1月15日「日本博」記者発表会が東京・虎ノ門ヒルズで行われ、黒柳徹子が日本博広報大使に就任した。

「日本博」は文化庁・日本芸術文化振興会を中心に、関係府省庁や文化施設、地方自治体、民間団体などと連携した大型国家プロジェクト。2020年、東京オリンピック・パラリンピック競技大会に向けていよいよ本格的に始動する。3月14日(土)に「日本博」2020のオープニング・セレモニーとして記念式典と記念公演「月雪花にあそぶ ―日本の音と声と舞―」が東京国立博物館 本館前庭で行われるほか、それ以降も「縄文から現代」および「日本人と自然」というコンセプトのもと、日本が誇る様々な文化や“日本の美”を体現する美術展や舞台芸術公演、文化芸術祭などの展開が予定されている。

記者発表会では「日本博」を紹介するオープニング映像が流れた後、萩生田光一文部科学大臣が登壇し「黒柳さんは芸能活動以外にもユニセフの親善大使に勤しまれるなど多方面に渡ってご活躍されており、国内外問わず、多くの皆様に親しまれております。この度、日本博広報大使をお願いしたところ、快くお引き受けいただきました。本日のご就任を契機に、オリンピック・パラリンピックが開催されるこの年から、広く国内外に日本博が認知され、より一層日本文化に興味と関心を持っていただければ幸いです。黒柳さんの日本博広報大使としての精力的なご活動を期待しています」と挨拶を行った後、黒柳徹子も登壇。

萩生田大臣から任命書を受け取り、黒柳は「日本博広報大使に任命されました黒柳徹子でございます。こんなこと私に任せてよろしいのかと思うぐらい大切なお仕事ですが、大変うれしいお話なので喜んでお受けさせていただきました。みなさんご存知のように日本は大変古い文化を持った国でございます。若い方たちにも、外国の方たちにも、いろんなことをわかっていただけるように頑張るつもりでおりますのでどうぞよろしくお願いします」と、日本博広報大使就任の喜びと意気込みを語った。

日本芸術文化振興会の河村潤子理事長を交えた3人でのトークセッションも行われた。萩生田大臣が「昨年、ラグビーのワールドカップが大成功に終わりました。私主催の記念のレセプションを東京国立博物館で開催させていただきましたが、そもそもワールドカップのキャラクターが歌舞伎の紅白の獅子をイメージしたものでしたし、試合開始前には和太鼓で選手を呼び込むということもいたしました。その時には甲冑や参加者の皆さんにカブトをかぶってもらうという体験コーナーを作ったところ、各国の皆さん、大変喜ばれまして、興奮されていました。中には試合前のハカでこれをかぶりたいと声もあったぐらい大好評でした。ぜひ日本博の代表的な事業にも日本の鎧を出しておりますので期待していただきたいと思います。中世・近世に作られた本物の鎧と現代に作られたレプリカによって、わかりやすくご紹介する展示と、実際に触れていただける体験型の2本立てです。このように日本博では日本文化をわかりやすく体験できるものとし、歴史に残るものにしていただきたく思っております。みなさんに興味のある日本博を見つけていただいて、足を運んで参加していただきたい」と、「日本博」でのおすすめとして“鎧兜(よろいかぶと)”を挙げた。

その話を受けて、日本芸術文化振興会の河村潤子理事長は「鎧の展示を見られたヨーロッパの方から『ヨーロッパの鎧は地味なものが多いけれども日本の鎧はいろんな素材を使っていて芸術品なんだね』という感想を寄せていただきました」と実際に海外から訪れた人の感想を発表。

また黒柳が日本の文化でもっと広めたいものは“着物”だという。「着物をもっと若い方や外国の方たちに知っていただきたい。私はニューヨークに勉強に行っていた時に、振袖を着て歩いておりました。その時にチャーリー・チャップリンがいらしたのですが、私が『日本の女優なんですけども、日本の皆さんにお伝えすることはございますか?』と聞いたら、私の手を握って『ジャパン!』『歌舞伎!』、あとは『寿司!』、そして『日本の皆さんに愛してると伝えてください』とおっしゃって。着物を着てなかったら絶対にお話しできなかったと思うので、その時に着物の力を感じました」と着物のおかげでチャップリンと話ができたというエピソードを披露した。

最後は黒柳が「普段、日本の素晴らしさを当たり前のように思っていて、自分で気が付かないこともあると思うんですね。着物でも食べる物でも、いろいろ日本の優れた物がありますので自信をもって、そして外国の方にも知っていただけるようにことあるごとに宣伝していけたらいいなと思っております。日本博で私にできることがあったら一生懸命やりたいと思っています」と日本の文化芸術に関わる人たちにエールを贈り、「私も若い頃は日本の古い物をあまり素敵だと思わなかったんですけど、年を取るごとに『なんて素晴らしいんだろう!』と思うようになりましたので、若い方に早く気付いていただいて日本の文化を認めていけたらいいなと思います」というメッセージで締めくくった。(ザテレビジョン)