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コロナビール、飲んでますかぁ〜?

えらいこっちゃですわ。本来なら明日オーストラリアに向けて出発でしたけどね、行っても意味ないし、行けないし。締め切りに追われ、出発に追われ、という人生を歩んできた私だけど、この時期、たぶん30年近くぶりぐらいに日本にいることになる。

荷造りしなくちゃ、とか、家をお出かけモードにセットしなくちゃ、とか、もうすぐ出かけるから食材は買い込んじゃダメとか、ちょっとしたことなんだけど、ずっと心のどこかに引っかかるような、心理的に追われる感覚のない日々。なんてステキなんでしょ。

しかし、ここまでくると現実に次号どうしよう、っていうのが私の最大の悩みだな。ネタナシ。物理的に作れない。なんか考えなくちゃ。

困ってるのは世の中のメディアみんな同じで、そうなるとアーカイブ的なことになって、WSLもサーファーマガジンも、みんな昔話方向。しょうがないだろうな。

少なくともオーストラリアの3試合はないし、4戦目のバリもないだろう。個人的には南アフリカもこれから広まるんだろうから、7月のJベイも危ういな、と思う。オリンピックが夏に予定通り行われると思ってる人なんていないだろうし。

で、延期ではなく、正式にキャンセルになったGCの試合に関しては選手たちに最下位の賞金は保証されるようだけど、それけっこうWSL的には痛手なんだろうな。実質5月までの4試合は延期という名のキャンセル決定だろうから、最終的に保証金は数試合分出ていくんだろう。ただでさえ財政難なのに、結構マジピンチじゃないかと思う。

さて、そうなると今シーズンがどうなるか? って話にもなってくる。過去、アメリカのセプテンバーイレブンのテロの時、2001年シーズンは年間8試合のうち3試合が開催されないまま、年間計5試合でワールドタイトルが決まった。CJホブグッド。

その年はベルズスタートで、タヒチ、ブラジル、Jベイと終わったところで、第5戦の9月17日からのポルトガルを目前にしてテロ発生。ポルトガル、フランス、スペインのヨーロッパレッグ3試合がキャンセルになり、11月26日からの最終戦のハワイ、サンセットは開催され、そこでタイトルが決まった。

この年のパイプはCTではなく、インビテーションオンリーのスペシャリティイベントだったが、その話は「続・コロナビール飲んでますか〜?」で(笑)。

この時はツアー開催を嫌ったのは、主にアメリカの選手で、ほかの国の選手は別にいいじゃん、って感じだった。狙われたのはピンポイントでアメリカだったし、実際に私はあのさなかにポルトガルまで行ったけど、ヨーロッパは普段と何ひとつ変わらなかった。テロ問題に対する温度差がすごかったのを覚えている。

まぁ、それでも年間予定の過半数は試合が行われてるので、ツアーとして成立するんだろうけど、ひとつの国でのテロ被害による交通混乱と違って、この全世界規模でのコロナ騒ぎは、この先2か月とかの短期スパンで終わる感じもしない。おそらく秋ごろには何となく収束ムードなんだろうけど、そこから始まるのは最も感染がひどいヨーロッパでの2試合。これ、どうなんだろうねぇ。ヨーロッパ2試合とハワイの計3試合でタイトルやクオリファイ決まっちゃうってのもねぇ、ないだろうし。

長引けば今シーズンはなかったことに、ってなるんだろうか。幻の2020シーズン。

そうなると序盤、クオリファイが現実的な成績で走ってる村上舜(現時点でランキング4位)には不運だし、カリッサのイヤーオフで繰り上がった都筑有夢路の行方も怪しくなるかもしれない。だって来年はカリッサ帰ってくるだろうから、結局繰り上がらずで、元通り次点の可能性もあるしねぇ。

日本はちょっとコロナ自粛疲れで、もうどうでもいいかな、感出てきてるけど、カリフォルニア、ハワイ、オーストラリアあたりの友人と電話で話すと結構シリアスなようよ。

日本では手に入らないのはマスクぐらいだけど、あちらでは食材とかも不足してるらしいし。パブやレストラン全部閉店のカリフォルニアじゃ、そのうち暴動起こるかも、とか言ってた。まぁ、それもありそうといえばありそうではあるけど……。

写真はバックナンバーより。

2001シーズン終了後のバンケットの写真。CJホブグッドがワールドタイトルで、女子はレイン・ビーチェリー。ミック・ファニングがルーキー・オブ・ザ・イヤー? 昔々のお話。

(F+編集長つのだゆき)