「嫡出子」と「非嫡出子」で相続に差をつけるのは憲法違反!/行政書士試験に必須! 憲法の知識(2)

「嫡出子」と「非嫡出子」とでは相続のときに差が出る?

結婚するには婚姻届を役所に提出しなければいけないことは知っていますよね? これを法律婚といいます。婚姻届を出さないと事実婚となり、夫婦は法的にお互いを配偶者として扱ってもらえません。

ちなみに、婚姻届を出した男女から生まれた子を嫡出子と呼びます。そうではない子が非嫡出子です。

かつて相続の場面において、嫡出子か非嫡出子かで相続できる権利の割合が違うという規定が、民法に置かれていました。具体的には、非嫡出子は嫡出子の半分しか相続できないという内容です(民法旧900条4号ただし書)。

最高裁も何度かこの規定が憲法違反かどうかを審査しています。しかし、いずれの場合も「問題ない」としてきました。その理由は「法律婚制度を取っている以上、当然だ」というものです。

相続で差をつける民法の規定は、やはり憲法違反

でも、よく考えてみると、嫡出子とか非嫡出子というのは、その子の責任で決まったものではありませんよね。本人が努力したら克服できる、というものでもありません。このような地位のことを社会的身分といいます。

なので、「それを理由に相続のときの扱いに差が生まれるというのは、差別ではないか?」という疑問が残ります。

そして、2013(平成25)年の最高裁決定により、民法900条4号ただし書でのこのルールは、憲法14条1項の「法の下の平等」に違反すると判断されました。それを受け、現在、このただし書の前半部分は削除されています。



【チェックポイント】嫡出子と非嫡出子との相続分差別は憲法違反

①嫡出子や非嫡出子というのは、「社会的身分」に当たる

②なぜ、両者の相続分に差を設けることが憲法違反とされたのかを理解しよう

◇ ◇ ◇

嫡出子・非嫡出子相続分差別違憲決定(最高裁平成25年9月4日大法廷決定)

「民法900条の規定の合憲性」が争われた裁判。

この違憲決定により一部が削除されました


(StudyWalker・横溝 慎一郎)


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