九州では昨日23日の夜から活発な雨雲がかかり、3月としては記録的な大雨となっている所があります。今日24日の午前11時半現在、大分県の一部に大雨警報が発表中。夕方にかけて土砂災害などに警戒してください。

九州 3月としては記録的な大雨に

今日24日は活動が活発な前線が西日本付近に延びてきています。九州には昨日23日の夜から発達した雨雲が次々とかかり、今朝は局地的に1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨を観測。季節外れの大雨となっている所があります。

今日午前11時までの24時間雨量は、長崎市234.0ミリ、長崎県雲仙岳で249.5ミリと、いずれも3月としては観測史上初めて200ミリを超えました。このほか熊本市でも157.5ミリと3月の観測史上1位を更新しています。

午前11時半現在、大分県の一部に大雨警報が発表されています。

夕方にかけて土砂災害などに警戒

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この後も前線の活発な状態が続く見込みで、九州では昼過ぎにかけて局地的に雷を伴った激しい雨の降る恐れがあります。今日24日に予想される1時間雨量はいずれも多い所で、熊本県で30ミリ、大分県で20ミリとなっています。

夕方には大雨のピークは越える予想ですが、これまでの雨で地盤の緩んでいる所があるため、土砂災害には引き続き警戒が必要です。

大雨時に危険な場所は?

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大雨が発生した時は、以下のよう場所が危険になります。身の安全を確保するために近づかにようにしてください。

①河川や用水路には近づかないでください。普段は流れの遅い河川や用水路でも、大雨によって水かさが増したり、流れが速くなったりします。増水した用水路は道路との境目が分からなくなっていて、足を取られるおそれがあります。

②運転の際は、アンダーパスなど低い道路は避けるようにしてください。低い道路には雨水が流れ込みやすいため、すぐに冠水してしまうおそれがあります。車が水没して故障したり、水圧によって、ドアが開かなくなったりして、車内に取り残されると、非常に危険です。無理をして通らず迂回するなどの対応をとってください。

③山などの急な斜面はいつ崩れるか分からないため、決して近づかず、斜面とは反対側に避難するようにしてください。土砂災害警戒情報や大雨警報の危険度分布を細かく確認して、状況を常に把握するようにしましょう。

④地下は浸水するおそれがあるため、雨漏りなど異変を感じたら地上に移動するようにしてください。地下では、危険を察知することが遅れてしまいがちです。こまめに気象情報を確認し、速やかに地上に移動できるようにしておきましょう。

⑤上流にダムのある河川の近くに住んでいる場合は、ダムの水位情報を確認するようにしましょう。大雨が長時間にわたって降り続くと、ダムは決壊を防ぐために放流を始める場合があります。