世界ランク104位であった18歳のロジャー・フェデラー(スイス)が、ATPツアーで初めて芝でプレイしたのが1999年のフィーバー・ツリー選手権。1回戦で同37位のバイロン・ブラック(ジンバブエ)と対戦し、3-6,0-6で敗れた。

フェデラーがその後グラスコートで最高の選手になるとは、誰も知る由がなかった。

フェデラーの芝での最初の躍進は、2年後のウィンブルドン。世界ランク15位のフェデラーは、4回戦で同大会を7度制していたピート・サンプラス(アメリカ)にフルセットの末勝利を収めた。この大会に入るまで一度もウィンブルドンで白星を挙げたことのなかった選手が、当時のグラスコート・キングに勝利したのだ。

サンプラスは「私が若かった頃のような、素晴らしいショットを放つ才能豊かな選手に負けた。彼は芝で素晴らしい技術を持っている。どんなプレイもでき、隙が無い。彼のサーブに対応できなかった」と述べている。

そして翌年。フェデラーは「グラスコートは厳しいサーフェスだ」と興味深いコメントを残した。

しかし、それからの18年間、フェデラーは芝で競うことが難しいと全く感じさせることはなかった。

(選手コメント引用元:https://www.atptour.com/en/news/roger-federer-grass-feature-june-2020)