湯浅政明監督が、小松左京のベストセラー小説「日本沈没」の初のアニメ化に挑む「日本沈没2020」。2020年にNetflixで全世界独占配信されることがすでにアナウンスされているが、このたび、メインキャラクターを演じる声優陣が明らかに。さらに、場面写真も解禁された。

2020年、現代の日本が舞台となる本作。これまでの「日本沈没」の映像作品では描かれることの少なかった”ごく普通の家族の物語”を通じて、“今描かれるべき日本沈没”がリアルに迫ってくる内容となっている。

本作の主人公で、オリンピックを目指し陸上競技に打ち込む14歳の少女・武藤歩(あゆむ)を演じるのは、「鬼滅の刃」(2019年、TOKYO MXほか)の栗花落カナヲ役や、「ダーウィンズゲーム」(2020年1〜3月、TOKYO MXほか)のシュカ役などで知られる上田麗奈。上田は、「(役が決まったときは)とてもうれしかったのと同時に、ドッと緊張が押し寄せてきました」「とても光栄であり、その分、プレッシャーも…」とコメントを寄せている。

そして、歩の弟で、オンラインゲームで世界とつながる少年・武藤剛(ごう)役には、「ワールドトリガー」(2014〜2016年、テレビ朝日系) 空閑遊真役の村中知。元水泳選手で、どんな苦境にも常に前向きな歩と剛の母・武藤マリ役は、「ちびまる子ちゃん」(フジテレビ系) おばあちゃん役の佐々木優子が、たくましくて頭も良く頼れる存在の父・武藤航一郎役は、「名探偵コナン」(日本テレビ系) 遠山銀司郎役のてらそままさきが、それぞれ決定している。

初解禁となった場面写真は、東京タワーのような塔が折れ曲がり炎に包まれる街や、不安げに遠くを見つめる歩の表情が切り取られ、日本が一変してしまった恐怖と緊張がリアルに伝わってくる一方、4人の家族がこちらに向けるまなざしに、「生き延びる!」という未来への希望が込められているように見えるシーンも。沈みゆく日本で、否応なく究極の選択を突き付けられた人々が対峙する“現実と再生の物語”が、どのように描かれているのか、期待は高まるばかりだ。

小松左京の原作小説「日本沈没」は、1973年に発表され、累計470万部のベストセラーとなり、同年の実写映画化では配給収入28.2億円を記録。2006年には、草なぎ剛、柴咲コウの出演で再映画化され、こちらも興収53.4億円の大ヒットを記録している。

この一大コンテンツ初のアニメ化に挑戦するのが、湯浅政明監督。映画「夜は短し歩けよ乙女」(2017年)、「きみと、波にのれたら」(2019年)などで世界的な評価を受け、現在、テレビアニメ「映像研には手を出すな!」(2020年1〜3月、NHK総合)も話題となっている人気監督だ。湯浅監督がNetflixオリジナルアニメシリーズを手掛けるのは、「DEVILMAN crybaby」(2018年)以来2度目。アニメ表現の限界に挑んだ「DEVILMAN crybaby」に続き、ダイナミズムあふれる映像表現で、実写では描くことのできなかった未曽有の天変地異と、それに向き合う人間たちのドラマを紡ぎ出していく。

また音楽は、「DEVILMAN crybaby」も手掛けた牛尾憲輔が担当。制作は、湯浅監督が率いるサイエンスSARUが手掛ける。

■ 武藤歩役・上田麗奈「たくさん悩みながらも、ひとつひとつ頑張りました」

――役が決まったときのお気持ちは?

上田麗奈:とてもうれしかったのと同時に、ドッと緊張が押し寄せてきました。

オーディションのときから、湯浅監督の中にしっかりとしたイメージが出来上がっているように感じましたし、オーディション用の原稿を読んだだけでも、心をつかまれる感覚がありました。そんな作品に携われることがとても光栄であり、その分、プレッシャーも…。

ドキドキしながらも、とにかく全力でぶつかってみよう、と気持ちを整えていきました。

――歩は、青春の真っ只中で未曾有の災害に遭遇し、困難に遭っても希望を失わずに、家族とともに立ち向かっていく、という役柄ですが、演じられるにあたって意識したことや、役作りで何か参考にされたことなどはありますか? 

上田:とっても不器用で、不安定で、可能性にあふれている歩。私が持っていないものをたくさん持っている女の子です。年齢も性格も、環境も、違いすぎるほど違う歩と、どうすれば寄り添っていけるのか、毎回本当に悩みながら、挑み続ける収録でした。私が今までやってきたことを全部捨てる勢いで、真っ白になって頑張ってみよう。そんな思いでしたが、実際どのようにアウトプットされていったのか、私自身も把握できていないシーンがたくさんあります。

――歩を演じられていて、共感する部分はありましたか? 

上田:人見知りで引っ込み思案。心の中でいろんなコンプレックスが渦巻いているところに共感しました。日頃生活している中で、ネガティブな感情の方が強めに出てしまうのも、分かるな…と。歩の場合は、そこに思春期ならではの感情の起伏やコミュニケーションの取り方が乗っかってくるので、学生時代を思い返しながら、自分自身もどうにかあの頃の気持ちを取り戻せるよう、たくさん悩みながらも、ひとつひとつ頑張りました。

――Netflixで全世界190カ国へ配信される本作をこれからご覧になる方へ、メッセージをお願いします。

上田:誰にも観せたくない。だけど、すべての人に観ていただきたい。そんな風に思った作品に出会ったのは、初めてかもしれません。収録時は未完成の状態だったこともあり、本編がどのようなことになっているのか、私もまだ分からないことが多く、ドキドキしています。

たくさん悩みながらの収録でしたが、家族の行く末や、思春期で成長過程の歩だからこその最終話までの道のりに、注目していただけますと幸いです。よろしくお願いいたします。

アニメ「日本沈没2020」は、2020年、Netflixにて全世界独占配信される。(ザテレビジョン)