ロジャー・フェデラー(スイス)はキャリアを通して数多の伝説を作っている。その中でも忘れられないのは、フェデラーが新たな歴史が生まれるのを阻止した試合だ。

ノヴァック・ジョコビッチ(セルビア)は2011年、シーズンが始まって以降41連勝と、近年のどの選手より優れたスタートを切っていた。1984年にジョン・マッケンロー(アメリカ)がシーズンスタート以降42連勝した記録を保持しているが、その記録に並ぶまであと1勝という時に直面したのが全仏オープンの準決勝、フェデラーとの試合だった。

大きな自信とともに全仏オープン初優勝を狙うジョコビッチは、この年すでにフェデラーとナダルに合計7回勝利していた。しかし、フェデラーは恐れていなかったという。

ATPによると、フェデラーは「こういった試合は過去何度も経験していて慣れている。ノヴァックにはすごく大きななプレッシャーもかかっているしね」と話していた。

その言葉の通り、この試合で上回っていたのはフェデラーのほうだった。7-6(5), 6-3, 3-6, 7-6(5)のスコアで圧倒し、決勝進出を決めた。

序盤から質の高いプレイが繰り広げられたが、アップダウンは少ない試合だった。ファーストサーブが入った時のポイント獲得率は、ジョコビッチの60%に対し、フェデラーは77%と高く、サーブで常に主導権を握っていた。また、フェデラーはロングラリーの際も忍耐強さを見せ、ジョコビッチの鉄壁のディフェンスに怯むことなくポイントを奪った。

(選手コメント引用元:https://www.atptour.com/en/news/federer-djokovic-roland-garros-2011-flashback)