2018年のヒットドラマを映画化した「今日から俺は!!劇場版」が7月17日(金)より公開。卑怯だけどケンカは強い金髪の三橋貴志(賀来賢人)と、三橋の相棒でツンツン頭の伊藤真司(伊藤健太郎)がコンビを組んで、強敵たちと戦いを繰り広げる。劇場版では、原作でも人気が高いエピソード「北根壊(ほくねい)高校編」が描かれる。

連載3回目の今回は、賀来賢人と伊藤健太郎のスペシャル対談。“最強バディ”の三橋と伊藤の関係性や、コメディーパートの舞台裏など語っていただきました。

■ 大乱闘シーンは圧倒的な画力

――2年ぶりの三ちゃん(三橋)と伊藤ですが、周りからの反響はいかがですか?

賀来「ありがたいことにドラマをいろんな年齢の方が見てくださって、中でも子供たちからすごく人気でした。でもなかなか『三橋〜』とは声掛けられず。やっぱり恐れているのかな? お母さんに『声を掛けなさいよ!』とか言われて、握手を求めてきたりとか(笑)。でも感じたのは、三ちゃんは子供たちにとってヒーローみたいです」

伊藤「ちびっ子たちには本当に人気で。Tik Tokとかでマネしているのとかを見ると、みんなの期待に応えなきゃと思いましたね」

賀来「でも2人でいるときは囲まれなかった(笑)。ドラマは放送前に撮り終えていたけど、今回はこんな格好していたらギャラリーに囲まれて撮影どころじゃないだろうって思っていたら、一切集まらなくて…。“パニックになる”って言っていたのがむなしくなるくらい人がいない(笑)。もうすごくやりやすい中で芝居をすることができました」

――今回の映画は、智司(鈴木伸之)と相良(磯村勇斗)のいない開久高校に間借りした極悪高校とのバトルが魅力の「北根壊高校編」。台本を読んだ感想を教えてください。

賀来「今まで敵だった開久が味方になって最後に大乱闘をするというそのワクワク感とスケール感が映画ならではだなと思いました。特に大乱闘シーンは圧倒的な画力で。原作にはない大迫力です」

伊藤「もうアツいシーンですね。撮影は倉庫の中だったので、結構大変だったんですよ。土ぼこりもかなりあったのですが、それが映像としてすごくいい雰囲気になっています。伊藤は理子(清野菜名)と共闘するシーンがあるんですが、そこが本当にカッコいい。思い入れも強いのでぜひ見てもらいたいです」

賀来「伊藤がカッコいいシーンって大体三ちゃんはいないんですよ。ドラマでも『カッコいい!』と思ったときは基本いませんでしたから。なので今回の理子との共闘もどうなっているのか、すごく楽しみです。あと、冒頭に全員集合していくシーンも好き。ちょっとずつ人が増えていくんですが、何か同窓会みたいな気分でテンションが上がって…。やっぱり誰一人欠けずにそろったのがうれしかった。そのうれしさは芝居にも反映されていると思います」

■ この2人には子供たちが好きなワクワクが詰まっています

――三橋と伊藤の絶妙なコンビネーションが最高ですが、どのようにして2人の掛け合いは生まれているのですか?

賀来「テンポを作っていくのは三橋なので、主導権は僕にあるのかな? でも三橋がどれだけボケても必ず伊藤がツッコむからこの関係は成立しているんです。基本、主役はボケないことの方が多いですから。でも三ちゃんは全開でボケる。これは三ちゃんだけでなく伊藤とコンビで主役だからこその関係性だと思います。そして違うかっこよさを持っている2人。この2人には子供たちが好きなワクワクが詰まっています」

伊藤「ちなみにギャグパートは、僕はテストのときはあまり出さないようにしています。ちょっとずつ小出しにして…。テストで出し切っちゃったら本番で出せるモノはなくなってしまいますから(笑)」

賀来「健太郎は面白くないのが面白いんですよ(笑)。ちなみに矢本(悠馬)ちゃんの見解によると、他の現場ではすごく面白い人だという自信を持っていてみんなに接しているんだけど、この現場だと面白くないってボロクソに言われるから恐れているんだろうって…。もう笑っちゃいましたね。きっとそれが当たっているんだと思います(笑)」

伊藤「本当に賀来くんはいじめっ子ですよ(笑)。(仲野)太賀くんと矢本くんといつも一緒になって僕にちょっかいを出してくるんですよ。僕に何か言ってくるのは太賀くんと矢本くんの2人ですが、その後ろには必ず賀来くんがいる。裏番長です(笑)。ちなみに、ターゲットは太賀くんに変わったりするんですが、なぜか賀来くんにはいかない。全員、賀来くんの手のひらで踊らされている感じがあります」

――仲の良い現場なんですね(笑)。

伊藤「でも僕のことや現場のことを親身に考えたりしてくれるので…。一緒にお芝居するにはすごく助けられている部分はあります(笑)」

賀来「仲いい現場ですよ。時には芝居の話をするけど、基本は違う話ばかり。でもそれでいいと思っていて。現場の空気の良さって映像に反映されるものだと思っています」

■ ギャクパートは福田(雄一)監督の存在がかなり大きい

――アツい乱闘シーンと同じくらい強烈なのがギャグパート。先ほど伊藤さんはテストでは手の内を隠しているとおっしゃっていましたが、賀来さんはどのようにされているんですか?

賀来「僕も本番前まで隠していることも多いです。どちらかというと言われるまでは出さないかも。本当にこれは人によってさまざまだと思います。最初から福田さんに教えを乞うタイプもいるし、出し惜しみするタイプもいる。あと太賀みたいに、ちょこちょこと小出しにしてずっと笑わせるズルいタイプもいて…。ちなみに太賀は自分で笑うのもズルすぎる! それはちょっと怒りました(笑)」

伊藤「ギャクパートは福田(雄一)監督の存在がかなり大きいです。最初は何がOKで何がダメなのかよく分からず悩んでいたんですが、賀来くんに『監督がOKと言えばOKだし、ダメと言われたらダメ』と言われて、それからダメだったときは理由を考えるより、監督と相談してどうやったらいいものが出てくるかの話し合いをしています。ちゃんと言ってくださる監督だからありがたい。ただ、ダメ出しをされているときは、怖いんですよ。すごく穏やかで笑い声が絶えないんだけど、指摘されている人と監督だけが目が笑っていない…。指摘されていると心拍数がかなり上がり、やばいという気持ちでいっぱいになりますね」

賀来「まぁ監督が笑ったら全てがいいわけだから」

伊藤「撮影中は、監督の笑い声が一番聞きたい笑い声です。今回も結構笑っていましたので期待してください!」

賀来「相変わらず三ちゃんはふざけて卑怯でそして暴れて美味しいところを持っていく。ドラマの良さはそのままスクリーンで大活躍します。こんな時期だからこそ、思いっきり笑ってスカッとしてもらいたいです!」(ザテレビジョン・取材・文=玉置晴子)