あなたの中の「オタク気質」が仕事のヒントを与えてくれる/けいろー

僕がフリーライターとして独立してから、早4年。

開業するにあたって、何か夢があったわけではありません。

典型的な「やりたいことが見つからない若者」だった僕は、なんとなく進学先を決め、それとなく就職活動を進め、やっともらえた内定先では営業員として滞りなく成績を収めていたものの、体を壊しかけたことによって、あえなく退職。

抗おうともせず、流れ流され、気づけば無職になっていました。

ところが、そんな自分の数少ない好きなこと――文章を書くことをブログで始めたら、やがて執筆依頼をいただけるようになったんですよね。

「また体を壊しそうになったら、ブラック企業に勤めることになったらどうしよう」とモヤモヤしながら進めていた転職活動を続ける気にもなれず、フリーライターとして開業届を出すことにしたわけです……なんとなく。

ライターの多くは「オタク気質」?

ノリと勢いでライターを名乗ることにした僕は、ぶっちゃけ稼げているほうではありません。

でも、実際にフリーランスを4年ほど続けてみて、気がついたこともいくつかあります。

その一つが、フリーライターとして活動されている人の多くが「オタク」的な気質を持っているように見えることです。

ここで言う「オタク」とは、アニメや鉄道といったコアなジャンルに限らず、それ以外でも「ある特定の分野に強い関心を寄せ、夢中になっている人」を指すものです。

そもそもライターといえば、各々が専門とするジャンルを少なからず持っているもの。音楽ライターやガジェットライター、スポーツライターなど、「○○ライター」という肩書きを名刺やSNSに載せている人は珍しくありません。

そうやって、常に特定の分野を追いかけているライターの姿は、ある種の「オタク」であるととらえることもできるのではないでしょうか。

好奇心旺盛な「情報オタク」はマルチに活躍できる

各々が「○○ライター」として専門分野や得意ジャンルを持っていることの多い、ライター業。

しかしだからと言って、普段からチェックする情報がその「専門」ばかりに偏るかといえば、決してそんなことはありません。

複数のニュース媒体に目を通し、ネットのトレンドを追いかけ、書店で新刊や話題書をチェックし、街中を歩く際にもそれとなく情報をインプットしている。

その時に書いている原稿とは関係がなくても、常日頃からありとあらゆる情報を摂取するようにしている。

他方で、ライターの中には専門分野や得意ジャンルを持たず、ノンジャンルで何でも取り上げることのできる書き手もいます。

そして彼らも彼らで、ある種の「オタク」であるように感じるんですよね。

総じて情報感度が高く、息をするように情報をインプットしている彼らは、気になったことは調べずにはいられない、言うなれば「情報オタク」です。

何にでも興味を持ち、関心を惹かれた対象についてはすぐに調べ、時には自ら足を動かして確認しに行ったりもする。実際、トップで活躍している有名ライターの中には、そのような人が多いように見受けられます。

「オタク」はライターやフリーランスに向いている?

ここまでの話はすべて、僕個人の印象論に過ぎません。

ですが仮に「ライターにはオタク気質の人が多い」のだとしたら、逆にこうは考えられないでしょうか。

「何らかの『オタク』である人は、ライターに向いている」のではないか……?

興味のあることについて息をするように調べ、行動することができる人。新商品が出ればチェックし、イベントが開催されれば現地に向かい、そこで感じたことを自分なりの言葉で表現できる人。

記事にしてまとめるにはある程度の文章力が必要になりますが、義務教育で国語を学んでいれば、たとえつたないとしても、きっと誰かに「伝わる」読み物が書けるはずです。

むしろ文章力よりも、主体的に情報をインプットしているかどうかが大切。

自ら「調べよう!」「追いかけよう!」という意識を持って行動している人は、言うまでもありません。

でもそれ以上に、「調べた!」「追いかけてる!」などと自然体で動ける人、無意識に“動いてしまっている”人は強い。そのように好奇心が旺盛な人は、ライターとしてもフリーランスとしても活躍できるポテンシャルを持っているように思います。

さらにいえば、ライターやフリーランスに限った話ではないのかもしれません。

自主的かつ日常的に知識や体験をインプットし、それを仕事に活かすことができている人は、会社でも重宝されるはずだと感じます。

主体的に「なんとなく」を積み重ねる

感覚的には「なんとなく」だったとしても、それが「自ら進んで動ける」ものならば、大きな強みと言えるのではないでしょうか。

その点において、「自分が興味を持っているから、好きだからこそこなせる活動」は圧倒的な強みになります。

たとえきっかけは「なんとなく気になる」「なんとなくおもしろそう」だったとしても、自然体で取り組み続けることができたら……それがやがて実を結び、より良い未来につながるかもしれません。

長々と書いてきましたが、たまには曖昧で感覚的なものについて思いを馳せるのも悪くはない――そう僕は思います。

仕事や生活の中では、白黒はっきりつけなければならない事柄ばかりですが、悩んだときにはグレーな部分にヒントが転がっていることも多いはず。

この文章が、そんな“灰色”な部分について思いを馳せるきっかけになれば幸いです。


文=けいろー


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