明日23日(火)は、西日本の太平洋側を中心に雨で、四国や沖縄では警報級の大雨の恐れ。先日、大きな地震があった愛媛県や高知県では、少しの雨でも土砂災害に警戒が必要。明後日24日(水)は、強雨エリアが北日本まで拡大。全国的に強まる雨・風に注意・警戒が必要です。

前線の活動が活発 四国などで警報級大雨の恐れ

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明日23日(火)にかけては、西日本に前線がのびる見込みです。この前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、南西諸島や九州南部、四国などで大気の状態が非常に不安定となる見込みです。積乱雲が予想以上に発達し、雨雲が停滞した場合は、警報級の大雨の恐れがあるため警戒が必要です。

先日4月17日の豊後水道の地震で揺れの大きかった地域では、地盤が緩んでいる所があります。少しの雨でも土砂災害に警戒が必要です。

今夜〜23日(火)朝 沖縄〜九州南部で大雨に警戒

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今夜遅く〜明日23日(火)朝にかけては、沖縄や奄美、九州南部に活発な雨雲がかかる見込みです。局地的には1時間に30ミリ以上の激しい雨が降るでしょう。道路の冠水や川の増水、アンダーパスなど低い土地の浸水に警戒が必要です。

23日(火)夜 四国では警報級の大雨に警戒

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23日(火)夜は、四国や紀伊半島で雨脚が強まり、先日大きな地震があった愛媛県などで大雨警報(※)が発表される可能性があります。

【愛媛県で予想される24時間雨量(いずれも多い所で)】
22日18時〜23日18時まで
中予 30ミリ
東予 30ミリ
南予 50ミリ

その後、23日18時〜24日18時まで
中予 およそ50ミリ
東予 およそ50ミリ
南予 およそ50ミリ

※4月17日の豊後水道の地震で揺れの大きかった愛南町、宇和島市では、大雨警報・注意報および土砂災害警戒情報の土壌雨量指数基準を通常より引き下げた暫定基準で運用しています。

24日(水)は東日本中心 25日(木)北日本で荒天警戒

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明後日24日(水)は、前線を伴った低気圧が本州の南岸を東進、それとは別に日本海にも低気圧が発生。いわゆる「2つ玉低気圧」が列島を東進するため、全国的に天気が崩れるでしょう。

関東など東日本は朝から雨、午後は北日本にも雨エリアが拡大する見込みです。東海や関東など沿岸部では、局地的に雨雲が発達し、雨と風が強まるでしょう。

北海道や東北では、25日(木)にかけて、雨が降るでしょう。東北北部など桜が満開の所では、花散らしの雨となってしまいそうです。

土砂災害の前兆

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土砂災害が発生する時には、前触れとなる現象があります。いざという時のために、ぜひ覚えておいてください。

1つめは、がけや地面にひび割れができることです。
2つめは、木が裂ける音や石がぶつかり合う音が聞こえたり、土のにおいがしたりすることです。
3つめは、井戸や川の水、湧き水が濁ることです。湧き水が止まる場合も、前触れの一つです。
4つめは、がけや斜面から水が湧き出たりすることです。

そのほか、小石がバラバラと落ちてくる、地鳴りや山鳴りがする、雨が降り続いているのに川の水位が下がる、樹木が傾く、などがあります。このような時は、土砂災害の危険が高まっています。すぐに周りの人に声をかけて、安全な所へ避難してください。