7月30日(日本時間31日、日付は以下同)から、フロリダ州オーランドのウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートでスタートする今季の第二幕。参戦する22チームのなかで、最もプレーオフの舞台から遠ざかっているのがサクラメント・キングスだ。

 キングスは2007〜19年まで、13シーズン連続でプレーオフ出場を逃している。中断前は28勝36敗でウエスタン・カンファレンス11位につけており、8位のメンフィス・グリズリーズ(32勝33敗)を3.5ゲーム差で追いかける状況だ。

 チームトップスコアラーのディアロン・フォックスは「どんな結末になろうと、皆が俺たちのことを脅威と見てなくとも、俺たちはコートに立ち、全試合に勝利してプレーオフ進出を決めるべくプレーする」と気合十分。だが、現状のキングスのロースターは万全とは程遠い状況にある。
  キャリア2年目のビッグマン、マービン・バグレー三世は19日のチーム練習で右足を負傷し、第二幕への出場を辞退。また、新型コロナウイルスの検査結果で4選手に陽性反応が出たことで、メンバーのコンディショニング調整に遅れが出ている。そのうちの1人のバディ・ヒールドはコートに戻ってスクリメージ(練習試合)でもプレーしているが、ジャバリ・パーカーはゲームシェイプを取り戻すまで数週間が必要で、アレックス・レンもチーム練習でフルメニューをこなす状態にはまだ達していない。

 そんななか、兄貴分的存在のハリソン・バーンズが24日にオーランド入りし、隔離を終えて26日にチームへ合流したことは朗報と言えるだろう。

「今日の練習は、明日の試合のためにコンタクトなしとした。だが彼(バーンズ)は3対3、4対4でもプレーしている。私には良い状態に見えたね。明日彼がどう感じるかを聞いてみないとわからないが、もし彼の状態が良いのであれば、ほんの少しになるだろうが、明日のゲームへ出場させるつもりだ」

 ルーク・ウォルトン・ヘッドコーチ(HC)はバーンズのコンディションについて合格点を与えており、27日のロサンゼルス・クリッパーズとのスクリメージ最終戦に出場させる意向のようだ。
  また、クリッパーズ戦ではリショーン・ホームズもスクリメージに初出場する予定。今季チームトップの平均8.3リバウンドをマークしたビッグマンは、開催地に到着したものの、隔離期間を終えた後にデリバリーで食事を受け取る際にNBAキャンパスの外に出てしまったため、追加で10日間の隔離を余儀なくされていた。だが先週ホームズは精力的にワークアウトに励んだことで、ゲームシェイプを取り戻したという。

 なお、15日に左足首を捻挫し、7〜10日後に再診断と発表されていたフォックスは無事に回復。25日に行われたミルウォーキー・バックスとのスクリメージ2戦目から復帰し、約19分のプレータイムで7得点、6アシストを記録している。

 ビッグマンのコンディションに不安は残るものの、フォックス、ヒールド、ボグダン・ボグダノビッチ、バーンズ、ホームズ、ネマニャ・ビエリツァといった主力が戻り、一応はベストメンバーに近いラインナップを組むことができるだろう。
  今後、選手たちが新型コロナに感染、あるいはバグレー三世のようにケガをしてしまう可能性があることも否定できないが、指揮官が「我々は誰であろうと最もハイレベルな状態でプレーしている選手を起用していく」と話したように、現状でベストコンディションにあるプレーヤーをフル活用し、ポストシーズン進出を目指していくことになる。

 31日のシーディングゲーム初戦では、早速プレーオフ出場争いをしているウエスト12位のサンアントニオ・スパーズ(27勝36敗)と激突。その後も順位を上げるために1試合も落とせないゲームが続いていく。

 はたして、キングスは逆転で悲願のプレーオフ進出を果たすことができるのか。このチームには若さを前面に押し出した爆発力に加え、バーンズ、コリー・ジョセフ、コーリー・ブリュワーといった優勝経験を持つベテラン陣もいるだけに、彼らが要所でサポートし、白星を重ねていきたいところだ。

文●秋山裕之(フリーライター)

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