声優・歌手の東山奈央が、2020年、声優活動10周年を迎えた。

8月5日(水)には、彼女が声優として作品・音楽とともに歩んできた10年の軌跡を詰め込んだキャラクターソングベストアルバム『Special Thanks!』をリリース。さらに12月5日(土)・6日(日)には、10thアニバーサリーライブ「Special Thanks!フェスティバル」が東京ガーデンシアターにて開催される。これまでキャラクターとして歌唱してきた数々のアニメ主題歌やキャラクターソングを披露する、今回限りのスペシャルなライブ公演だ。

今回ザテレビジョンでは、東山奈央にアンケート形式でリモートインタビューを実施。デビュー10周年を迎えた感慨や、アルバムやライブに懸ける意気込み、さらに先日、2020年公演の開催延期が発表された夏のアニソンイベント「Animelo Summer Live」への思いもつづってもらった。

■ 「デビューしたばかりの18歳の私のぴっちぴちな歌声を聴くことができます!(笑)」

――2010年に声優としてデビューされた東山さん。声優活動10周年という節目を迎えた今の心境は?

東山奈央:歌手としてはまだまだ新人ですが、アニメ作品作りに関わってからは10周年。あっという間の10年でした。

――8月5日(水)に発売されるキャラクターソングベストアルバム『Special Thanks!』について、作品に込めた思いをお聞かせください。

東山:声優デビュー10周年となりました私の、今までの軌跡が詰まったアルバムになっています。歌手としてのアルバムではなく、声優としてのアルバムです。いわゆるメジャーな楽曲から、意外と知られていない隠れた名曲まで、これまでに歌わせていただいた250曲以上のキャラクターソングの中から20曲ほどを選びました。

作品やレーベルの垣根を超えて、さまざまな方々のご助力をいただけたことで、このアルバムを制作することができました。すべての関係者の皆様に感謝を申し上げます。私自身にとってのプレゼントのようにも感じています。

そしてみなさんにも、このアルバムでハッピーになっていただけるように、アニバーサリースペシャル盤では豪華な特典でおもてなしができたらと思っております。興味のある方は、ぜひ公式ホームページでチェックしていただけるとうれしいです!

――アルバムの聴きどころや注目ポイントは?

デビューしたばかりの18歳のぴっちぴちな歌声を聴くことができたり(笑)、「この曲どうなっているの!?」という面白い楽曲もお楽しみいただけると思います。また、ユニットで歌わせていただいた一部の楽曲を、ソロバージョンとして今回もう一度歌わせていただき、新規収録しています。

■ 「止まっていた時間が動き出すような、大切な時間を紡いでいけたら」

――12月5日(土)・6日(日)には、10thアニバーサリーライブ「Special Thanks!フェスティバル」が開催されます。この公演に向けての意気込みをお聞かせください。

東山奈央:これまでのキャラクターソングをギュギュッと詰め込んでお届けするライブになると思います!

次から次へと親愛なるキャラクターたちをステージの上に招いて、一緒にパフォーマンスしていきます。歌うのは私1人でも、その集いの様相はまさにフェス!…ということで、“フェスティバル”というタイトルをつけさせていただきました。

中にはお客さんの前で披露させていただくのが初めての楽曲もあると思います。そういった意味では、懐かしさと新しさの入り混じった時間になりそうですね。作品として一区切りになって、私自身も久しぶりに再会するキャラクターもいます。止まっていた時間が動き出すような、そんな大切な時間を紡いでいけたらと思っています。

12月の世の中の情勢について、はっきりとしたことはまだわかりませんが、無事に開催されることを心から願いつつ準備を進めていきたいと思っています! そのときには、ぜひみなさんも、たくさんのキャラクターたちに会いに来てくださいねっ! Special Thanksを受け取ってください!

――また、2020年2月にリリースされた声優活動10周年記念シングル「歩いていこう!」についても改めてお話を聞かせてください。この曲を通じて伝えたいメッセージは?

東山:「歩いていこう!」は、テレビアニメ「恋する小惑星(アステロイド)」(2020年1月期、AT-Xほか)のオープニングテーマです。地学部で活動する高校生たちのキラキラした日常を彩る楽曲になっています。夢に向かって頑張っている人、まだ夢が見つかっていないけど毎日頑張っている人、どんな状況にいる人であっても、その背中をそっと優しく押すようなメッセージが込められています。

〈うつむいた先にも / 見上げている先にも / きっと未来は待っているよ〉…悲しいことや、つらいことがあっても、そのぶん強くなれたり、誰かに対して優しくなれるはず。川嶋あいさんのまっすぐで普遍性のある歌詞が胸に染みわたって、元気になれる楽曲です!

■ 「これだけ楽しみにしていたライブを先へと見送るのですから、元気で乗り越えなければ!」

――東山さんの出演も予定されていた「Animelo Summer Live 2020 -COLORS-」が、今般の新型コロナウイルス感染の状況を受け、3日間の全公演延期を余儀なくされてしまいました。今の率直なお気持ち、また楽しみにしていたファンへのメッセージをお聞かせください。

東山奈央:とても、とても残念です。ついにアニサマまでもが、という気持ちです。

本当は、私が声優デビュー10周年ということもあり、アニサマさんがご協力をしてくださり、今年だけのスペシャルなステージをご披露する予定でした。それができなくなってしまったのは残念ですが、長く活動を続けさせていただく中では、こうしたやむをえない事態も起きるものだということを、この大舞台の裏側で勉強させていただけたと思います。この分の熱量をまたどこかでお返しできるように、精進していきたいと思っております。

そして新型コロナウイルスの脅威についても、改めて危機感を持たなければならないという思いを強くしました。でも決して、心は折れていません。これだけ楽しみにしていたライブを先へと見送るのですから、なんとしても元気で乗り越えなければなりませんね! また笑顔で再会できる日を迎えられるように、よく食べ、よく寝て、予防をしっかりしながら過ごしていきましょう!

――アニサマの思い出があれば、お聞かせください。

東山:初めてさいたまスーパーアリーナに立たせていただいたのが、アニサマでした。

「艦これ」(「艦隊これくしょん−艦これ−」2015年、TOKYO MXほか)の“金剛型四姉妹”として歌わせていただきました。初めてのアニサマで、しかも4役歌い分けながらの歌唱は、とてつもない緊張でした。

実際にステージに立ってみるとやっぱりすごく大きな会場で、当時の私にはちょっと理解が追い付かないくらいの状況ではあったのですが、そんななか、本番中にとあるトラブルが起きまして…(笑)。これはもうだめかも、と思ったのですが、なんとか歌い切ることができました。その経験のおかげで舞台根性もついて、今ではいい思い出になっています!

――なお、来年開催予定のアニサマに向け、“アニサマ2020‐21テーマソング”として「なんてカラフルな世界!」が発売されました。この楽曲には東山さんも歌唱アーティストの一人として参加されていますが、初めてこの曲を聴いたときの印象は? また、レコーディングはいかがでしたか?

東山:まず大石昌良さんの作曲と聞いて、とってもうれしくて、楽曲をいただくのが楽しみでした! 実際に初めて聴いてみたら、楽しみにしていた以上のパワフルソングで、アニサマの会場全体がわちゃわちゃと盛り上がっている風景が目に浮かびました。

レコーディングをするときも、「わっしょいわっしょい」に込められたメッセージが、私の思い描いていたものとスタッフさんが考えていたことと一致していたことが分かって、しっかりと気持ちを込めて歌うことができました!

■ 「表現の場が増えるほど“気づき”があって、自分の心を豊かにしてくれていると感じます」

――東山さんは、この10年の間、キャラクターソングを含め、さまざまな楽曲を歌われてきました。東山さんご自身の中で、“歌を歌うこと”は、声優としての活動にどのような影響をもたらしているのでしょうか。また逆に、声優として培ってきたものが歌手活動に活かされている、ということはあるのでしょうか?

東山奈央:それぞれに影響を与え合っていると思います。表現の場が増えるほど、いろいろな気づきがあって、そういったことが自分の心を豊かにしてくれていると感じます。

私は、歌手として歌っているときも、自分は声優だなと感じることがあって。さまざまなジャンルの楽曲を歌わせていただいたり、自分が背伸びして届くかどうかの表現に挑戦させていただいたり、それは今までにたくさんのキャラクターとの出会いがあったからこそ生まれたカラフルさだと思っています!

また、キャラソンと同じように「しゃべるように歌う」ということも心掛けているので、みなさんの心に語り掛けるような歌を届けられていたらいいなと思っています。

――この2カ月あまり、コロナ禍の中で外出自粛期間が続きましたが、東山さんは、どのような“おうち時間”を過ごされていましたか?

東山:それこそ“アニメロサマープリンセス”として出演させていただいた、昨年のアニサマ(「Animelo Summer Live 2019 -STORY-」)の2日目のパッケージを観たりしていました。 鈴木雅之さんとスフィアさんのコラボ、アツかったですね…! i☆Risもかわいかった〜!

おうち時間が増えて、なかなかライブをすることが難しくなってしまった情勢のなかだったので、パッケージを再生し始めたときは、あまりにもキラキラしたライブ空間に胸がキュッと切なくなってしまったのですが、見進めていくうちに「うおおー楽しいー!!」となって(笑)、やっぱり音楽の力は素晴らしいなと感じました。

あとは、苦手な料理を頑張ったり、初めてテレビゲーム機を買ったり、インスタライブでお客さんとコミュニケーションの時間を持ってみたり、また、自分で作曲をさせていただくこともあるのでエレクトーンを弾いたり。自分らしくおうち時間を過ごしていました。(ザテレビジョン)