1才が近づいてくると、卒乳・断乳を意識するママが増えてきます。「卒乳と断乳は何が違うの?」「授乳はいつごろまで続けるべきなの?」「断乳していい条件ってあるの?」など、授乳の“減らし方”と、断乳を考える前に、押さえておきたいポイントについて、産婦人科医の新村先生に聞きました。

「卒乳」「断乳」の違いは、自然に飲まなくなるか、ママが計画的にやめるか

「卒乳」とは、赤ちゃんが自然におっぱいを飲まなくなることを指します。卒乳する時期は、1才前から3才過ぎまでと、赤ちゃんによって異なります。

一方で、ママがこの日までに授乳をやめようと期限を決め、授乳を中止することを「断乳」と呼びます。やめる理由は、仕事に復帰する、次の子を早めに妊娠したいなど、家庭によりさまざまです。

離乳食からしっかり栄養がとれるようになったら、断乳を考えてもOK

1回ごとに食べる量について多少ばらつきがあっても、離乳食を1日3回食べられていてやめてもいい条件です。3回食がまだ定着していないうちに授乳を減らしたりやめたりすると、栄養がたりなくなる恐れもあるのでNG。

断乳にトライする前に押さえておきたいポイント3つ

「仕事の復帰が近い」「ママの体力的にしんどい」など、事情があり断乳を考えているなら、まずは以下のポイントを押さえておきましょう。

【ポイント1】断乳してもいい条件を満たしているか確認して

□食べむらがあっても1日3回の離乳食が習慣になっている

□水分補給がしっかりできる

□おっぱいから赤ちゃんの気をそらす手段として遊びの幅がある

上記の3つの目安をクリアしていれば、断乳の絶対条件は満たしています。ただし、大きな環境の変化があったときや、ママ・赤ちゃんが病気などで体調不良が続いているとき、乳首や乳房のトラブル真っ最中のときなどに、無理に進めるのはおすすめできません。少し様子を見てからにしましょう。

【ポイント2】授乳回数を減らすときは、2週間〜1カ月かけて少しずつ

ある日突然、授乳ってしまいます。断乳日を決めたら、2週間〜1カ月前から準備をスタート。段階的に授乳回数を減らします。この期間に、おっぱいに頼らない寝かしつけやぐずったときの対処も慣れていきましょう。

【ポイント3】断乳する期間は忙しい時期を避けて

断乳する期間中は、パパや家族の協力が得られるとスムーズ。長期休暇や帰省の時期などに合わせて行うとうまくいくことも。忙しいときや、体調不良、環境の変化などで赤ちゃんの不安感が強いときは避けましょう。

監修/新村朋美先生 取材・文/ひよこクラブ編集部

新村朋美先生
Profile
赤枝医院・産婦人科医。東京医科大学病院 産婦人科を経て現職。プライベートでは、2人の男の子のママ。

参考/ひよこクラブ10月号「おっぱい・ミルクのお悩み 助産師&産婦人科医の誌上相談会」