福澤徹三の警察小説をドラマ化、2018年1月にスペシャルドラマとして放送した「白日の鴉」。その第2弾となるドラマスペシャル「白日の鴉2」(夜9:00-11:04、テレビ朝日系)が、5月10日(日)に放送されることが分かった。

伊藤淳史演じる熱血交番巡査の新田真人と寺尾聰演じる老弁護士「ゴミジン」こと五味陣介。一見「水と油」のようにも見える二人がある事件に遭遇し、その闇に挑んでいく姿を描く。

第2弾となる今作では、振り込め詐欺事件が発生。アルバイト感覚で罪の意識もなく「受け子」となった学生を逮捕するが、末端の受け子は捕まっても、その上にいるはずの黒幕にはたどり着けないのが今の捜査の現実。それでも正義感の強い新田は、振り込め詐欺の黒幕を野放しにしておくことが許せず、五味と共に密かに追い始める。だが、受け子が別の殺人事件の容疑者となる。

■ 伊藤淳史「寺尾さんに全て甘えて楽しくやらせていただきました」

新田という役は、正義感が強くて真っすぐな性格なので、知らず知らずに罪を犯した人たちへ同情してしまったりするタイプです。そういう一面がありつつも、でもやっぱり悪いことは悪いと訴えていかなきゃいけないということを寺尾さんがおっしゃられて。台本にはない部分ですが、今作ではそういうことを改めて感じて演じさせてもらいました。

寺尾さんとは前作で初めてご一緒させていただきましたが、大先輩の役者さんということで最初は正直とても緊張していたんです。でも、実際に撮影が始まったら、いつもすごく穏やかで優しくて。前作の現場の中盤ぐらいからその優しさに甘えさせてもらっていたんですけれど、今作では初日から寺尾さんに全て甘えて楽しくやらせていただきました。なのでパート2では前作以上にこの二人のコンビ感が、より深いところまでお見せできるんじゃないかなと思っています。

■ 寺尾聰「台本に書かれたものをどう演じるか、一つ一つを掘り返す」

ドラマを作るとき台本に書かれたものをどう演じていくか、大事にその一つ一つを掘り返します。今作ではオレオレ詐欺の受け子の子が出てきますが、その受け子をどう扱ったらいいか、演じている僕らがもう少しちゃんと伝えなきゃいけない、そう考えながら作っています。

テレビのニュースでもオレオレ詐欺事件はたくさん報じられていますが、特に受け子のポジションは罪の意識が少ない場合が多い気がします。だからといって罪の意識のないドラマを作っちゃいけないと思います。

そういったことを考えながら僕らは、その流れの中で飛んだり跳ねたり、いろいろやっています。だから、そのときに共演する相手がすごく大事です。役を面白おかしく演じる人もいますが、伊藤君の場合、真っ正面に役を受けとめて、真面目な警官としてすごく正直に演じています。それがとてもいいんです。だから、またやろうぜと思えるんです。プロデユーサーや誰かから何も言われていないのに、撮影しながら伊藤君と、これパート3のときにさ…って話したりしています(笑)。

■ 気になるあらすじは?

独り暮らしの老婦人を狙った「オレオレ詐欺」に偶然気付いた新田は、その詐欺の「受け子」として現れた大学生の立花康平(佐藤寛太)を逮捕。見知らぬ女性から持ち掛けられたアルバイトを、お金が欲しかったため気安く受けてしまったという。

病を抱えた母との生活を支えるための「受け子」のアルバイトだったと知った新田は、五味に康平の弁護人を依頼する。「お前が持ってくる仕事は厄介なものが多い」と文句を言いながらも、引き受けることになった五味。その甲斐もあり、早々に保釈された康平は、かつてのアルバイト先で康平のことを心配してくれた松坂志乃(森口瑤子)が営む小料理屋で再び働くことに。

そんな中、康平は自分を「オレオレ詐欺」に巻き込んだ女、町田ミカコ(堀田茜)の姿を見掛ける。ミカコが元暴力団員の荒山(小野ゆたか)が店長を務めるキャバクラで働いていると康平から聞いた新田は、詐欺グループの摘発につながるのではと、五味に突き放されながらも一人調べ始める。だが、すぐに勝手な捜査がばれ、くぎを刺される。

また新たな「オレオレ詐欺」の被害が発生、だまされたことを苦に老婦人が自殺。二年前にある不動産会社にだまされ、父を自殺に追い込まれていた康平は、事件の話を聞き自殺が起きる前に動かない警察への憤りを感じる。アルバイト終わりの深夜、康平はある決意をしてキャバクラに向かい、閉店後に店を出たミカコを追う。(ザテレビジョン)