●巨人−阪神(東京ドーム)
【予告・予想先発】
15日(火)菅野智之−高橋遥人
16日(水)田口麗斗−ガルシア
17日(木)サンチェス−青柳晃洋

 マジック点灯が間近に迫る巨人は2位・阪神を迎える。

 やはり注目は初戦のマッチアップだ。先週、大野雄大(中日)との投げ合いを制して開幕10連勝を達成した菅野と、巨人戦3試合で防御率0.90と絶対的な強さを発揮する高橋が投げ合う。巨人は現在7連勝中で、初戦を取ったらそのまま一気に突っ走りそうな気配も漂う。

 巨人打線の強みはやはり層の厚さ。坂本勇人や岡本和真の当たりが止まった時には、それ以外の打者が奮起する。日曜日のヤクルト戦では、丸佳浩、中島宏之の2発で小川泰弘を粉砕した。

 阪神は是が非でも勝ち越したい。初戦先発の高橋で取って、ガルシア、巨人戦が得意な青柳で何とか2勝を挙げたいところだ。木曜日は西勇輝の前倒し先発も考えられるが、矢野燿大監督がどう決断するか。チームは、先週末の広島戦で3連勝を飾り、勢いに乗っている。チーム2位の出塁率を誇る梅野隆太郎の打順をようやく2番に上げたことが成功している。
 ●ヤクルト−DeNA(神宮)
【予告・予想先発】
15日(火)石川雅規−坂本裕哉
16日(水)歳内宏明−上茶谷大河
17日(木)高梨裕稔−ピープルズ

 先発陣が安定感を欠くチーム同士の対戦。9月に入って2勝8敗のヤクルトは、元阪神で独立リーグから獲得したばかりの歳内の登板がありそう。聖光学院時代、スプリットで甲子園を沸かせた右腕が4年ぶりの一軍マウンドでどんなピッチングを見せるか。

 先週末の巨人戦では3連敗を喫したものの、打線の状態は悪くない。好調の山田哲人や村上宗隆はもちろん、来季以降を見据える意味でも9月2本塁打の中山翔太らに期待したい。

 DeNAは打線が好調。8日の阪神戦では7点ビハインドから追いつき、その後も6点以上を挙げた試合が3試合。ここにオースティンが復帰し、さらに破壊力を増している。投手陣にやや不安は残るが、若い力でなんとか踏ん張っていきたい。今永昇太、平良拳太郎の左右エースが戻ってくるまで我慢するしかない。
 ●広島−中日(マツダスタジアム)
【予告・予想先発】
15日(火)九里亜蓮−大野雄大
16日(水)野村祐輔−岡野祐一郎
17日(木)森下暢仁−福谷浩司

 阪神に3連敗を喫し、借金が今季最大の10にふくらんだ広島がホームで中日を迎え撃つ。

 初戦のマッチアップは2週間前と同じ。この時は大野雄が投げ勝ったが、九里も7回までは2失点に抑える好投で粘っていただけに、リベンジを果たしたい思いは強いはずだ。一方の大野雄も、先週の巨人戦で6試合連続完投は達成したものの菅野智之に敗れた。こちらも、今度の登板に強い気持ちで臨むだろう。また、中日は木曜日先発予定の福谷が今季の広島戦3戦2勝、防御率0.47と圧倒的な数字を残している。期待していいだろう。

 一方、広島打線では、一時調子を落としていた鈴木誠也が先週3本塁打と復調の兆し。また、育成から昇格した大盛穂が1番打者としてチャンスメークするなど、新たなオプションに加わっている。
 ●DeNA−巨人(横浜)
【予想先発】
18日(金)戸郷翔征−井納翔一
19日(土)今村信貴−浜口遥大
20日(日)メルセデス−大貫晋一

 9月1日からの東京ドームでの3連戦で巨人に3連敗したDeNA。ハマスタでの今回の対決では何としてもリベンジを果たしたいところだ。

 初戦先発は井納が予想される。今季の巨人戦は2戦2敗ながら、6回2失点、5回3失点と最低限の仕事は果たしている。何とか粘ってゲームメイクしたい。3戦目の大貫は、前回登板の中日戦に敗れて連勝が6でストップしたものの、今季11先発すべて3失点以下の安定感。打線が先に点を取って楽にしてあげたい。

 一方の巨人は戸郷に注目。4日の阪神戦は5失点、11日のヤクルト戦は7回1失点に抑えたものの6四球と最近はやや安定感を欠く。一軍でフルシーズン戦うのは今季が初めてで、そろそろ疲れも出てくる。この時期をどう乗り越えていくか見ていきたい。
 ●中日−阪神(ナゴヤドーム)
【予告・予想先発】
18日(金)柳裕也−西勇輝
19日(土)松葉貴大−秋山拓巳
20日(日)勝野昌慶−中田賢一

 今季、中日は甲子園では0勝6敗と圧倒されているものの、ナゴヤドームでは4勝2敗と勝ち越し。甲子園での借金を取り返すためにも、ここで勝ちを重ねておきたいだろう。
 
 初戦先発予想の柳は、昨季以降ナゴヤドームでの阪神戦は4先発で防御率2.08と相性がいい。3戦目は、先週土曜日の二軍戦で完投勝利を挙げた勝野か。同じく若手の山本拓実、清水達也が抜擢される可能性もある。

 一方の阪神は西勇が現在4連勝中。秋山も、7月1日に中日に敗れてから5連勝と好調をキープしている。3戦目は不透明だが、大ベテランの中田が古巣相手に先発する可能性もありそうだ。
 ●ヤクルト−広島(神宮)
【予告・予想先発】
18日(金)スアレス−床田寛樹
19日(土)吉田大喜−遠藤淳志
20日(日)小川泰弘−K・ジョンソン

 防御率リーグ最下位のヤクルトだが、先週末の巨人との3連戦ではスアレスと小川が好投していた。巨人の試合巧者ぶりにやられたが、十分に役目を果たすピッチングだった。打線では、西浦直亨が今季、神宮での広島戦で3本塁打。チーム全体も11試合で打率.289と広島戦でよく打っている。

 一方の広島はとにかく先発投手の台所事情が苦しい。遠藤は初めて中5日で先発した先週土曜日の阪神戦で、下半身のアクシデントにより5回途中で緊急降板。中5日の影響かどうかはともかく、高卒3年目の若手に無理をさせなければならないほどやり繰りに苦労している。ファームで好投しているK・ジョンソンが再び昇格しそうだが、日曜日ではなくカード頭になる可能性もある。

取材・文●氏原英明(ベースボールジャーナリスト)

【著者プロフィール】
うじはら・ひであき/1977年生まれ。日本のプロ・アマを取材するベースボールジャーナリスト。『スラッガー』をはじめ、数々のウェブ媒体などでも活躍を続ける。近著に『甲子園という病』(新潮社)、『メジャーをかなえた雄星ノート』(文藝春秋社)では監修を務めた。

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