7月13日(日本時間14日、日付は以下同)、ロサンゼルス・クリッパーズのカワイ・レナードがフロリダ州オーランドの“バブル”(リーグによって隔離された空間)と称される開催地でチームと合流した。

 約4か月間にも渡った自粛期間についてメディアから聞かれたレナードは、こう切り返している。

「4か月間はどうだったかって? 俺としてはいい感じだね。ワークアウトもできたから、より強靭になったと思う。この瞬間のために準備している。今日は俺にとって最初の練習だから、ワクワクしてるよ」

 クリッパーズは8日にオーランドへ乗り込んだものの、レナードは家庭の事情で、10日夜にオーランドへ到着。その後滞在するホテルの部屋で隔離を終え、3月以来初のチーム練習へ参加した。

 レナードはヒザのコンディションを保つべく、ロードマネジメント(選手の疲労管理)として昨秋のトレーニングキャンプを欠場。2連戦が組まれた日程では2試合目を欠場してきた。今月末から幕を開けるシーディングゲーム(順位決定戦)の8試合のスケジュールでも、8月8日、9日に2連戦があるため、チームは9日の試合でレナードを欠場させるかもしれない。
  クリッパーズのドック・リバース・ヘッドコーチは今後のレナードについて「まだどうなるかは分からない。最も大事なのは、カワイが健康体だということ。ただ、最初の8試合とプレーオフに向けて、我々が彼を起用し続けたくないというわけじゃないんだ。このことについてはスマートにならなきゃいけないね」と話している。

 第二幕へ参戦する22チームは、今後チーム練習を重ねてスクリメージ(練習試合)を3試合行ない、シーディングゲームをこなしていくのだが、レナードは「3か月もオフがあって、トレーニングキャンプをして何度か練習するんだから、プレシーズンゲームのようなもの」と表現し、こう続けた。

「それが俺の考えだ。でも皆が知ってるように、ポストシーズンへ臨む過程で、8試合しかない。といっても、準備していくうえでは同じスケジュールという感覚だろうね」

 レナードは今季、ここまで51試合に出場していずれもチームトップの平均26.9点、7.3リバウンド、5.0アシスト、1.8スティールを記録。得点とアシストはキャリアハイで、リバウンドも昨季と並んで自己最高という好成績を残している。
  フランチャイズ史上初のカンファレンス・ファイナル進出、そしてチーム史上初の優勝という大きなゴールを見据えるクリッパーズとレナード。今季は前代未聞の変則シーズンではあるものの、レナードは「それが今シーズンのレイアウトなだけ」と切り出し、強い決意を口にした。

「いつも以上にフォーカスするだけさ。通常のNBAシーズンではないからね。(新型コロナウイルスの)パンデミックの影響で、予定通りの生活ができてる人なんていないんだ。でも俺としてはどんな状況であろうと優勝を勝ち取りにいく」
  そして選手たちの想いを代弁するかのように「今シーズンのチャンピオンシップを手にすることができるんだから、皆がハッピーさ。2020年のチャンピオンシップを俺たちは勝ち取りたい。コートでプレーする限り、この旅路の中で競い合っていくよ」とレナードは語った。

 ウエスタン・カンファレンス2位(44勝20敗/勝率68.8%)のクリッパーズは、すでにプレーオフ出場を決めており、リーグ随一の豪華戦力を擁している優勝候補の一角。レナードにはプレーオフへ向けてベストなコンディションを作り上げてほしいところだ。

文●秋山裕之(フリーライター)

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