このほど、「グロービス学び放題」(ビジネススクールを運営するグロービスが提供する定額制動画学習サービス)のユーザーが選ぶ、動画ランキングが発表されました。


ランキング1位に選ばれたのは、「プレゼンテーションスキル」。

プレゼンは、1対1でミーティングする時、何人かの前で提案する時、あるいはもっと大人数に何か説明する時など、広くコミュニケーションの場面で必要になる、ビジネスパーソンにとって汎用性の高いスキルだと言えます。

プレゼンへの苦手意識が消えないワケ

しかし、プレゼンに苦手意識を持っているビジネスパーソンは少なくありません。

株式会社インテージがビジネスパーソンを対象にした調査では、7割もの人が業務上行うプレゼンに苦手意識を持っていることが明らかになりました。一方、プレゼンが得意と答えた人はわずか2.9%でした。

これは、セミナーやカンファレンス、TEDトークやスティーブ・ジョブズなど、昨今、良いプレゼンを見る機会が増え、聴き手の目が肥えてきたことも影響していると言えます。

そのような状況において、いざプレゼンをやるとなると「敷居が高い」「人前で話すのが苦手」「緊張で頭が真っ白になる」と尻込みする人も多いと思います。

TEDやジョブズを見ると、プレゼンは素質やセンスによるところが大きいと思われがちですが、決してそうではありません。

ビジネスの場面では、プレゼンの「中身」が重要になります。プレゼンを成功に導くためには、いい「中身」があることが大前提です。その上で、わかりやすく話を伝える能力や見やすい資料やスライドを作る能力、分析力、思考力などのスキルが必要とされます。

言い換えれば、プレゼンを体系的に学ぶことは、再現性のあるプレゼンスキルを身に付けることに他ならないのです。

プレゼンスキルはその他のビジネススキルをも向上させる



多くのビジネスパーソンは「伝え方」で損をしている気がします。

良い「考え」や「内容」を持っているにもかかわらず、それらを伝えきることができない。ともすれば、「考えていない」と誤解される可能性もある。それはあまりにももったいないことです。

プレゼンが上手い人は「伝え方」が上手です。プレゼンスキルが身に付けば、必然的に伝える力が養われます。そうすると、ビジネスの場面で多く見られる「伝え方」で損をするケースを回避することができます。

また、プレゼンが上手くなると、自らの思考を構造化するクセがついていきます。物事や思考、課題を構造化する力は、総合的なビジネススキルの底上げにもつながります。

プレゼンは緊張したり、苦しかったり、できれば逃げ出したいものだったりすると思います。ですが、やり方、気持ち、マインドセットを変えると楽しめるものに変わります。


語り=西口 敦、構成=水本 このむ