3月4日(木)から、名古屋の御園座では「御園座三月特別公演」が開催され、第一部の「水戸黄門〜春に咲く花」に、名古屋・栄を拠点に活動するアイドルグループ・SKE48から古畑奈和が出演する。

「御園座三月特別公演」は二部構成になっていて、第一部は里見浩太朗主演の時代劇「水戸黄門〜春に咲く花」、第二部は歌謡ステージ「里見浩太朗 VS 純烈 大いに唄う!」が上演される。

今回は初めて時代劇に出演する古畑にインタビューを実施。演じる役柄や初の時代劇で取り組んでいること、さらに「水戸黄門〜春に咲く花」の後に控えているアイドルとしてのライブについて話を聞いた。

■「お母さんに伝えたらすごく喜んでくれました」

――古畑さんは今回が初めての時代劇になりますが、オファーを聞いた時の率直な感想は?

時代劇のオファーは一生来ないと思っていたので(笑)、お話を聞いた時は「え?」って単純に驚きました。お母さんが時代劇が好きでドラマをよく見ていて、「いつか奈和ちゃんに出てほしいな」っていうことも聞いていたんですけど、「ピアス開いてるしなー」って(笑)。だから、お母さんにはちょっと諦めてもらおうかなって思ってたんです。

そう思っていたところに時代劇の舞台、しかも「水戸黄門」という有名な作品のオファーだったので、一番にお母さんに伝えたら「夢がかなった!」ってすごく喜んでくれました。

――親孝行になりましたね。確かに、若手の女優さんをインタビューすると「時代劇に出たいのでピアスは開けないんです」って方もいらっしゃるので、正直僕も意外に思いました。

そう、舞台なら見えないんですよ!(笑)

――これまでに時代劇を見る機会ってありましたか?

じっくり見るって感じではないですけど、おばあちゃんのおうちに行ったらそれこそ「水戸黄門」が流れていてぼーっと見てたりはしましたね。NHKの大河ドラマを見たり。

――では、今回どんな役を演じるのか教えてください。

おみつという女の子を演じさせていただくんですけど、おみつには純烈の後上翔太さんが演じる清太さんという恋人がいて、好き同士なんだけど引き離されてしまうんです。それを黄門さま(里見)が助けてくれる、という話が展開していきます。

おみつは本当に女性らしくて、ドラマとかでよく見るような、悪者から逃げてるか弱い感じもあります。今回はラブシーンもあるので、それも楽しみにしていただけたらいいなと思います。

――以前のインタビューで少し伺ったときには久しぶりの女の子役と言ってましたけど、稽古をしていて感触はいかがですか?

新鮮ですね。舞台では、希望に満ちあふれている元気な少年(2015年「AKB49〜恋愛禁止条例〜」浦川みのり/浦山実役)、強気でイジワルな人(2019年「SKE48版『ハムレット』」クローディアス役)と、2つの男性役をやったことがあるんですけど、どっちも大声で腹の底から叫ぶみたいな感じが多かったんです。でも、女の子って、男の子とはまた違う力強さの叫び声を出さなきゃいけなくて、そういうところが結構大変だったり。

あと、草履を履いて内股で歩くというのができなくて(笑)。男性役をしたときに真っすぐかちょっと開き気味くらいで歩いていて、そういう癖が付いちゃってたから、日常から内股で歩くように特訓しました(笑)。

――草履以外にも着物ですとか、あとは所作など、時代劇ならではのことって多いと思うんですが、大変なことや苦労していることはありますか?

所作がすごく難しいです。歩き方もパタパタしないようにしないといけないし、自分が思っているよりも小さい歩幅で歩かないとがさつに見えちゃうので。大股になると現代風の歩き方になっちゃうから、どうやったら女性らしく歩けるか考えてます。走るときもバタバタって走れないし(笑)。

しゃがみ込むときも女の子らしく見えるように膝を内側に入れたりとか、あとはお着物の扱いも、袖を持ってとか…全部が初めてなので難しいんですけど、共演者の方々が時代劇にいっぱい出ていらっしゃる大先輩ばかりなので、皆さんが手取り足取り教えてくださるんです。

こんなに温かい環境は初めてです。聞いたら全部教えてくれますし、聞く前に「ここはこうしたらどう?」って言ってくださったり、何かじんわりしますね(笑)。

――共演者の方々からしたら、子供や孫みたいな存在なんですかね?(笑)  コロナ禍で、共演者の方々と食事に行ったりというのは難しいと思うんですが、コミュニケーションを取るために何かしていることってありますか?

笑顔であいさつ!(笑)

――大事ですね(笑)。

でも、何だろう…私、小屋入り前の稽古期間中はホテルで生活してるんですけど、ホテルだと料理もできないので、サバ缶と納豆を頼って生きてたんですね(笑)。そうしたら大先輩の皆さんが「食べる物ある?」って気に掛けてくださって。

里見さんがおいなりさんをくださったり、小川菜摘さんのスイートポテトとか、稽古場で皆さんにいろいろ頂くんですよ。だから幸せに生活できています(笑)。

里見さんは「おみっちゃん。ここはね、こうやるといいよ」とか、いっぱいいろんなことを教えてくださるんです。すごくおちゃめなんですよね。里見さんがセリフで“竹筒”を“水筒”って言い間違えちゃった時は、「ペットボトルもありますね」って間違いに一つ乗せて、面白くカバーされていました。

――稽古期間中はホテルで生活してるということですが、何かリフレッシュでやっていることはありますか?

アロマをおうちから持って来ているので、それをたいて、ストレッチしてって感じですね。

――ちなみにアロマは何の匂いですか?

よく使うのはラベンダーと、もう1つはブレンドオイルで、アロママッサージのお店の香りがしてリラックスできるから好きです。

■竹内彩姫の卒業には「今から媚び売っておこうかな(笑)」

――そして、この舞台が終わると立て続けにライブがありますね。

そうなんですよ。

――まずは3月26日(金)に「第3回AKB48グループ歌唱力No.1決定戦 ファイナリストLIVE」があります。プロデューサーの竹中(優介)さんがTwitterで、古畑さんの曲のアレンジに困っている様子を投稿していましたが、どんな曲を歌うのか、少しヒントをもらえますか?

ヤバイですよ(笑)。日本っぽくないというか、難しいです。本当に表現力も試されるだろうし、歌い方も工夫しなきゃいけないし、本当にインパクト大で難し過ぎる曲なんですよ。だからって、その曲を歌っている方をまねすると、自分の歌にはならないじゃないですか。なので、その曲のパワーをお借りしつつ、どう自分らしさを乗せられるかに懸けています。

多分その歌を聞いたら、私のファンの方は「あ、奈和ちゃん(笑)」みたいな反応だと思うんですけど、私のことをあまり知らない方は「お、おう…」ってビックリされると思います。ペンライトを振りやすい曲じゃないし、ファンの方も声を出せない状況ですけど、素晴らしいバンドの方とやらせていただけますし、照明とかも絶対にすごいから、全部生かして自分のパワーにできるようにしたいと思ってその曲を選びました。ファンの方にはビックリしてもらえたらなって思いますね。

――それから2週間くらいすると、今度は高柳明音さんの卒業コンサート(4月10日[土])と松井珠理奈さんの卒業コンサート(4月11日[日])があります。発表の配信で高柳さんの方はもうセットリストが決まっているようでしたが、どんなライブになりそうでしょうか。

(セットリストを見て)「明音ちゃんだなー」って思いました(笑)。明音ちゃんの今までが詰まった、“高柳明音ヒストリー”ってライブになるかなって感じです。

――今回の舞台の期間中ではありますが、3月13日(土)には同期の江籠裕奈さんの初ソロライブもあります。これについて、何か江籠さんと話したりはしましたか?

何も(笑)。やっぱりソロライブって自分のためだけの時間だから、いつもの劇場公演やグループ全体でのライブとはまた違う楽しさが絶対にあるので、裕奈がそれを思う存分楽しめる時間になれば私もうれしいですね。

――あと、偶然ですが、同じチームKIIの竹内彩姫さんが卒業発表をされた直後のインタビューになりましたので、何かコメントをいただければと思うんですが。

発表の前にLINEが来まして。ちょっとまだ返せてないんですけど…(苦笑)。舞台の稽古が終わるまではあまりLINEに触らないようにしてるんですよ。通知も来ないようにしてるので。

LINEを見た瞬間はめちゃめちゃビックリしたんですけど、次はゼストの社員さんになるということで、新しい人生の始まりなので体調に気を付けて頑張ってほしいなというのと、あとは今から媚び売っておこうかなって思ったり(笑)。

――今、手でごまをする動きをしてるのが読者には見えないのが残念です(笑)。

めちゃめちゃ出世するかもしれないですからね。あんなにかわいいし、劇場公演とかもこれまですっごい真面目に取り組んできたし、手を抜くことなく全部のお仕事に取り組んできた子だから、多分社員さんになっても絶対に「はい!はい!やります!」って本当に頑張ると思うんですよ。偉くなるのが見える!(笑) だから今のうちに…(笑)。

――(笑)。では最後に、改めて舞台について、ファンの方へのメッセージをお願いします。

とても温かくて、ハラハラドキドキの展開がたくさん繰り広げられる、面白い舞台になっているので、ぜひ見に来てください!