吉田明世アナ「かわいいわが子にイライラ」育児の理想と現実に、さとったひと言

吉田明世アナ「かわいいわが子にイライラ」育児の理想と現実に、さとったひと言

“吉田明世の子育てエッセイ”第2回は「『かわいいわが子にイライラ』育児の理想と現実に、さとったひと言」です。保育士資格を持つフリーアナウンサーとして活躍中の吉田明世さんに、育児や仕事に、時につまずきながらも奮闘する様子を自らの言葉でエッセイとして語ってもらいました。

かわいいわが子なのに なんでこんなにイライラしてしまうの?

子育てをしていると、どうしてもイライラしてしまうことってありますよね。目に入れても痛くないほどかわいいわが子のはずなのに、なんでこんなにイライラしてしまうのだろうと、自己嫌悪に陥ることも…。
なるべく笑顔で、心穏やかに子育てをしたいという理想と、そううまくは行かない現実とのギャップに苦しんでいるお母さんは、きっと私だけではないはず!

とくに私がムキーッ!っとなってしまうことが多いのは、食事のシーン。子どもにとって、「手づかみ食べの時期はとても大事なんだ」っていうのは頭ではわかっているんですが…。

わが子のために必死で作った手料理を、一口も食べずに床にポイっと投げ捨てられた時のむなしさたるや。床に落ちたごはんを拾っている最中にも頭上から次々と降ってくるし。ほかにも、コップに入れた牛乳を一瞬だけ目を離したすきにジャーーっとひっくり返してこぼされたときなんかは悲鳴ものです。だって、服についた牛乳のにおいって、ちょっと放置しただけでなかなか落ちない。数日前までご機嫌につけていた食事用のエプロン、突然気に食わなくなったのか、何度つけ直しても、ふぎゃあー!と怒りながら引きちぎる。あまりの嫌がりように、しかたないか……とエプロンを着けるのをあきらめた直後に、かぼちゃやらトマトソースやらの“洗濯しても全然落ちない系のごはん”で洋服を汚すもんだから、子どもって不思議です。(しかもそういう時に限って、私のミスチョイスで白い洋服を着てたりする。)

ほかにもスプーンやフォークを手に持ち、お皿や机をカーン!カーーン!と豪快にたたいて大演奏したり、粘土なの?って思っちゃうくらい、ごはんつぶを両手で豪快にこね始めたり…。一つの出来事としては大したことないのだけれど、それが次々と降りかかるもんだから、食事を終えたころには心身ともに疲弊。

余裕があるときはいいですが、そうじゃないときは「おふざけじゃないでしょ!」と鬼の形相で、娘が泣くほど怒ってしまい、あぁ。また感情的になってしまったな…と反省する毎日です。

イライラ回避の呪文(じゅもん)は、「ケ・セラ・セラ!」

でもね最近は、このままではよくないなと思い、イライラしないで済む自分なりの回避法を見つけたのです。それはズバリ…「ケ・セラ・セラ育児」です!ケ・セラ・セラとは、スペイン語で、「なるようになるさ」という意味ですが、まさにその言葉のとおり。ごはんを投げても、ひっくり返してもこぼしても、ケ・セラ・セラ、なるようになるさ。と心の中で唱え、心を無にしてしまうのです。

もちろん、やってはいけないことをしたら、一度ちゃんとダメなことを伝えます。なぜダメなのか、まだ言葉の意味がわからなくても、ちゃんと理由も伝えます。やはり、一度説明したぐらいじゃ娘はやめてくれません。でもそのあとは、もう、ケ・セラ・セラです。

床にごはんが落ちても、ケ・セラ・セラ。ごはんが落ちるたびに拾わなくても、床が汚れたところで、別に今すぐ困ることなんてありませんから(ペットを飼ってる人は要注意)。

娘がごはんを食べたくないなら、ケ・セラ・セラ。またあとでおなかすいた時に食べてくれればいいや。エプロンをつけたくないなら、ケ・セラ・セラ。白いTシャツが汚れても、あとで衣料用漂白剤につけ置きして洗えばなんとなる。掃除も洗濯も、食事がぜーんぶ終わってからでも、最悪その日中にできなかったとしても 、大抵のことは"なんとかなる"のです。もちろん、外食の時はそうもいかないのですが、家での食事は、この、ケ・セラ・セラ育児で、だいぶ穏やかに過ごせるようになりました。

部屋が散らかっていたって、 家事を後回しにしていたって“いいんです”!

お母さんは子どものお世話をするだけでも、へとへと。それなのに、そのほかの家事も完璧にしなきゃいけない!なんて本当に大変。だから、「部屋が散らかっていたって、食器の片づけを後回しにしたって、洗濯物がたまってたって、いいんだ」ということを、私は声を大にして言いたいのです! 

きっとこんなに手がかかるのも、今のうち。私がイライラしていっぱいいっぱいになっているうちに、いつの間にやらあれよあれよと大きくなって、ママの手から離れてしまうのは、寂しいです。だから、ごはんの時にぐちゃぐちゃになっても、ちょっとぐらい悪さをしたとしても、食べ方ではなく、全力で生きる子どもの姿そのものを目に焼きつけたいなぁと。
そんなわけで、ケ・セラ・セラ育児。みなさんも、もしよかったら取り入れてみてくださいね!
…と原稿を書きながら、隣でお茶を床にこぼす娘。ケ……ケ・セラ・セラ〜!!
(構成/ひよこクラブ編集部)

毎日のお世話だけでなく、家事にも追われている子育て中のママたち。つい子どもにイライラしてしまうときもあるでしょうが、吉田明世さんのように「ケ・セラ・セラ」と唱えれば、少しだけ心穏やかに過ごせるかもしれませんね。

Profile
吉田明世(よしだあきよ)
1988年生まれ。2018年5月に第1子を出産し、産休中に保育士資格を取得。TBSのアナウンサーを経て、19年にフリーとなり、現在はテレビ・ラジオ・雑誌などに幅広く活動。10月18日より配信開始のAmazonプライムビデオ『プロ野球そこそこ昔ばなし』やTOKYO FMの新ワイド番組『THE TRAD』(毎週月曜から木曜15時〜)などにレギュラー出演中。


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