禁酒法の時代に、こっそり営業していたBAR「SPEAKEASY」。2020年の東京の街にも、そんなひそかなBARがありました。月曜から木曜の深夜1時にオープンする“ラジオの中のBAR”「TOKYO SPEAKEASY」。各界の大物ゲストが訪れ、ここでしか話せないトークを展開するとか、しないとか……。

TOKYO FMの番組「TOKYO SPEAKEASY」6月10日(水)のお客様は、話題のドラマ「M 愛すべき人がいて」の脚本を手がける鈴木おさむさんと、名プロデューサー“マックス・マサ”役を演じる三浦翔平さん。撮影を終えた白濱亜嵐さん(マサ直属の部下・流川翔役)も駆け付け、「M」トークを繰り広げました。ここでは、ドラマ撮影当時に感じていた不安や苦悩について話が進んでいきました。
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(左から)白濱亜嵐さん、鈴木おさむさん、三浦翔平さん



◆「台本をいただいたときに“マジか!?”」(三浦)
おさむ:翔平くんとドラマをがっつりやるのは、今回3回目になるよね?

三浦:そうですね。

おさむ:「奪い愛、冬」(2017年放送:テレビ朝日系)をやって、「会社は学校じゃねぇんだよ」(2018年配信:ABEMA)を作って、今回の「M 愛すべき人がいて」。

「奪い愛、冬」のときも(大映ドラマを彷彿とさせる脚本などに)驚いたと思うけど、「会社は学校じゃねぇんだよ」は“映画のような撮り方”をする藤井道人監督でした。

三浦:映画っぽかったですね。クオリティも。

おさむ:だから、今回「M」が“どういう感じになるのか?”って思ったと思うんだけど、最初はけっこう戸惑ったんじゃないかな。

三浦:まず、台本をいただいたときに“マジか!?”って思いました(笑)。

おさむ&白濱:(笑)。

三浦:“おさむさん、ついにイカれたか?”って思ったんです。おさむさん節も、すごく強調的なセリフも“絶対どこかに挟んでくるだろうな”とは思っていたんですけど……そのセリフが「俺の作った虹を渡れ!」って(笑)。台本の初稿を見て、“ヤバい……これ、どんなテンションで言えばいいんだよ……マジで断ればよかった……”と思ったんです(笑)。

おさむ:いや、でもわかるよ(笑)。

◆「ぶっ飛ばすしかないと思った」(おさむ)

おさむ:俺も正直、「M」は原作(浜崎あゆみの自伝的小説「M 愛すべき人がいて」小松成美/著)があって、何よりも浜崎さんの人生をもとにしているので、それを連続ドラマにするなんてどうしよう……と思ったの。

この話は最初、ABEMAのドラマ「会社は学校じゃねぇんだよ」でもご一緒した、サイバーエージェントの藤田(晋)社長からお声がけをいただきました。これを“どうやって作ろう?”と思ったときに、自分のなかでは“普通の連ドラとして作っても、なかなか難しいな……”と思って。

1つは、「奪い愛」のときにもあったけど、“大映ドラマ”のようなセンスをもっと入れられないか?と。もう1つは、“昔の少女漫画みたいなセリフを三浦翔平に言わせてやる!”と思っていました(笑)。

三浦:すごいセリフ、いっぱい言ったもん(笑)。初回オンエア後、藤田さんがメールをくださったんです。「正直、これ無理ゲーだと思っていました。よく実写化できた」と。

おさむ:そうそう。ドラマでは“マックス・マサ(プロデューサー)”と“アユ(アーティスト)”になっているけど、そもそも浜崎あゆみさんの話だし。それを、“リアリティを持って描いていくのって、やっぱり無理じゃない?”と思ったときに、ぶっ飛ばすしかないんじゃないかなって。

三浦:最初、おさむさんとここまでちゃんと話さなかったじゃないですか? プロデューサーさんも初めてだったので、“おさむさんと監督とみんなでご飯を食べながら、自分の気持ちを話したい”と言ってセッティングしてもらったんですけど、おさむさんが来れなくなり、プロデューサーさん、監督、僕の3人で話したんです。

そのときに「これをどうするか?」という議論になり、「僕の気持ちは今こういう感じで作っていきたい」と伝えました。「どうやったら、この本をきちんと(ドラマ化して)流せるんだろう?」って話をしたときに、僕には“大映ドラマ感”というのが全然伝わってきていなかったんです。「いや大丈夫、信じてください」みたいなことを言われて、“本当かな?”と思いながら。

おさむ:“俺を信じろ”と(笑)。

◆「1話を見て…“これ大丈夫か?”」(三浦)

三浦:僕の要望は“音楽”でした。小松成美さんの原作にも、歌詞が丸々書いてあったり、“音楽”が出てくるじゃないですか?

(19thシングル)「M」を発売するまでに、この曲は“マックス・マサへのラブレター”だというところをちゃんと入れたいので、曲は発売順に流してほしいという要望を入れました。

ほかにもちょこちょこあるのですが、“できる・できない”の話も含めて、いろんな意見を聞いてくださいました。そのディスカッションがあり、いざ現場が始まって“どんな画になるんだろう?”って思って1話を見たら……“これ大丈夫か?”と(笑)。

おさむ:(笑)!

三浦:“マジか?”と。それで、おさむさんとプロデューサーさん、関係者各位に、「ちょっと正直不安です。これで本当によかったのか、マジで悩んでいます」というメールを送ったら、全員が「大丈夫だ、大丈夫だ!」って(笑)。

おさむ:「大丈夫だ!」って言うしかないから(笑)。

白濱:確かに。「大丈夫じゃない」とは言えない。

三浦:“僕が今まで感じてきた「ドラマ」というものじゃないものができた……”と思いました。

◆迷惑をかけたくないし、ひどいものにしたくない(三浦)

おさむ:いや、確かにその不安はわかるの。だって、木村拓哉さん主演のドラマ「教場」(2020年:フジテレビ開局60周年特別企画)での三浦翔平がすごかったから。“おもしろかった”“めっちゃよかった”って言われたと思う。そこからの俺の「M」に来たから、めっちゃ不安だろうなと。

三浦:緩急の差がすごい(笑)。

おさむ:木村拓哉って、やっぱりすごいじゃん。現場の仕切り方も含めて。(翔平くんを現場で見ていると)“すごく勉強になったんだろうな”っていうのがわかるから。「教場」から「M」にきたときは、かなりびっくりしたと思う。

白濱:現場に入る前、翔平くんから久々に連絡が来ました。「俺も気合い入っているので亜嵐、頼むよ!」みたいなメールが。

三浦:したね。

白濱:“気合いが入っているのはそうなんだろうけど、ちょっと心配な部分もあるんだろうな”と思った。

三浦:そうなんですよ。(アユ役の安斉)かれんは(演技・主演ともに)初めてなので支えなきゃいけないし、今回は本当に有名な方の作品をやらせてもらうので。だから、迷惑をかけたくないし、ひどいものにはしたくないという思いがありました。やるからには“絶対、命をかけてやろう”と決めたんです。

“よーし行くぞ!”ってなって、1話を観たときに“うわぁ……マジか”と(笑)。そのときに1回、心がポキっと折れそうになったんですけど、亜嵐もすごく助けてくれたし、初回放送後に渡部篤郎さんからメールをもらったり。

おさむ:おぉ!

三浦:“篤郎さんから久々のメールだ”“なんか言われるのかな?”と思って開いたら、「これを真面目にやっている翔ちゃん、素晴らしいよ」「ほかの俳優じゃ、たぶんこの役はできないよ」と。それが支えになって、2話からは“よし、俺はマサになる”と思ってやっています。いまだに“これ、いいのかな?”という部分は、いっぱいありますけど(笑)。

▶▶田中みな実のセリフ「許さなーーーーーい」に込められた想いとは?……続きは「JFN PARK」でチェック!

来週の「TOKYO SPEAKEASY」のお客様は……

6月29日(月)喰始さん(劇団「ワハハ本舗」主宰、演出家)×髭男爵・山田ルイ53世さん(お笑い芸人)
6月30日(火)ヴァンゆん・ヴァンビさん、ゆんさん(YouTuber)×EXIT・りんたろー。さん、兼近大樹さん(お笑い芸人)
7月1日(水)千住真理子さん(ヴァイオリニスト)×千住明さん(作曲家・編曲家・音楽プロデューサー)
7月2日(木)松本伊代さん(タレント、歌手)×紫吹淳さん(女優)

がご来店。一体どんな話が飛び出すのか……!? お楽しみに!

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<番組概要>
番組名:TOKYO SPEAKEASY
放送日時:毎週月-木曜 25:00〜26:00
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/speakeasy/