好きなことをやって自由に生きる/ストロング本能①

とにかく好きなことをシンプルにやればいい

会社も面倒を見てくれないし、日本という国だって、この先どうなるかわからない。そういう時代だからこそ、本能と生きるべきです。好きなことをやったほうがいいし、好きに生きたほうがいい。自分に噓をついても、得られるものは昔ほどありません。

本能に忠実に、空気を読まずに生きているやつのほうが強いのです。

国や会社が上り調子であれば、本能を隠して生きたほうが強いかもしれませんが、すべてが壊れかけているからこそ、ストロングな本能と生きるほうがおもしろい。

いま、日本はそういう時代なのです。

ここがもしロシアだったら、本能を隠して生きるほうがいいでしょう。

東側の諸国は、格闘技のチャンピオンがプーチン大統領と対談するといったように、格闘技でさえ政治に直結します。それは、ものすごく自由がないし、リスクです。

西側のスポーツ選手たちは恵まれていない、とよく言われます。国がバックアップしてくれない。でも、それは半面、すごくいいことだし健全です。国威発揚などが絡んでくると、スポーツが間違った方向に行きそうで怖いのです。


どんどん有名になって「国民的ヒーロー」になっていくと、言いたいことが言えなくなります。するとメンタルは壊れていくでしょう。結局、自分じゃなくなってしまう。それが怖い。

僕が国民栄誉賞を取ったり、皇居の園遊会に呼ばれたりしたら終わりです。

あくまでも、ライブハウス的というか、カウンターカルチャー的でいいし、現場感があるほうがいい。

それが僕の幸せです。

「自分なりの幸せ」を明確な数値目標で設定する

僕自身、格闘技団体を自分で立ち上げたいとか、会社を経営したいとか、そういうことはまったく考えていません。

結局、僕は、格闘家として自分の名前で仕事をして生きていくことに価値を感じているだけなんです。それに必要なことはしますが、それ以上は考えていません。

僕に「大義」はないし、大金持ちになろうとも思っていません。「このくらいでいいかな」というラインが自分のなかにあるのです。


そして、有名にはなりたくありません。

有名になることで失うものが大きいと感じるからです。

気軽に外を歩けなくなるとか、時間がなくなるとか、気軽に電車に乗れなくなるとか……そうしたかけがえのない日常と「トレード」してまで有名になりたくはないのです。

たとえば、僕がダルビッシュ有や中田英寿みたいなワールドクラスの有名人になったら、外で「ばかやろう、ウンコ食ってろ」とか言えないでしょう。格闘技で言うと、キャラの問題もありますが、井上尚弥も言えないはずです。それだけで大ニュースになってしまう。でも、僕はそれを言いたい。


井上尚弥になると、しっかりしたコメントを求められて、それをどこか演じなきゃいけなくなる。僕がそうなると、自分のやりたい表現ではなくなると思うのです。地上波テレビにバンバン出てしまったら、やりたいことができなくなっちゃう。何よりも、自分の人生を懸けて表現したいことを最優先にしたい。だから、ある程度でいいと思っているのです。


「とにかく有名になりたい」と思っている人もいるでしょうが、それによって失うものを冷静に考えてみることです。

また、同時に、「自分はどのくらいのことがしたいのか」まで考える必要があります。

「どれくらい有名になるのか」「どれくらいお金持ちになるのか」の明確な数値目標を設定しないと、つらい状態がずっと続きます。


僕はテレビの地上波に出るときに、優等生的なコメントを求められることが多くありました。それがつらかったのです。

「このやろう」と思っていても、「そういうのは、やめてください」と言われてしまう。やはり、好きなことを言えて、好きに揉(も)められるほうが、生きていておもしろい。


「絆」とか「仲間」とか「誇り」とか、そういう種類の言葉を使うと、人気を得ることはできるでしょう。「がんばれよ」と思ってもらえる。

ただ僕は、そこに違和感があったし、そうした安易な考えには、どうしても賛同できなかったのです。

「どうせ、これを言えば人気も上がるんでしょ」という既定のレールが見えたので、あえて「それを言ったら負け」だと思っていました。完全にあまのじゃくです。

本心で思っていないことでも、聞こえのいい言葉を発言すればファンの人々は増えていく。でも、「それで本当にいいのか? 青木よ」という本能の声が拭(ぬぐ)いきれなかったのです。

噓をついてまでファンの人を獲得したくなかった。


格闘技ブーム全盛期、他の選手は「世界最強」とか「仲間」とか、おそらく本心でないこともかなり発言していました。そのときに、本心でなくても「俺は世界最強になれる」と言ったほうが人はついてくるという現実も目の当たりにしました。


本心を捨てて、人気を取るか。自分の表現をし続けるか。

迷ったときに、僕は後者を選んだのです。

そこでトレードはしたくない。


自分の思ったことを思ったようにやりたい。

結果的にそのほうが、自分にとっても幸せなのです。


(StudyWalker・青木 真也)


関連ニュースをもっと見る

関連記事

おすすめ情報

StudyWalkerの他の記事もみる
主要なニュースをもっと見る
社会のニュースをもっと見る
経済のニュースをもっと見る
政治のニュースをもっと見る
国際・科学のニュースをもっと見る
エンタメのニュースをもっと見る
スポーツのニュースをもっと見る
トレンドのニュースをもっと見る
生活術のニュースをもっと見る
地域のニュースをもっと見る

仕事術 アクセスランキング

ランキングの続きを見る

仕事術 新着ニュース

新着ニュース一覧へ

総合 アクセスランキング

ランキングの続きを見る

東京 新着ニュース

東京の新着ニュースをもっと見る

東京 コラム・街ネタ

東京のコラム・街ネタをもっと見る

特集

特集一覧を見る 動画一覧を見る

記事検索