GPSやインターネットの技術を活用して後継者不足などに悩む農業の生産性や収益化の向上を図ろうと宮城県角田市で17日、新たに整備された農地でスマート農業の実演会が開かれました。

角田市江尻で開かれた実演会は、高齢化や労働力不足などが深刻化するコメ作りの生産性の向上や若者の参入を後押ししようと地元の協議会などが開き、圃場の地権者や市の職員などおよそ100人が参加しました。

プログラムされた田んぼの地形をもとに、ロボットトラクターによる代掻きの無人化や、ハンドル操作なしで田植えができる自動運転も公開されました。

また、無人航空機ドローンを使い農薬を散布する模擬飛行も行われ、参加者は高い関心をもった様子で見ていました。

TBC

参加した農家:
「こういう風にスマート化していけば、若い人も時間時間でやれるようになれば、多分ついてくるんじゃないかなと」
角田市尾袋川東地区圃場整備事業推進協議会 澤田秀一会長
「汎用化、(将来的には)いわゆる畑なんかにも使えますから、収益アップ図れるのではないか」

角田市尾袋川東地区圃場整備事業推進協議会 澤田秀一会長

協議会では将来的に80ヘクタールの大規模な農地の整備を計画していて、今年度はおよそ20ヘクタールで地元の農業法人と連携し、スマート農業で「つやひめ」を収穫まで育てることにしています。