子どもの入園・入学、習い事などをきっかけに始まるママ友づきあい。わが子を軸として成り立っている関係だからこそ、子ども同士のケンカがきっかけでママ同士のトラブルに発展することもあります。他のママ友同士でトラブルが起こった際に、第三者としての向き合い方について子育てアドバイザーの長島ともこさんに紹介してもらいました。

長島ともこ
フリーエディター、ライター。育児、妊娠&出産の分野を中心に書籍、雑誌、WEBの編集、執筆に携わる。著書に『PTA広報誌づくりがウソのように楽しくラクになる本』、『卒対を楽しくラクに乗り切る本』がある。認定子育てアドバイザー、All About「子育て・PTA情報」ガイド。2児の母。

ママ同士で起こりやすいトラブル、5つのパターン

子どもが園で同じクラス、近くに住んでいる、同じスクールで習い事をしているなど…。ママ友との関係は、当たり前ですが、“子どもを介して”の関係です。子育ての方針や価値観は家庭により異なり、子ども同士のトラブルが発端となってママ同士の関係にひびが入ることもあります。また、子どもを介さずにPTAや懇談会など、保護者同士の集まりでいざこざが起こることもあります。

ママ同士で起こりやすいトラブルには、以下5つのパターンがあげられるのではないでしょか。具体的に見ていきましょう。

●子ども同士のトラブルがきっかけとなり、ママ同士が微妙な関係に
園で子ども同士がオモチャのとりあいでケンカ。『たたいた』『たたかれた』などの子ども同士のちょっとしたトラブル報告を機に、双方の親が微妙な関係になることがあります。

●PTA・懇談会など保護者同士の集まりで意見が分かれ、メンバーが分裂
保護者の集まりで、とあるテーマについて意見の対立がきっかけとなり、メンバー同士のチームワークにひびが入ることも。役員決めの会が、揉めるきっかけになることも少なくありません。

●SNSによるコミュニケーションがトラブルの元になることも
「わが子の写真を無断でSNSにアップした」「毎日夜中にメッセージを送ってくる」「大切な連絡事項を送っても既読スルー」など、保護者間のSNSによるコミュニケーションがトラブルの元になることもあります。

●宗教・生命保険・セミナーなど、突然の勧誘により関係がぎくしゃく
つかずはなれずの関係だったママ友から、突然の“勧誘”があり、戸惑うママもいます。「興味がないので断ったら、それ以来避けられるようになった」といった、相手の振る舞いに悩んでしまうママも少なくないようです。

●なぜ私が? 詮索や悪口のターゲットにされ人間不信に
ごく普通におつきあいをしてきたママ友から、突然旦那さんの職業を聞かれたり、陰で自分の悪口を言われたりしたことを知り「そのママとは距離を置いた」というケースもあります。

トラブルの当事者ママから相談された時、どう対応する? 心構え5つ

トラブルの当事者ママから相談された時、第三者としてどのように対応すればよいのでしょうか。5つの心構えを紹介します。

心構え1 聞き手に徹し、共感する
当時者のママは、悩んでいたり、気持ちが混乱したりしていて「誰かに聞いてほしい」という気持ちをぶつけてくるでしょう。相談されたときは、誠意をもって聞き役に徹し、共感できる部分があれば、「そうだったんだ」「大変だったね」などと言葉をかけましょう。第三者に話を聞いてもらうことで、当事者ママの気持ちが落ち着くこともあります。

心構え2 「裁判官」にならない
話を聞いているうちについ、「あなたのひと言が、多かったんじゃない?」「相手の〇〇さんのほうに非があると思うよ」などと口をはさみたくなることもありますよね。しかし、「どちらがいいか悪いか」といったジャッジをするような言葉はNG。その言葉が、当事者ママをかえって混乱させてしまうかもしれません。話を聞きながら「裁判官」にならないよう注意しましょう。

心構え3 「自分だったらどうするか」を考えてアドバイス
「どうしたらいいと思う?」と意見を聞かれたら、自分が相手の立場に立ったときのことを想像し、「うーん、私だったら〇〇するかなぁ。あまり参考にならなかったらごめんね」などとアドバイスを。考えがまとまらない場合は、正直に、「ごめん、うまくこたえられないわ」と伝えましょう。

心構え4 「他言無用」は基本中の基本
当たり前のことですが、ママ友から相談されたことを他のママに話し、「今、〇〇さんと△△さんがもめてるらしいよ」など、周りに広めるのはマナー違反です。

心構え5 最後まで中立的な立場を貫く
ママ友同士のトラブルがエスカレートすると、「あなたは私の仲間よね?」といった内容のメッセージが送られてくることもあるかもしれません。その際は、どちらの仲間になる・ならないではなく、最後まで中立の立場を貫くことをおすすめします。

ママ友トラブル、第三者としてどう向き合う?

年齢や仕事の有無、育った環境、家族環境などが異なりながらも、子どもを介してつながるママ友。価値観が異なる女性の集まりなのですから、コミュニケーションを重ねる中でなんらかのトラブルが起こるのは、ある意味自然なことなのではないでしょうか。

ママ友の関係は今のままずっと続くわけではなく、卒園や入学など子どもの成長の節目で変わります。
また、進級によるクラス替えでメンバーが変わったり、夏休み・冬休みで会わない期間があったりなど環境の変化もあります。ママ友トラブルが起こったからと言って、その火種がずっとくすぶり続けることは、まずありません。

ママ友トラブルが起こっても、
●当事者といっしょになって騒ぎ立てたりしない
●静観を貫く
●相談されたら中立の立場でアドバイスする
以上を心がけておけば、自身のストレスを最小限におさえることができるのではないでしょうか。どんな人間関係においても、トラブルはつきもの。「ママ友トラブル」もそのひとつです。あまりかまえず、平常心を保ちながら、子育ての悩みを共有し、子どもの成長を喜び合えるようなおつきあいができるといいですね。