雪がたくさん降ったとしても、大きな幹線道路は除雪されるので路面は比較的平らになり、車は走りやすくなります(その分、ツルツル路面になりますが)。しかし、除雪が入らない生活道路は雪深いまま。轍がいくつもあるような、ザクザクの道路になってしまいます。1月10日の〈雪道での運転のコツー1〉では、ツルツル路面での運転のコツをお伝えしましたが、今回は除雪が入らないような、ザクザクの道路の運転のコツをお伝えします。

ザクザクの道路には深い轍が…。雪深いとハンドルをとられて危険

仕事が終わった帰り道、除雪が入った大きな道路はスムーズに運転することができますが、1本路地に入ると、除雪がされていない雪深い道が…。でも、この道を通らなければ、家に帰ることができません。前の車が通った轍が何本もあります。どの轍を選べば埋まらずに進めるかを見きわめ、覚悟を決めて進みます。
途中で止まると埋まってしまうので、ある程度の速度をつけます。でも、スピードを上げすぎると、今度はハンドルをとられてしまいます。
道路の中央に近い轍の通りに進めば、一気に抜けられそう。あと少しで脱出だ…と思った時に、ああ、対向車が…。
雪国にお住まいの方なら誰でも、このような経験をしたことがあるのではないでしょうか。ツルツルの道路も怖いですが、雪が深いザクザクの道路も同じくらい運転が怖いですね。

対向車が来ませんように…。
対向車が来ませんように…。


ギアを落とす。横滑り防止装置をOFFにする。埋まっても焦らない

ザクザクの雪道では、一度止まってしまうと再び発進できないかもしれない…という恐怖があります。そのような雪が深い道を運転する場合は、運転技術も必要ですが、車そのものの装置を利用することも重要です。
(1)ギアを落とす
ギアを落として、エンジンのパワーをしっかりとタイヤに伝えて運転します。
(2)ハンドルはしっかりと握る
ザクザクの道のときは、ハンドルが左右にふられることがあります。ハンドルをとられないように、しっかりと握って進みましょう。
(3)「横滑り防止装置」をOFFにする
車の走行の安定性を向上させるために、近年義務化された「横滑り防止装置」ですが、雪が深くて埋まりそうなときは、あえてこれをOFFにします。ONのままだとタイヤの空転が抑制されて、失速しかねません。雪深い場合はあえてOFFにして、タイヤが空転してもかまわずに進みましょう。
(4)もしも雪に埋まってしまったら…
・オートマ車の場合はアクセルペダルを踏まずに、クリープ現象を利用してゆっくりと進むと抜け出せることがあります。
・ゆっくり抜け出すのと反対に、ハンドルをしっかり握って、アクセルを踏み込んで、タイヤの回転を上げると脱出できることがあります。しかし、この方法だと勢いよく前進することがあるので、前方に障害物がある場合はオススメしません。
・前進と後退を何度か繰り返して自分用の“轍”を作り、抜け出します。

埋まらずに大きな道路に出られますように…。
埋まらずに大きな道路に出られますように…。

タイヤハウスに凍りついた雪を取り除かないと、ハンドルをとられる

ザクザクの雪道を運転していると、前輪のタイヤハウスの特に後ろ側に、雪がごっそりと付着します。北海道のように気温が低い地域では、タイヤハウスに雪がくっついてしまうと、すぐに凍結してしまいます。
車を停めてすぐなら、まだ車があたたまっているので、凍った部分を足でコツンと蹴ると、カポッと取れやすいですが、忘れてそのままにしておくと凍りついてしまい、なかなか取り除くことができなくなります。
そして、さらに放っておくと、どんどん凍結部分が巨大化してしまい、ついにはタイヤとの空間がとても狭くなってしまいます。こうなってしまうと、ハンドルをきろうとしても、タイヤがタイヤハウスの“氷柱”に接触して、思うように曲がることができなくなってしまいます。
そうならないために、タイヤハウスに付着した雪はこまめに落としておきましょう。もし凍りついてしまったら、ゴム製のハンマーで叩いて落としたり、お湯をかけたり、スノーブラシのスクレーパー側でこそげ落とすとよいでしょう。

雪道でどんなに気をつけて走っていても、それを上回る降雪量になると、道路で何台も立ち往生となってしまいます。天気予報を確認し、立ち往生になりそうなところをどうしても通らなければならない場合は、スコップや長靴、毛布や防寒着、食糧や水などの用意も必要になります。雪道を運転する場合は万全の準備をし、ツルツル路面なのかザクザク路面なのか、その時の道路状況を察知して、安全に走行しましょう。

このくらいの轍なら埋まらないかな…。
このくらいの轍なら埋まらないかな…。