農水省は6月27日、茨城県取手市で発見した、死亡した野生イノシシ1頭において豚熱(CSF)陽性が確認されたと発表した。茨城県内でCSF感染野生イノシシの確認は初となる。遺伝子解析の結果、国内でこれまでに確認されたウイルスと同一だとしている。

茨城県では県内養豚農場におけるCSFワクチン初回接種を終えており、当該野生イノシシ発見地域の利根川流域を含め、野生イノシシ経口ワクチンを散布し、野生イノシシのCSF浸潤状況調査を実施している。当該イノシシ発見地域から、半径10km以内に監視対象農場はない。県内養豚農場では初回ワクチン接種が終了しているため、今後は2回目以降の定期接種を実施し、新たに生まれた豚へのワクチン接種を実施していく。

発見地点から半径10km以内に含まれる千葉県では、県内養豚農場におけるワクチン初回接種を実施中で、6月末に終了を予定している。千葉県内では発見地点から10km以内に1農場が所在するため、立入検査を実施し、異常がないことを確認した。当面の間は、毎日の臨床症状や死亡状況などの報告を指示している。また県内すべての養豚農家に対し、異常がないことを確認し、異常時の通報及び消毒の徹底を指導している。

両県は連携し、両県内の全養豚農場に対し、改めて飼養衛生管理基準の遵守徹底を指導し、引き続き野生イノシシ対策などを実施する。

〈畜産日報2020年6月30日付〉