原宿発5人組アイドルグループ・神宿のメンバーである塩見きらにとって初めてのソロ曲となる「Twenty」がデジタル配信中。YouTube「神宿公式チャンネル」でミュージックビデオも公開されている。


同曲は、塩見がアイドルとしての人生を歩むことになった20歳という節目を振り返り、過去の自分に語りかけるメッセージソング。塩見自身が作詞と作曲を担当している。

WEBザテレビジョンでは、11月6日に生誕ライブ「Kira's 22nd birthday live〜ここが私の生きる場所〜in 豊洲PIT」を開催した塩見にインタビューを実施。

自分でもギャップに気付いている(?)地声と歌声の違いや自己プロデュースについて語ってもらった。おなじみの食べ物企画は“好きなおせち料理編”を。また、「20文字」で自分をアピールするという無茶ぶりにも快く応えてくれた。



――Twitterで今回のソロ曲「Twenty」について「今 何かを掴もうとしている貴方へ送る歌」とつぶやいていましたが、きらさんが今掴もうとしているものは?

もっともっと幸せになりたいと思っています。今もすごく幸せだけど、それでも自分のことでいっぱいいっぱいになってしまうことが多いし、まだまだ心を開けない部分も正直なところあって。

1年前や2年前と比べたら少しは人と話すことが楽しいなって思えるようになってきたけど、やっぱり自分のことを話すのはすごく苦手だったりするんです。
人のことを知ろうと思うことにためらいを感じたりすることもすごくあって、そういう自分を変えたいと思っている。

自分が掴んだ幸せをいつも応援してくれて私を助けてくれるみんなに分け与えたいというか、幸せをあげたいなって思っています。

――自分のことを話すのが苦手だということですけど、インタビューを受けることで新しい発見だったり「あ、こういうことを思っていたんだ」と気付いたりすることはありますか?

それはすごくあります。自分の人間性だったり、普段考えていることをライブのMCやSNSで発信するタイプではないのでインタビューをすごく大事にしているんです。
こういう場で何かを発言することでみんなにも私のことを理解してもらえるのかなって。

だから、インタビューの前は自分の考えていることだったり、シングルやアルバムについての取材だったら曲作りのことを思い返して話したいことや伝えたいことをメモしたり。いろいろ準備をしてから臨むようにしています。

その中で「あぁ、自分ってこう考えていたんだ」とか「昔とは考え方が変わってきているんだな」って気付いたりすることがあります。

――また、お話を伺う機会があったら、今回とは違うきらさんに会えるかもしれないですね。

そうですね。また違うことを考えているかもしれないですし、全然変わっていない部分もあるだろうし。それは、こうしてアイドルになっていろいろなお話をする機会がなかったら自分では分からなかった部分だなって思います。

――きらさんといえば、地声と歌声のギャップが魅力の一つなのかなと思っているんですが、自分では“声”についてどう思っていますか?

歌声に関して「透明感」みたいなことを言ってくださるのはすごくうれしいんですけど、私自身は自分の声が嫌いなんです(笑)。

――それは地声も歌声も?

そうですね。あまり好きではなかったんですけど、それを愛してもらっていることで、少しでも自分が誰かに認められたような気持ちになれるのはアイドルになってよかったなと思う部分でもあります。

――歌声に関して言うと、低い声と高い声のバランスがいいですよね。

よく「倍音成分」(低い音の基音に対して、それとは別に発せられている高い音を倍音と呼び、この2つが合わさった音色を聴いた時に別の基音に聴こえる効果)が良いと言っていただけるので「Twenty」もその倍音が豊かに聴こえるような曲にしようと思いました。

低い声だけど耳にスッと入ってきて、高い音だけど耳がキンキンしない声。それは学生の頃、合唱をやっていたことがすごく生きているのかなと思うから、あの時に誘ってくれた先生に感謝しているし、幼い頃から能楽でおなかから声を出す練習をしていたことが今になって自分のやりたいことに結びついているのがうれしいです。



――神宿のメンバーは“自己プロデュース力”に長けているなと思っているんですけど、きらさんが特に意識している点は?

あまり飾らないこと。ステージ上でも仮面を被ったようなアイドルにはなりたくないなって。そういう人間っぽさを出すようにしているのは自己プロデュースのうちの一つかなと思っています。

――自身を演出するという意味ではファッションやメークも大事?

スタッフさんから今日(※取材時)の服は秋っぽいねって言われたんですけど季節感は大事にしたい。秋も終わって冬になるということで、ロングブーツを買いました。今はそれを履くのを楽しみにしています。

ファッションもメークもその時のトレンドがあるし、自分のなりたい姿にいくらでも変われるのが女の子だと思うからそういう部分を楽しみたいですね。私が楽しんでいるとファンの女の子たちもまねをしてみたいと思ってくれたりするので一緒にかわいくなりたいです。

――2020年も終わろうとしていますが、年末年始のイベントの一つといえばクリスマス。どんな思い出がありますか?

私は1年の中でクリスマスが一番好きなんですよ。10月の段階でクリスマスのプレイリストを作ってずっと聴いています(笑)。

――何か好きな理由はあるんですか?

よく分からないんですけど(笑)、毎年家族と一緒に過ごしていて、それがすごく楽しい思い出になっているのかもしれません。お小遣いをもらえるようになってから妹とプレゼント交換をしているんです。

――それは今でも?

そうです。プレゼントの額は年々上がってきているんですけど「○○円まで」って決めて、それぞれ何を買ったのかを内緒にしてクリスマスの当日に交換するんです。
お父さんとお母さんがクリスマスケーキを買ってきてくれるので、今年はどんなケーキなんだろう、妹から何をもらえるんだろうっていうワクワク感がたまらなく好きです。

――ちなみに、お正月は毎年どんなふうに過ごしていますか?

年末は実家に帰っていますね。大学1年から上京しているので、ゴールデンウイークや夏休み、冬休みなどちょっとでも休みがあるとすぐ帰っていました。

大みそかは紅白歌合戦を見ながらご飯を食べて、夜中にやっているお笑い番組とかを見て寝る。そして、翌朝はおせちやお雑煮を食べて、家族みんなで初詣という感じです。

――また、食べ物ネタで大変恐縮ですが、好きなおせちは?

今回はおせちですか?(笑) 何が好きなんだろう…。一番好きなのは栗きんとんですね。

――ありがとうございます(笑)。では、2021年に向けての意気込みを!

2020年は会えない寂しさというものを実感した1年でした。この状況が少しでも早くよくなってほしいと思いつつ、まだまだ時間が掛かるのかなとも思っています。こんな情勢ですけど、神宿は夏、ホール、Autumnと3つのツアーを終えたんですよ。

結果論ではありますけど全国を回ってよかったなって思うからこそ、何か一歩を踏み出しづらい人には会いに来てほしいし、私たちも会いに行きたい。

海外に行けるような情勢になったら、私たちのことをよく知らなくても曲を聴いて興味を持ってくれた世界中の人たちに会いに行きたいですね。もちろん、日本の最北端から最南端まで、今年以上に全国各地を回りたいと思っています。


――最後に、ザテレビジョンらしい(?)無茶ぶりを。ソロ曲「Twenty」にちなんで“20文字”で自己アピールしてください!

「私の幸せは ファンの幸せと 神宿の幸せです」
私のアピールポイントというか、私を表現する言葉ですね。

生誕祭の日にMCで何を話すのか。実は何も用意していなかったんですよ。だからその時に思ったことを言葉にしようと。その言葉がこれだったんです。他のメンバーは生誕祭を行えていない中で私にとって思い出の場所である豊洲PITでこんなにすてきな日を迎えられるのは決して当たり前のことではないと。

だからこそ、すごく幸せなことなんだと強く感じたし、どうやったらファンの方が幸せになってくれるのか。何をしたら喜んでもらえるのか。こんな大変な中でもお金を払って会場に足を運んでくれるのであれば、絶対に来てよかったなと思ってほしいなって。私が祝ってもらう立場ではあるんだけど、会場にいる全ての人たちを幸せにしたいと思ったんです。

私の幸せはファンが喜んでくれることだったり、メンバーが幸せだって思うことなんだなと。私の生きる喜びはみんなが幸せになることだと心から思った。だから、この言葉が私の全てです。


◆取材・文=月山武桜