●巨人−DeNA(東京ドーム)
【予告・予想先発】
30日(火) 戸郷翔征−濱口遥大
1日(水) メルセデス−櫻井周斗
2日(木) 桜井俊貴−大貫晋一

 首位の巨人が今季初めてDeNAの挑戦を受ける。DeNAはここから5カード連続で敵地での戦いが続くだけに、この巨人3連戦で弾みをつけたいところだろう。

 初戦の先発・戸郷は、昨季の一軍デビューもプロ初勝利もDeNA戦。2戦目のメルセデスも2戦2勝、防御率は1.35と好投した。打線は丸佳浩、坂本勇人、岡本和真の3人が昨季のDeNA戦で計20本塁打を量産。特に岡本は開幕9試合で打率.472、4本塁打、10打点と絶好調で、DeNAにとっては、岡本の前にいかに走者を出さないかが勝負の分かれ目になる。楽天からトレードで加入したウィーラーにも注目が集まる。

 DeNAは21歳になったばかりの櫻井が1日、2年目の大貫が2日に先発予定。若い彼らが巨人打線を相手にどこまで踏ん張れるか。打線は1番の梶谷隆幸の状態が良く、この5試合の出塁率は5割。オースティン、ソト、佐野恵太、宮崎敏郎の上位打線で一気に畳みかける攻撃は圧巻だ。同じスピード帯で勝負してくる戸郷には、甘い球を身逃さずに打っていきたい。
 ●中日−阪神(ナゴヤドーム)
【予告・予想先発】
30日(火) 柳裕也−青柳晃洋
1日(水) 山本拓実−秋山拓巳
2日(木) 岡野祐一郎−ガルシア

 なかなか波に乗れないチーム同士の対戦。中日は先発防御率が6点台とまったくゲームを作れていない。柳、山本、新人の岡野いずれも先週の登板では甘く入ったボールを長打にされる場面が目立ったが、今回は広いナゴヤドームを味方できるか。打線は、打率こそ高いが長打が出ずに得点が入らないという昨季と同じパターン。絶不調だった平田良介の調子が上向いてきたのは好材料だが、アルモンテ、ビシエドらに一発が出ないとなかなか点は入らない。

 対して、火曜日の青柳は昨季の中日戦で38.0回で被本塁打わずか1本、防御率2.13と好投している。1日には前回登板で安定した投球を披露した秋山が中5日で臨む見込み。2日先発予定のガルシアもゴロ系で長打を打たれることは少ない。中日打線が阪神投手陣をどう攻略するかが一つの見どころになりそうだ。
 ●ヤクルト−広島(神宮)
【予告予想先発】
30日(火) イノーア−K.ジョンソン
1日(水) スアレス−九里亜蓮
2日(木) 高梨裕稔−遠藤淳志

 リーグトップの15本塁打と絶好調の広島打線をヤクルト投手陣が狭い神宮で抑え込めるかどうかが焦点になる。特に注目したいのは2日先発予定の高梨だ。昨年は深刻な一発病に苦しんだが、今季は新たにカットボールを加えてモデルチェンジ。前回登板の阪神戦は7回無失点に封じた。強打のカープ打線相手に結果を残せばさらなる自信になるだろう。
 
 打線は開幕当初の勢いはやや衰えたが、坂口智隆から始まって、山田哲人、青木宣親、村上宗隆の並びはやはり脅威。昨季は青木がK・ジョンソンには青木が13打数7安打、村上は昨季の広島戦で10本塁打を量産している。
  広島はメヒアこそ不振だが、鈴木誠也を中心にピレラ、西川龍馬、さらに堂林翔太も好調。菊池涼介にようやく当たりが出始め、松山竜平も戦列復帰するなど、リーグ3連覇当時の勢いが戻ってきた。こちらも先発陣には不安を抱えるため、ノーガードの打ち合いになるかもしれない。

●巨人−中日(東京ドーム)
3日(金) 菅野智之−大野雄大
4日(土) 田口麗斗−吉見一起
5日(日) サンチェス−梅津晃大

 中日は対巨人戦6連勝中。だが、東京ドームに限れば昨季は3勝7敗と分が悪い。3日先発予定の大野雄はストレートの球威がなく、開幕2先発で計5本塁打を浴びるなど状態は最悪に近い。菅野も前回登板は5失点とピリッとしなかった。エース対決でどちらが本来の投球を披露できるか。対巨人6連勝中、2勝を挙げたのが梅津だった。前回の広島戦では打ち込まれてしまったが、相性のいいチームを相手に調子を取り戻したい。
 ●ヤクルト−DeNA(神宮)
3日(金) 石川雅規−今永昇太
4日(土) 小川泰弘−京山将弥
5日(日) 山田大樹−平良拳太郎

 3日先発予定の今永は昨年の対ヤクルト戦で3戦3勝、防御率0.84。一方、石川は5試合で1勝2敗、防御率は5.93と打ち込まれた。ただ、DeNAはヤクルトに強い神里和毅、ロペスがラインナップにいない可能性がある。ラミレス監督がこの点をどう判断するか注目だ。ヤクルト側では、今永に対8打数0安打の村上宗隆の奮起に期待したい。5日は若手左腕の高橋奎二が先発マウンドに立つ可能性もある。
 ●広島−阪神(マツダスタジアム)
3日(金) 大瀬良大地−西勇輝
4日(土) 床田寛樹−岩貞祐太
5日(日) 森下暢仁−中田賢一

 何と言っても注目は初戦の対決。開幕2連勝と好調の大瀬良は、過去3年で8勝2敗、防御率2.24と阪神に強い。一方、西勇も昨季だけで対広島戦4勝を挙げた。西の場合、牽制などの周辺動作に優れていることで広島の機動力を封じられるのも大きい。阪神はマツダスタジアムで3カード連続負け越し中。先発投手のマッチアップを見ると、初戦で落とすとかなり厳しい。その意味でも、初戦の西勇が大きなカギを握ることになるだろう。

取材・文●氏原英明(ベースボールジャーナリスト)

【著者プロフィール】
うじはら・ひであき/1977年生まれ。日本のプロ・アマを取材するベースボールジャーナリスト。『スラッガー』をはじめ、数々のウェブ媒体などでも活躍を続ける。近著に『甲子園という病』(新潮社)、『メジャーをかなえた雄星ノート』(文藝春秋社)では監修を務めた。

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