残酷な真実に直面した夫婦の愛を描く、サスペンスラブストーリー「悪の花(原題)」がMnetにて1月18日(月)から放送開始される。

本作で過去を隠しペク・ヒソンとして生きる連続殺人事件の容疑者ト・ヒョンスを演じるイ・ジュンギにインタビューを行った。

■皆さんもありとあらゆる感情が生まれるのではないか

――「悪の花(原題)」で日本のファンの方々にお会いすることになりました。まず日本のファンの方々にあいさつをお願いいたします。

“(日本語で)日本のファンの皆さん、こんにちは。皆さんの俳優、イ・ジュンギです。お久しぶりですね〜!”
「悪の花(原題)」でペク・ヒソンと、ト・ヒョンスの役を演じた、俳優のイ・ジュンギです。久しぶりにごあいさつします。うれしいです。

――まず「悪の花(原題)」で演じたペク・ヒソンの役について簡単にご紹介をお願いいたします。

はい、いろいろなメディアを通してご存じかもしれませんが、自分自身の残酷な過去を隠し、14年間身分を変えて、自分の人生を探そうと新しい家庭を築き、愛する妻さえだまして生きていく愛さえ演じる男、ペク・ヒソンとして生きていくト・ヒョンス役です。

16話の間、緊張感やスリルなど、ト・ヒョンスのストーリーを見ながら皆さんもありとあらゆる感情が生まれるのではないかと思いますし、そういうところに重きを置いて演じました。

■俳優としての幅も広げられる機会ではないかと

――「悪の花(原題)」に出演を決めた理由は?

簡単には決められませんでしたね。僕には合わない人物なのではないか?その人物の物語を描くにあたって、僕の人生や俳優としてのキャリアを考えたときに、まだこういう深い演技をするには若すぎるのでなないか?(笑)という気持ちもあって、かなり悩みましたし、負担も大きかったです。もちろん監督と制作陣が提案をしてくださったのですが、本当に悩みましたね。

ただ、多くの方々が説得してくださいました。新たな挑戦ですし、俳優人生において、また違った転換点になるでしょうし。また、ムン・チェウォンさんも、応援の気持ちを込めた提案をしてくれました。ト・ヒョンスというキャラクターは、ドラマの中心となる役どころで、難しいだろうけれど、イ・ジュンギだからこそ可能であり、俳優としての幅も広げられる機会ではないかと。

周りの多くの方々がそのような話をしてくださるので、そういった部分でとても悩み、台本も何度も見て長い間勉強しました。そうしている中で、非常に独特な作品でもあり、スリラーと恋愛の2つの価値観がぶつかるところのあるとても不思議な作品だと思い、これは挑戦だ、もっと成長できる、と。俳優としてのキャリアに挑戦したということだと思います。選択というよりは挑戦でした。

■どう表現すればいいかたくさん悩みました

――ご自身が演じていて特に印象に残っているシーンやセリフを教えてください。

そうですね…。1つ1つのシーンが容易ではなく、後のストーリーにつながっていくので…。ある特定のシーンを選ぶのはとても難しいですね。毎回、良いシーンがあったんです。どれもト・ヒョンスの人生をたどるうえで必要なシーンなので。

それでも選ぶのなら…。何も感じられないト・ヒョンスの感情が初めて解き放たれる場面ですかね。劇的な状況に追い込まれたときの、自分が一番大切に思っているものを失いたくないという切実さから出る感情の解放といいますか、そういったものをどう表現すればいいかたくさん悩みました。一歩間違えれば説得力を失うかもしれないなと。

視聴者の方が、見ていてト・ヒョンスの感情と状況にずっとついてきたはずなのに、急に感情が解放されていく感じを受けるような。すべての関係性が崩壊して、バランスが崩れていって、ト・ヒョンスすらも描いていたものが崩れるかもしれない。

そういった意味で、ヒョンスがジウォンの前で初めて号泣するシーンはすごく難しくて、多くの視聴者の方々が一緒に悲しんで切ない気持ちで見てくださるシーンだったと思います。ジウォンの前で、ヒョンスのすべての感情が吐き出されるシーンなのですが、そのシーンがあったからこそ、ジウォンが再びト・ヒョンスに対して、自分が愛する夫への信頼を築けるようになります。

リハーサルから大変で、修正に修正を重ねて、監督もアイデアを出し続けてくださり、僕も準備してきたものを元に話し合い、たくさん悩んだシーンでした。ありがたいことに、視聴者の方々が切ない気持ちで見てくださったようなので、印象に残っていますね。

■二面性は誰もが皆、持っている部分

――本作では、キャラクターの持つ二面性を繊細に演じ分けていらっしゃいました。イ・ジュンギさんは自分の中に二面性があると感じることはありますか?例えばそれはどんな面ですか?

二面性は誰もが皆、持っている部分だと思います。自分を隠して、むしろ世間に自分の姿がどう映るのか常に考えながら生きていく人生じゃないですか?この時代は。皆たぶんそうやって隠しながら生きていくと思うけれど…。

やはり僕にも二面性はあるでしょう。外から見るよりも、注意深く消極的で、ある時には計算高く、自分だけの考えを持って生きていると思いますし、本来のイ・ジュンギに戻ったときにはかなりディープな部分があると思います。

最近歳をとるにつれて感じるのは、どうすればバランスをとって生きていけるのか?ということ。全ての人の悩みではないでしょうか。多くの人がト・ヒョンスのように演技しながら生きていくように思います。考えてみれば自分のすべての感情を表に出して生きてはいけない時代じゃないですか?

■家庭を築くなら、子育てや食事、掃除など喜んですると思う

――日本ではイクメン(育児に協力的な良き旦那さん)という言葉があるのですが、まさに本作では家事や子育てをこなす家庭的なシーンがありました。とても自然に、そして完璧に演じていらっしゃったのでお聞きしますが、もともと家事はお好きなんですか?何か好きな(得意な)家事はありますか?

そうですね、なんせ一人暮らしが長くて、19歳で家を出たので(笑)。何事にも興味があって、今は兄弟と一緒に住んでいるので、家事は兄弟がよくしてくれています。

今は以前よりもしていないですが、昔は、特に料理なんかは一人で作って食べることが好きでしたし、軍隊でも有名だったのですが、掃除はかなり綺麗にしていた記憶があります。たぶん家庭を築くなら、子育てや食事、掃除など喜んですると思います。

■人生と歩くことはよく似ている

――いまだに世界中で思うように外出できず、おうち時間が増えている人も多いと思います。このような時期だからこそ、イ・ジュンギさんが新たに始めたことなどはありますか?

前に僕が新しく初めてからもう2年以上たつのですが、ブラジリアン柔術を地道にやっていたんです。けれど、新型コロナウイルスによって、それも止まりましたね。いろいろと気を付けなければいけないときなので、 もともと撮影中は運動をコツコツしていく方なのですが、2020年は撮影にだけ集中するしかなかったです。万が一でも主演俳優として迷惑をかけてはいけないので。

それで2020年は趣味を失ったというよりはしばらく止めたというか…。その代わり、歩くようになったと思います。こうやって体を鍛えないままでは、何かをするとき、疲れが出るのではないかとすごく心配になったんです。なので僕はブラジリアン柔術をする前は、歩くことが好きだったのですが、また散歩を始めました。

感染予防対策ガイドラインをじゅん守し厚いマスクをつけて漢江(ハンガン)をまた歩き始めたのですが、久しぶりに散歩をしてみたら、なんだか目新しくて。以前通った長いコースを歩きながら、単純に運動が目的ではなく、歌を聞きながら、何も考えず歌に合わせて楽しんだり、いろいろなことを考えたり、本当に無念無想でぼんやり歩いてみたり、そういったことがリフレッシュにつながるんですよね。

人生と歩くことってよく似ていると思うのですが、歩くたびに自分の人生も振り返ってみるような感じがしますし、そういうのがいいと思います。あらゆることにおいて、僕だけでなく、たくさんの方々が制約のある日々を生きていますが、どうか乗り越えて、僕のようにこうやって素朴に一つ一つやってみることが健康のためにも、精神面においても、良いのではないかとお勧めします。

■愛というものについてもう一度よく考えるようになった

――今後挑戦してみたい作品のジャンルや役柄は何ですか?

僕がしてきた作品は、アクションや恋愛などのジャンル物が多かったので…。韓国ドラマは恋愛ものが一番多いですが、とにかく恋愛要素がいつも入っているじゃないですか?(笑)

なので僕を好きでいてくださるファンの方々は、恋愛ものをしてくれたらいいのにとよくおっしゃるのですが、いやいや僕は今まで恋愛のない作品はしてこなかった、アクションやスリラーなどのジャンルが多いだけで、その中には恋愛要素があった、と思っていましたが…。

やはり今回の作品を終えて感じたことは、避けていた恋愛ドラマを久しぶりにしてみた気がします。スリラーと恋愛の調和を作り出した作品だったと思いますし、愛というものについてもう一度よく考えるようになりました。

愛を描く作品にもともと関心はあって、その愛の基本となる男女の愛を表現してみたいという思いがあったんです。できれば、男女の愛がメインとなる作品に出たいのですが、今でも多くの方々がアクションといえばイ・ジュンギだとおっしゃるので、どうやらそういう作品の話がたくさん来ますね…。恋愛作品の監督の方々、どうぞよろしくお願いいたします…(笑)

あるいは、心の重荷をすべて下ろしたありのままの演技…。そういった自由な表現がしてみたいです。ジャンルで縛られずに…。今回の作品を通して欲が出てきたみたいです。

■どんなときも健康が第一

――最後に「悪の花(原題)」をご覧になる日本のファンの方々にメッセージをお願いいたします。

皆さんの俳優、イ・ジュンギです。韓国では多くのファンの方々、視聴者の方々から、ありがたいことに多くの愛をいただきました。制作陣から監督、脚本家、スタッフ、そして一緒に過ごした俳優たち、皆が一生懸命、最善を尽くして本当に良いドラマを作りました。

皆さん、その情熱を愛してくださったらうれしいです。「悪の花(原題)」をたくさん視聴していただければと思います。必ず見てください!日本にいらっしゃるファンの方々も、新型コロナウイルスで大変つらいと思いますが、どんなときも健康が第一です!

感染予防対策ガイドラインをじゅん守し、健康を守り、早くお会いできることを祈っています。お元気で、いつも幸せでいてください。ありがとうございます。“(日本語で)また会いましょう。”