猛暑の夏に大活躍したエアコン。フィルターは自分でも掃除できますが、奥の方の汚れは自分では落とせないですよね。今回は、エアコン掃除を業者にお願いする「目安」について、家事マイスターの梶野智絵さんに聞きました。

梶野智絵
家事マイスター(R)
家事が苦手な方々に、家事のコツや時短家事・分担家事・男家事・整理収納・楽家事などのレッスンを行う。またセミナーや講演・雑誌取材やTV出演・コラム等でも活躍。
家事楽々.com エアコンがどんな状態になったら業者にクリーニングを頼めばよいのでしょうか?具体的な事例を上げて説明します。

1.送風ファンにホコリがこびりついているとき

送風ファンとは、エアコンの内部に設置されている、細い溝がいくつもある円筒形のものです。
エアコンのスイッチを切った状態で、送風ルーバー(風を上下に送る羽)を指でそっと開いてみてください。空いた隙間から中を覗き込むと、黒い送風ファンが見えると思います。暗くて見えにくいときは、懐中電灯で中を照らすと良く見えます。

エアコンの運転中はこの部分が回転して風を送っているのですが、この溝の部分に綿ぼこりやカビがついているのを見つけたら、専門業者にお願いする目安になります。

2.送風ルーバーの奥や裏に黒カビが見えたとき

送風ルーバーとは、風向きを作る羽のことです。
一般的なエアコンには、風を上下に送る羽と左右に送る羽、計2種類の送風ルーバーが付いています。上下に送る羽はエアコンの表からすぐ見える部分にあり、左右に送る羽はその内側にあります。

こうした所に黒カビが発生したときは、業者にお願いしましょう。
一見、自分で外して掃除できそうに思えるのですが、外す順番があったり繊細なパーツがあったりして壊してしまう可能性が大きいので、慣れた業者の方が安心です。

3.エアコンの風が雑巾のような臭いがしたとき

エアコンの臭いは、エアコン内部の奥のほうに潜んでいるカビやバクテリアが増えているときに発生します。梅雨どきや真夏に除湿運転をしたりすると、内部に残っている湿り気にカビやバクテリアが住み着いてしまい、臭いがすることがあるのです。

こんな臭いがしたときは、健康被害が出る可能性もあるため、業者に連絡をしてキレイにしてもらいましょう。

4.なかなか設定温度にならない(温まりにくい・冷えにくい)とき

長年掃除をせずにカビやホコリを溜め込んでしまうと、熱効率がとても悪くなり冷えにくかったり、温まりにくかったりします。こういう状態のまま使っていると、電気代がとても高くなってしまう可能性があります。

そんなときは、業者に掃除をお願いすると熱効率が回復して、設定温度に達する時間が短縮されるかもしれません。

エアコンクリーニングのQ&A

Q:業者に依頼する頻度の目安は?
A:3年に1度程度、依頼するのが良いようです。キッチン近くのエアコンの場合は汚れの中に油煙が含まれていることが多いので、そこだけは2年に1度してもらう方が長持ちしそうですね。

Q:どの時期にお願いするのが良いですか?
A:エアコンを使う家庭が少ない4月・5月は依頼も少ないため、予約が取りやすくおすすめです。また冷房を使わなくなった秋口もお勧めです。冷風から温風に切り替わるタイミングで汚れをキレイに落としておけば、快適な暖房生活に入れますね。

Q:お掃除機能付きエアコンは、業者のお掃除は必要ありませんか?
A:いいえ、要ります。お掃除機能とは、フィルターに付いたほこりをある程度取るだけの機能ですのでフィルター以外のお掃除は、必要なのですよ。

以上が、エアコンの掃除を業者にお願いする目安となります。
1〜4の症状がみられる方、取り付けてから3年以上経つけれど一度もエアコンの掃除を業者にお願いしたことが無いという方は、業者にお掃除を依頼するのがおすすめです。

自分でできるエアコン掃除ワンポイントアドバイス

Q:自分でできるフィルターの掃除頻度はどれくらいですれば良いですか?
A:最低でも、月1回はして欲しいですね。できれば掃除機を掛けるタイミングで、毎回掃除機でほこりを吸ってあげて、月1回洗剤を付けて洗ってあげるのが理想ですね。節電にもなります。

Q:どうすればカビの発生を抑えられますか?
A:夏場、冷房や除湿を使ってスイッチを切る時、送風にして「切るタイマー30分」をかけておくだけで、内部の結露が乾燥するのでカビの予防になります。

五感を働かすと、エアコンが発している「掃除をして!」というサインを感じることができますね。餅は餅屋、複雑な構造になっているエアコン内部の掃除は専門業者に依頼するのが安心です。