平野vsホワイトの名勝負が今度は東京五輪のスケートボードで実現?

平野vsホワイトの名勝負が今度は東京五輪のスケートボードで実現?

史上稀に見る高レベルでの一騎打ちとなったスノーボードの絶対王者、ショーン・ホワイト(31、米国)と平野歩夢(19、木下グループ)の男子ハーフパイプ決勝は、連続4回転の応酬となり、わずか2.5ポイント差で決着した。ホワイトが3度目の五輪金メダルを獲得、平野は惜しくも連続銀メダルに終わった。

 競技終了後、大の日本通であるホワイトは、「日本は大好きだ。次は東京五輪にスケートボードで出場したい。練習すれば十分にできる。今度は歩夢とスケートボードで対戦したい」と、2年後の東京五輪にスケートボードで乗り込んでくる意思を明らかにした。
 USAトゥデイには「夏季五輪に出れれば素晴らしいことだ、自分の中での熱意は大きい。自分のすべてをかけて何が起こるか見てみたい」と語っている。
 一方の平野の夢も日本人として史上初となる夏、冬両五輪でのメダル獲得にある。
 ホワイトvs平野の宿命の対決の“第2章”は、2022年の北京冬季五輪を待たずに、今度は冬季五輪から夏季五輪に舞台を変えて東京で実現することになりそうなのだ。

 ホワイトは、すでにスケートボードの夏のXゲームでは、スノーボードのハーフパイプのようなバーチカルで空中浮遊やトリックを競う「バート」という種目で、2005年、2010年に銀メダル、2007年、2011年に金メダルを獲得している。

 平野は、まだ夏のXゲームには出場していないが、父の英功さんが日本スケートボーディング連盟の副代表理事。平野は、幼い頃から、その父が借金してまで新潟・村上市の旧市民会館を改修して自前で作った「日本海スケートパーク」でスケートボードに親しんできた。現在、兄の英樹さん(22)は、スケートボードを中心に活動している。日本最大級を誇る4.6メートルのバーチカルで、幼い頃から技を磨いてきただけにスケートボードへ本格転身する“二刀流”への下地は出来上がっている。

 しかも、施設の老朽化にともない、村上市が十数億の予算を組み「日本海スケートパーク」を全面的に建て直すことが決定しており、2019年春には、国内最大級のスケートボードの聖地が完成することになる。

 東京五輪では、街中の階段や手すりを模したコースで技を披露する「ストリート」と、おわん型の湾曲した滑走面を複雑に組み合わせたコースで行われる「パーク」の2種目が実施されるが、その「パーク」のコースも、この新しい施設内に作られる計画だ。

 ただホワイトも平野も国内選考を勝ち抜き五輪代表権を得なければならない。スケートボードも難易度、メイク率、ルーティーン、スピード、オリジナリティなどを総合的に評価する採点競技でスノーボードのハーフパイプ競技に似通っているのだが、そのハーフパイプに似た「バート」という種目は五輪種目には採用されていない。「バート」があれば話は早かったのだが、おそらく平野、ホワイトが共に出場を目指すのは「パーク」になるため、一筋縄ではいかないのかもしれない。

 CBSスポーツは 「ホワイトは2011年以来、X-ゲームでスケートボードを競っていないが実績はある。最後に競ったバート競技を制し、2010年には2位に入った。スノーボード選手としての実績のほうが目覚ましいが、スケートボード選手として競うだけの才能を持っている。ただ、両方の五輪で競うには日程の難しさもあり、ホワイトもチャレンジを口にしている」と、見解を示す。

 ホワイトは、同社の取材に「難しい決断を下さなければならない。スノーボードの最高峰を目指していて、そこから突如スケートボードをすることで、ライバルに2年の練習猶予を与えることになる。大きな決断で、大きな犠牲も伴う」とも語っている。

 それでも、その人並み外れた空中感覚とセンスはスケートボードに通じるものがある。2人が東京五輪で再激突することになれば、ファンに衝撃を与えるような大技の応酬になることは間違いないだろう。
 ちなみに過去に夏、冬五輪に二刀流で出場した選手は136人いるが、両方でメダルを獲得しているのは5選手のみ。さらに金メダルを両方で獲得しているのはボクシングと、ボブスレーで頂点に立ったアメリカのエディー・イーガンのみである。


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