7月25日(日本時間26日、日付は以下同)、八村塁が所属するワシントン・ウィザーズは、フロリダ州オーランドのウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート内にあるHPフィールドハウスにて、スクリメージ(練習試合)2戦目に臨んだ。

 この日の対戦相手はウエスタン・カンファレンス2位のロサンゼルス・クリッパーズ(44勝20敗/勝率68.8%)。イースタン・カンファレンス9位のウィザーズ(24勝40敗/勝率37.5%)にとっては格上の相手だ。

 ウィザーズは22日のデンバー・ナゲッツ戦でスターターを務めたトロイ・ブラウンJr.が右手親指を捻挫したため、ジェローム・ロビンソンをスターターで起用。スコット・ブルックス・ヘッドコーチ(HC)は「軽症だが、大事を取る。明後日の試合には出場できることを願っている」と話している。
  両チームの先発は、ウィザーズがシャバズ・ネイピアー、ロビンソン、アイザック・ボンガ、八村、トーマス・ブライアントの5人。対するクリッパーズはレジー・ジャクソン、ポール・ジョージ、カワイ・レナード、マーカス・モリス、ジャマイカル・グリーンがラインナップに並んだ。

 昨年12月1日のクリッパーズ戦で、ウィザーズは25点差(125−150)の大敗を喫していたのだが、八村自身は自己最高の30得点をマーク。「映像を観て参考にしている選手の1人」と公言するレナードを相手に、指揮官は「シュートフェイクにやられないようにして、相手をタフショットに持ちこんでほしい」とスクリメージ前に話していた。

 するとクリッパーズは、第二幕でチームのエーススコアラーを務める八村に対し、試合最初からレナードをマッチアップさせる。最初のポゼッション、八村は左ローポストでポジション取りをするも、屈強な肉体と長い腕を持つレナードからスペースを作り出すことができず失敗に終わった。

 しかし以降の八村は、レナード相手に好プレーを連発する。次のポゼッションでは自らボール運び、そのまま持ち込んでレイアップに成功。この1プレーでリズムに乗ったか、ドライブやパワードリブルでペイントエリアに攻め込み、レナードから何度もファウルを引き出した。
  守備面においてもゴール下でショットを放つレナードに対し、大きな手をかざしてシュートミスを誘発。その後のオフェンスでもレナード相手にインサイドまでドリブルで持ち込み、ストップしてからフェイダウェイ気味のジャンパーを沈めてみせた。

 第2クォーターでもスティールからワンマン速攻でボースハンドダンクをお見舞いするなど、上々のパフォーマンスを披露。後半に入っても、ファウル判定が厳しくなってきたなかで左コーナーからレナードを抜き去り、ゴール下まで持ち込んでファウルの獲得に成功する。コンタクトを受けながらショットまで持ち込めたことは、自粛期間中にフィジカル面を強くした成果と言っていい。

 さらにディフェンダー2人を相手にしながらのレイアップ、ディフェンスの隙を突いて叩き込んだ豪快なボースハンドダンクなど、この日の八村は要所で得点に絡んでいた。
  ただ、クリッパーズのセカンドユニットを相手にウィザーズは第4クォーター中盤に八村、終盤にはボンガとスターターを投入しながら、100−105で競り負けたことはチームの課題だろう。八村のプレーも消極的になり、4点ビハインドで迎えた終盤、タイムアウト明けのプレーで放った左45度からの3ポイントはエアボールに終わるなど、少し後味の悪い試合となった。

 八村は27分のプレータイムで15得点、10リバウンド、2アシスト、2スティールをマーク。数字としてはまずまずだが、フィールドゴール(FG)成功率35.3%(6/17)、フリースロー成功率60.0%(3/5)、3ポイントは2本放ってすべてミスと、試合が進むにつれショット成功率がダウンしていった。

 前戦に続き、この日も八村がチーム最多のFGを放ったものの、ボンガ(15得点、12リバウンド)やブライアント(13得点、7リバウンド)、ロビンソン(13得点)たちも健闘。ウィザーズは27日にビザ・アスレティック・センターでロサンゼルス・レイカーズとのスクリメージ3戦目をこなし、31日のシーディングゲーム初戦(対フェニックス・サンズ)を迎えることになる。

 スクリメージとはいえ何とか初勝利を味わい、いい状態でサンズ戦とのシーディングゲーム初戦を迎えたいところだ。

文●秋山裕之(フリーライター)

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