桜田通、主演映画がBlu-ray&DVD化「僕が提示できる引き出しが増えた」<ロングインタビュー>

桜田通、主演映画がBlu-ray&DVD化「僕が提示できる引き出しが増えた」<ロングインタビュー>

今年4月5日に公開された桜田通主演の映画「ラ」のBlu-ray&DVDが11月20日(水)に発売される。

本作は、「始まり」「生まれ変わり」をテーマに、20代の揺れる心を描いた青春音楽映画。ある出来事を機に解散してしまったバンドの元ボーカル・慎平(桜田通)は、音信不通になっていた元バンドメンバー・黒やん(笠松将)と再会し、バンドの再結成という夢に向かって動きだすが、すっかり変わってしまった黒やんに振り回されていく。さらに、慎平と金銭の援助をしてくれている恋人・ゆかり(福田麻由子)との関係にも変化が訪れる…というストーリー。

主演を務めた桜田にインタビューを実施。作品について、プライベートについて尋ねた。

――撮影をあらためて振り返っていかがですか?

「まず台本をいただいたときから、自分が今まで出た作品とはちょっと違う種類の作品だなと思っていました。撮影スケジュールが短いことが分かっていたので、物理的にも精神的にもハードなものになるだろうなと。撮影中は、合間に自分のライブツアーをやっていたり、別の作品を撮ったりもしていたので、ほんとに時間が足りなかった。予算も少なく、そういう意味で、スタッフもみんな極限状態の中でやっていたはずなのに、みんな熱量が冷めないんですよ。その経験は、今後の自分の中の物差しになったと思います」

――高橋朋広監督の作品への強いこだわりがみんなの熱量を維持し続けた、ということになるんですかね。

「そうですね。あるシーンで、僕が翌日ライブで朝が早かったんですけど、5回ぐらい撮り直しをしたことがあったんです。結果、最後の方に撮ったのを使ってます。それは何回もやって追い詰め、どんどん課題をクリアしていって、一番いいものになったということ。もちろん1回目が一番リアルだったりするんですけど、何回もやることによって見えてくることもある。それは監督の意地に負けました。いい経験でした。でも、本来そうあるべきだと思うんですよね。常にそういう熱量を持ってやらないといけないなって。これから出る作品で自分がまた主演として立たせてもらえるときは、『ラ』の遺伝子をちゃんと継いでやっていかなければと思ってます」

――作中には慎平が泥だらけになったり、びしょぬれになったりするシーンがあります。撮影はかなり大変だったのではないですか?

「確かに慎平はそういうシーンも多いし、作品自体の内容も重いので大変そうに見られるんですが、自分としては撮影が大変だったとはそんなに思ってないんです。僕には大丈夫な大変さ、という感じですかね。慎平は苦しかっただろうし、つらかったと思いますが、桜田通としてはダメージを受けてないんですよ。それは発見でした。でも、ほんと慎平はつらかっただろうな…って他人事みたいですけど(笑)」

■ 台本がほぼない中で撮ったんです

――好きなシーンはどこですか?

「僕はゆかりのキャラクターが好きなので、基本的にゆかりが出ているシーンはみんな好きです。特に好きなのは、ゆかりが帰ってきたときに、慎平はヘッドホンをしていて気付かなくて、ゆかりがわざとカバンをドン!って置いて気付かせるところとか、勝手に慎平のものを片付けようとしたゆかりが慎平に止められて、お仏壇の前で慎平のギターに合わせて、『私、幸せになるね』みたいに歌っているところ。福田麻由子さんのお芝居がすごく良くて、ゆかりという存在のヤバさがよく分かるシーンになってるんです。若干コミカルにも見えたり、絶妙なんですよね。実際に一緒にいたら大変でしょうけど、見ている分には面白いです(笑)」

――DVD特典には「ラ」の1年前の3人を描いたスピンオフ「ソ」「ソ#」も入るそうですね。

「エチュードといいますか、本編の1年前のバンドが壊れ始めた瞬間を撮ったものです。台本がほぼほぼない中で撮ったんですよ。ライブシーンも入るそうです。映画を見てくれた人にとって一番気になってるところだと思うので、特典としてはかなりいいと思いますし、楽しめると思います」

――「ラ」はご自身の中でどういう作品になりましたか?

「自分が今までやったことのない役柄だし、泥臭いシーンも多いので、僕が提示できる引き出しが増えたという感覚です。とてもありがたいことだと思っています」

■ 夜ご飯に行った後、カフェとかで話をしてます

――では、プライベートについても。休日は何をして過ごしていますか?

「友達とご飯に行ったりとかですかね。僕はお酒をあまり飲まないので、夜ご飯に行った後、カフェとかで話をしてます。あとYouTubeを見てます。最近はウマヅラビデオさんが好きですね。あとは何だろう…よくこういう質問されるんですけど、言えるようなことがないですし、何なら夕方まで寝ちゃうんですよ。僕、睡眠をとるのがすごく下手で、すぐ目が覚めちゃうんですね。ほんとは一回も目が覚めずに7時間しっかり寝てすっきりしたいのに、1、2時間ごとに目が覚めちゃって、トータル12時間くらいベッドにいるみたいな状況が多くて。だから最近抱き枕を買ったんですよ。それで少しでも起きる回数が減れば、ベッドにいる時間が減るじゃないですか。ということは、休みの日にやれることが増えるじゃないですか(笑)」

――その時間が増えたら何をしたいですか?

「日帰りでいいので、友達と旅行に行きたいですね。最近、歩くことが好きなんです。そういえば、『ラ』の撮影現場の(埼玉)川越の町並みや雰囲気が素敵だったので、一回プライベートでも行ってみたいと思ってます。そういいながらもう一年経っちゃったんですけど(笑)」

――最近お勧めのエンタメがあれば教えてください。

「Netflixの『アナイアレイション -全滅領域-』(2018年)という作品です。久々に理解できない作品! 人知を超えた現象が起きて、それにどう向き合おうか…という物語なんですけど、見終わった後、頭がパニックでした(笑)」

――尊敬する俳優はいますか?

「佐藤健さんですね。そもそも人間として尊敬しているので、その一部分として役者という意味でも尊敬しています。事務所の先輩で、プライベートでも付き合いがあるんですが、僕の考え方の主軸は健に影響を受けてます。健は全てにおいて『何で?』と、裏を取りたがるんですよ。それってお芝居でも台本に対してそうあるべきで、例えば二人で座っているシーンから始まる作品があるとしたら、『何でこのシーンは二人でここに座ってるんだろう』って。昔の僕は、その瞬間のシーンから芝居を始めちゃってたんですけど、『どちらがこの場所に呼んだ?』『どういう経緯でこの二人はここに座っている?』とか、背景によって話し方も変わるじゃないですか。健はそういう余白みたいなものも考えながらやってるんです。健と話すことによってお芝居の勉強になった時間も多いし、プライベートでもこういうふうに考える人がいるんだとか、発見が多いです。一緒にいてすごく信用できますし、もう刺激にしかならないです。健は唯一無二な存在ですね」(ザテレビジョン)


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