凍り豆腐の家庭用製品、新型コロナ影響で販売伸長(画像はイメージ)

新型コロナウイルス感染拡大の中、栄養価が高く保存に便利な凍り豆腐の家庭用製品の販売が伸びている。主要メーカーによると、4月が特に伸びており、前年に対して2ケタ増で推移しているところも見られた。3月は前年がメディア効果で伸びた反動減を見込んでいたが、おおむね前年並みを確保した。一方業務用は、休校措置の影響で学校給食向けが減少するなど、苦戦している。

各社の4月の家庭用製品の販売状況は、旭松食品は前年に対して2ケタ伸長で推移している。主力の「新あさひ豆腐 10個入」をはじめ、だし付きの簡便商品など、全体的に動きがいいという。また、人気キャラクター商品の「しまじろうのなかよしこうや豆腐」も好調に推移している。

みすずコーポレーションは、前年を上回る推移を見せている。登喜和冷凍食品は、10%増で推移し、特にだし付きの簡便商品の動きがいいという。一方、「3月はコロナの影響でお彼岸特売がなくなり、その分はマイナスの影響があった」(同社)とする。

凍り豆腐は、高たん白低糖質の食品で、血糖値や血中コレステロールを下げるレジスタントたん白質も豊富に含む。また、鉄分、カルシウムも豊富。こういった栄養素や、咀しゃくを介して健康維持に役立つことが期待されている。

また、湯戻し不要で、電子レンジで簡単に調理できる商品が多く、乾物であるため保存性が高く、備蓄にも便利といった利点もある。

「自粛生活が続くと、フレイル(虚弱)が起こりやすくなる。高たん白質の凍り豆腐を取り入れてもらい、フレイル予防にも貢献できれば」(旭松食品)など、健康維持への寄与が期待される。

〈大豆油糧日報2020年4月30日付〉