新型コロナの影響を大きく受けることになった今年の夏休み。東京すくすくでは今月7月1日から17日にかけて、アンケート「どうする?今年の夏休み」を実施しました。107件の回答があり、旅行や帰省がしにくい状況への戸惑いや、その中での工夫などが寄せられました。

「決まっている」25% 「何もしない」11%

 夏休みの予定が決まっているか尋ねたところ、「決まっている」が25.2%、「決まっていない」が63.6%、「何もしない」が11.2%でした。新型コロナウイルスの影響がいつまで続くか不明なため、多くの家庭で夏休みの予定が立てられていない状況が浮かびました。

 実家への帰省も難しい状況に。特に他の地域よりも感染者数が多い首都圏の家庭からは、地方の実家への帰省を断念したという声が多く寄せられました。理由や今の思いを尋ねました。

自分が地方在住だったら、東京から訪問されるのは… 

・高齢の両親にうつしたら最悪なので…。ちょうど0〜1歳になるかわいい盛りの孫を見られなくてかわいそうです。この時期は二度と戻らないのに。(40代専業主婦/東京都渋谷区)

・この夏どころか収束まで宮城の実家には帰省しない予定。法事もあるが、母は糖尿病でリスクが高く、大阪も感染が増えているので。(30代パート・アルバイト女性/大阪府高槻市)

・私たち夫婦や子どもたちは感染しても治癒力があるだろうとさほど心配はしていませんが、無症状のまま感染していたり、新幹線などの移動中に感染したりして、高齢の両親にうつしてしまったらと考えると恐ろしく、二の足を踏んでいます。家にこもり続ける両親に子どもたちの顔を見せて元気づけたいとの思いはあるのですが。(40代パート・アルバイト女性/東京都杉並区)

多くの海水浴場が開設されないことになった


・自分が仮に地方在住者なら、国内で感染者の多い東京から少ない地方へ訪問されるのは、気分が良くないのでは?と考えるから。(30代専業主婦/東京都江戸川区)

・夫が病院勤めのため、職場から移動は控えるようにと通達があった。仕方ないこととあきらめているが、曽祖母や実家にいるペットのウサギも老体で、来年元気で会えるだろうかと少しさみしい気持ちもある。(30代専業主婦/東京都葛飾区)

子どもはいとこと会えるのを楽しみにしていたのに

・実家の母から今回はやめたほうがいいだろうと言われてしまった。(40代パート・アルバイト女性/埼玉県加須市)

・実家の家族で介護施設で働いている者もいる。同じ家族でも働いていない人はそんなことを考えていないのか「なんで孫が来ないんだ!」と怒るし、働いている人は「接触を控えたい」という姿勢で、大変面倒。そんな雰囲気の実家に子どもを連れて出かけるなんて考えたくもない。(40代会社員女性/東京都品川区)

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今年の夏休みは帰省や旅行を我慢、という家庭も多い


・私が感染したら、保育園の子どもたちや実家の家族にも感染させてしまう。保育園はお盆中も例年より多く子どもが登園する予定。保護者もあまり夏休みを取らず働くため忙しい夏になりそう。休みは家でゆっくり休息し、体調を整えたい。(50代保育士女性/東京都東大和市)

・今月出産を控えた姉妹がいて、子どもたちもいとこに会えるのを楽しみにしていたが、帰省することでウイルスを運んでしまうと思うと帰れない。また、両親も持病があるため、しばらくは帰省できないだろうと思うので、すごく残念に思う。(30代専業主婦/東京都板橋区)

・帰省するつもりだったが、両親から「周りからにらまれる、やめた方が良い」と言われ、地方から見た首都圏の現状を痛感した。仕方ないと納得する一方で、楽しみがはっきりと制限されてけっこうショックだった。(50代自営業・フリーランス女性/東京都練馬区)


会えない祖父母とのコミュニケーションは?

 春以降、祖父母と孫が会えない期間が長引く中、つながりを保つために工夫していることや、これからやってみようと思っていることなども尋ねました。

テレビ電話、手紙、LINE、手作り「家庭新聞」も

・祖父母と孫のつながりを保つために手紙のやりとりをしています。(30代会社員女性/横浜市)

・自粛期間中は子どもの折り紙などを入れた文通をしていました。(40代専業主婦/東京都渋谷区)

・タブレットでテレビ電話をつないで、お互いに顔を見ながら話している。Googleフォトで日々の写真を共有しあっている。(40代パート・アルバイト女性/東京都杉並区)

・オンライン帰省。手紙や贈り物のやりとり。(40代会社員男性/東京都北区)

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友だちみんなで花火、というわけにもなかなかいかない


・父と息子は将棋が好きなので、お互いに詰め将棋の問題を手紙で出し合っている。休校中は家庭内でどのようにすごしているか、家庭新聞を作り、双方の祖父母に送りました。夏休みもやろうと思います。(30代専業主婦/東京都江戸川区)

・子どもたちはそれぞれ、じいじやばあばとLINEや電話をしている。(50代会社員女性/千葉県松戸市)

・こまめに電話やメールをし、悩みを聞いたり、面白いエピソードを伝えたりする。給付金の10万円を使って、いつもより豪華な誕生日プレゼントを贈った。(50代保育士女性/東京都東大和市)

・入院中の義父のお見舞いにずっと行けない状況なので、タブレットを購入して病院に届け、テレビ電話でつなぐことを検討中。(40代男性会社員/東京都練馬区)


 回答からは、やむを得ない状況とはいえ、親しい人たちと会ったり、子どもたちに長期休みならではの経験をさせたりしにくいことへの複雑な思いが感じられました。一方で、遠く離れた祖父母との交流を保つための工夫を続けている家庭も多く、参考になります。制約の中で、親も子も少しでもリラックスして過ごせる夏休みになると良いですね。