「神の子」から「神童」へ託された言葉。那須川天心の決意とKID氏への思い

「神の子」から「神童」へ託された言葉。那須川天心の決意とKID氏への思い

格闘技イベント「RIZIN.13」(9月30日・さいたまスーパーアリーナ)で、元UFC戦士、堀口恭司(27、アメリカントップチーム)と頂上決戦を戦うキックボクシング界の“神童”那須川天心(20、TARGET/Cygames)が19日、千葉県松戸市の「TEPPEN GYM」で公開練習を行い、試合への決意と亡き山本KID徳郁氏への思いを語った。この試合は、2004年に行われた当時のK−1のトップファイター魔裟斗と、総合で敵無しだったKID氏との異種決戦に重なるが「今が旬の盛り上がったカード。魔裟斗対KID戦以上のインパクトを起こしたい」との決意を口にした。
 

「神の子」から「神童」へと託された言葉が忘れられない。 

 KID氏の愛弟子である堀口には、さらに特別な思い入れがあるだろうが、那須川も伝説のファイターの死は「ショックだった」という。1年ほど前、自転車を買ったが、その店を紹介してくれたのがKID氏で、その際、「格闘界を盛り上げてよ」と声をかけられた。

「KIDさんに言われると言葉の重みが違いました。ほんと嬉しかった。堀口選手は、KIDさんの弟子みたいな感じですが、この試合を見てもらいたかったという思いが強い。魔裟斗さん、KIDさんの試合を新しい世代で同じ形でやるわけなんで。見てもらいたいという気持ちがあった」

 14年前のその試合のとき、天心は、まだ幼稚園。ネットで見た映像でしか知らないが、天国からKID氏に見守ってもらいながら、その伝説の人に格闘界を盛り上げることを託されたファイターとして、恥じない試合をするつもりでいる。

 この日の公開練習では、シャドーからタイ人のトレーナーを相手に3分1ラウンドのミット打ちを披露した。スピードを意識したキレキレの仕上がりをアピール。基本的なパンチ、ミドル、前蹴り、膝蹴り、連続キックからバックスピンまで、濃密に動いたが、息ひとつ乱れていなかった。
 
「(トレーナーの)父親ともいい感じの追い込みができた。(RISEの大会で)ロッタンとやったとき、追い込みすぎて、当日まで疲れが取れなかったという経験をしているので、追い込むよりも、キレ、スピードを重視した。(堀口と)お互いにスピードがある。堀口選手は、遠い距離。相手が嫌なことを一杯して、一方的に攻撃を当てていきたい。僕はレベルアップしている」

 8月24日に、究極のビッグマッチのカード発表が行われたが、正直、胸のうちは不安でいっぱいだった。
「堀口選手は強い選手」
「やばいなあ」
「誰が勝つんだろう」
 実は、3年前に、両者はKID氏が主宰する「KRAZY BEE」でスパーリングをした経験がある。
 ヘッドギアをつけた高校生の那須川に対して、堀口はヘッドギア無しの変則のノーガードスタイルで応じたスパーリングは、当時の両者の年齢や実績の差もあって、堀口がコントロールする展開になっていた。寸止めの“マス”だったが、飛び込んでくる右のパンチに那須川が対応できていない場面もあった。その独特の堀口の距離感に対して那須川が、なかなか崩すきっかけをつかめずに受身に回っていた。

「マスといいますか、技を試すといった感じで僕も本気でやっていなかったですが、やはり距離は遠かったなと。誘い方が上手かった印象があった。急にパンチが入ってきたのはビックリしましたけどね」
 どこかに、その記憶が過大評価となり膨らんでいたのかもしれない。
 だが、あれから3年の月日が経過した。
「3年が経っています。色々な経験をしていますから。あの時は高校生でチャンピオンになって間もないとき。いい経験になっているので、あれを思い出しながら、あれ以上を想像してやっています」
 堀口戦の決定後、改めて過去の試合映像をチェックして対策を練った。
 すると「一個、一個のパンチや蹴りを分析してみると、そこまで怖くない。まじまじ見てみると、強いが穴がたくさんあることがわかった」というのだ。


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