働き家庭などの増加により時短調理のニーズに応える商品が目立っている。切り口としては、おいしさや健康を根本価値に置きながらも、簡便ニーズに応えた試みが支持されている。

商品・技術部門では、業務用で調理現場の課題解決が評価された商品が多く、ジャーで長時間保温してもおいしい業務用「ガツうま!チャーハン」、揚げずにボイルで、衣のサクッとした食感が楽しめる「ボイルでサクッと」シリーズ、介護施設で簡単に食事の準備ができる「デリパック」、食事に合わせやすい味わいから料飲関係者から支持される「樽ハイ倶楽部」、そして「惣菜亭」シリーズは、一貫製造ラインで製造するこだわりの卵焼きだ。

食べる人に楽しさやおいしさを提供するのは、のびるチーズが大人気となっている「クッキングモッツアレラ」、爆発的ヒットを記録しているデザートの「バスチー」、バランスよく様々な食材をとりたいニーズに応える介護食の「バランス献立」シリーズ、水いらず、油いらずに加えてフタいらずに進化させた「大阪王将 羽根つき餃子」と「羽根つきシリーズ」、新素材チューブ入り練り香辛料として新たな薬味文化を創出した「きざみ青じそ」、“大豆食×新食感”をコンセプトに生まれた「感豆富」。

独自製法で健康的なおいしさを高めているのは、無塩製法とそば粉の配合で付加価値を生み出した「そば湯まで美味しい蕎麦」、発酵技術と豆乳事業のノウハウを生かした「豆乳グルト」シリーズ、風味向上やもっちり感を持続させた“ルヴァン種によるパンの品質向上”の取り組みがある。

簡便性を訴求するのは、鍋に1人分の液体濃縮タイプを提案する「プチっと調味料」、業界最速の80秒でゆであがる「オーマイ 超早ゆでマカロニ」シリーズ。

資材・機器・システム部門は、アクティブ販売の目に見えない隠れカビも除去できるAI穀物選別機、外れにくく開けやすい機能を備えた食品包装容器「強嵌合」、食品工場の省力・省人化に寄与する中設エンジの「ユーザーズエンジニアリングサービス」が受賞した。

マーケティング部門では、サミットの「惣菜総選挙」などを通じてスーパーマーケットを楽しくする取り組み、業務用ハンバーグで高いシェアを誇り、ハンバーグブームを支えているスターゼン、フランスパン専用粉「リスドオル」が発売50周年となった日清製粉、メニューのバラエティー化で顧客拡大を図る「大きな大きな焼きおにぎり」、レンジの食べ方提案やフレーバー品投入でユーザー拡大に取り組む「シャウエッセン」、ラグビーW杯を盛り上げる施策を展開する「ハイネケン」、有名パティシエたちも支援する菓子用小麦粉のブランド「宝笠印」、カリフラワーライスを日本市場に広める先駆けとなった「カリフラ」、通年販売を開始し大きな話題となった「雪見だいふく」。

国際部門は、日本発売50周年でロングセラーの「ポンパドール・ハーブティー」、日本発の新スイーツとして「モチクリームアイス」が認知を高めている。

環境・CSR部門では、地元の特産品を使ってメーカーと開発する活動を通し、食に関わる人材を育成する「商業高校フードグランプリ」、効率的で持続可能な物流の構築を目指し、異業種との協働など、さまざまな取り組みを進めてきたキユーピー。生産量が少ないものの魅力ある食材を全国化する「美しい国から」プロジェクトの第2弾に取り組んだシュガーレディ。

地方発では、50年の古木から収穫した実生の柚子の商品化に成功した鶴屋の「実生のゆず」。

特別賞は、今年100周年となり、いまだ成長を続けるアサヒ飲料の「カルピス」ブランドと、森永製菓の「森永ココア」が受賞した。

〈第49回食品産業技術功労賞 選考委員〉(順不同)
▽一般財団法人食品産業センター理事長 村上秀德氏
▽国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構理事 食品研究部門長 鍋谷浩志氏
▽国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所理事 健康・栄養研究所所長 阿部圭一氏
▽独立行政法人酒類総合研究所理事長 後藤奈美氏
▽日本チェーンストア協会専務理事 井上淳氏
▽独立行政法人日本貿易振興機構(JETRO)農林水産・食品部長 中裕伸氏
▽食品産業新聞社代表取締役社長 馬上直樹


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