春夏秋冬、それぞれの季節の変わり目に置かれたのが「土用」。五行「木火土金水」の真ん中の「土」は季節の狭間だからこその意味があるのでしょう。秋から冬へ、ようやくやってきた心地よい秋晴れを楽しんでいるとアレッ、寒さがそこまでやって来ていると気づき慌ててしまう。季節の変わり目は落差の大きさに戸惑うことも多くなります。高く澄んだ青空もあれば、しとしとと降る長雨もあり、そういう中だから多彩な秋を楽しめるのでしょう。日々を臨機応変に利用して「秋の土用」を有意義に過ごしていきませんか。

爽やかな秋を身近に楽しみたいなら、行楽弁当としゃれてみよう!

晴れた秋の日の空は何ものにもかえがたい気持ち良さと嬉しさでいっぱいです。窓を大きく開けて空気を入れ替えれば部屋は爽やかに、パリッと乾いた洗濯物からはお日さまの匂い、ふだんはつい面倒になってしまう家事さえも幸せを感じることができるのが秋の晴天です。
そんな日に出かけたいのがピクニック、でもそうもしていられない、というときは行楽弁当をこしらえてみてはいかがですか。煮ものに焼き物、から揚げも欲しい、と欲張らずに朝ご飯のついでにちょこっとできる気軽な行楽弁当。おにぎりでも好いですね。少ししゃれっ気を出して自分で楽しいな、と思うおにぎりを詰め合わせてみませんか? サンドウィッチだったら丸めてラップでくるむロールサンドはいかがでしょう。ひとりでもご家族と一緒でも、いつもと違うとっておきのランチタイムができれば秋の1日の充実感はひとしおではないでしょうか。


曇りや雨で肌寒さを感じる日は明るい色で気分を上げよう!

変わりやすいたとえに「女心と秋の空」がありますが、老若男女、四季を問わず心は揺れ動くものですよね。そして秋の空はまさにその通り。前の日の汗ばむほどの暖かさが一転してカーディガンなどのはおり物が欲しくなるのは、太陽が顔をださない曇りや雨の日です。夏に着ていた鮮やかな色はどこへやら、すっかりシックな秋の色へと着るものも変わってきているのが街を歩いているとわかります。
先日ハッと目を奪われたのが、黒のジャケットの襟についていた小さな真っ赤なブローチでした。雨の降る日が続いていたのでついつい足下ばかりに注意を向けて歩いていました。サッと横切るように飛びこんできた赤い光に思わず目を奪われたのです。ああ、素敵だなと心が明るくなりました。差し色などと言って華やかな色を小物で追加してポイントにするオシャレを知ってはいたものの、なかなか実践できていませんでした。小さくても真っ赤はいいなぁ、そう考えていたらずっと以前に片方になってしまったイヤリングを思い出しました。夏につけていた赤くて丸い大きなバネで止めていたあれをセーターの襟にでもパチンと留めてみたらどうかしら。捨てるのはもったいなくてそのままになっていましたが、また活躍の場所ができるのは嬉しいことです。明るい色の何かがあなたの引き出しや箱にも眠っているかもしれません。思わぬオシャレに役立ちそうです。今度の週末にでも探してみませんか。

さあ、冬支度もしておきましょうか

お天気さえよければ、今のうちにやっておくと助かることがたくさんあります。衣更えを兼ねた土用の虫干し、カーテンやソファ、クッションカバー等インテリアの洗濯、障子や網戸の張替えをしている方は思いきってやってしまうのも年末を楽に過ごすためにはいいかもしれません。ストーブやホットカーペットなどの暖房器具を出していつでも使えるように準備しておけば万全でしょう。
家の中が整ったら外出のついでに本屋や文具店へ行ってみませんか。来年のカレンダーやスケジュール帳、日記帳がとりどりに並べられていて、なんだかせき立てられるような気持ちになってしまいます。買うのはまたの機会にしても新しい年はどんな手帳を使おうか、と定番はさておきあれこれ眺めるのも楽しいひとときです。ステイホームや自粛で作られてしまった閉塞感は残りますが、これ以上感染症が広がらないことを祈りながら、新しい年への期待を込めて年賀状の準備もそろそろ考えておいてもいいのかもしれません。
季節が変わる境目は身体もついていくのが実は大変。日々の忙しさの中に少しのゆとりを持ちながら、秋の喜びをたっぷり楽しんで過ごしていれば、きっと元気な冬を迎えられること請け合いです。