吉田羊と大泉洋がW主演し、リモートにて制作されたショート連続ドラマ、吉田羊×大泉洋「2020年 五月の恋」。このほど、本作のYoutubeでの無料配信が7月31日(金)まで延長されることが決定した。

2020年冬放送予定の「連続ドラマW コールドケース3〜真実の扉〜」にて主演を務める吉田羊が、撮影の自粛が続く中で「お芝居で日本を元気にしたい」「心の栄養を届けたい」という思いから動き出した本作。

その思いに賛同した大泉洋に加え、自粛期間中に新しいエンターテインメントの形を模索していた岡田惠和が脚本を担当することに。また、監督には吉田主演の映画『ハナレイ・ベイ』を手掛けた松永大司が参加し、豪華なタッグが実現した。

WOWOWでの本放送に先がけて、Youtube内WOWOWオフィシャルチャンネルにて配信がスタートすると、全4話のYouTube合計視聴回数は68万回超え(6月26日時点)を記録。

緊急事態宣言下における元夫婦の会話劇という、視聴者と同じ目線で紡がれていくストーリーは大反響を呼び、配信終了を惜しむ声も相次いでいた。

■ 配信期間延長&特別編も放送!

本作の配信は当初6月末までを予定していたが、今回YouTube WOWOWオフィシャルチャンネルでは2020年7月31日(金)まで、WOWOWメンバーズオンデマンドでは2021年5月31日(月)まで無料配信されることに。

また、7月5日(日)昼1:00からは、全4話を一本化し未公開映像を含んだ特別版をWOWOWプライムにて無料放送。特別版はここだけしか見られないエンディングが用意されている。

なお、WOWOWメンバーズオンデマンドでは特別版も全4話同様に2021年5月31日(月)までアーカイブ配信されるので、それぞれの違いにも注目してみよう。

■ 吉田羊 コメント

――改めて、最初に岡田惠和さんの脚本を読まれた際の感想をお聞かせください。

「面白い! うまい!」と思わず声が出たほど、岡田さんの想像力と筆力にただただひれ伏したくなるパーフェクトな脚本でした。

視聴者が今どんな物語を求めているのか、どんな設定なら共感してもらえるのか、どんな展開なら無理がないのか―それらは通常のドラマでも時間をかけて議論される部分ですが、わずか一週間で取捨選択し傑作を書き上げるなんて、もはやこの作品をやる運命だったのだ! と運命論者のモトオのようなことを言ってみたくなります。

中でも秀逸と感じたのは、二人の人物設定。リモートワークのモトオもスーパー勤めのユキコも、まさに「2020年の5月」を生きた私たちと地続きの二人。

彼らが感じ口にする言葉はみな、リアルな私たちのものでもありましたし、“自粛する者”と“するわけにはいかない者”双方の立場で語られるところに、全ての人にこの作品を楽しんでもらいたいという岡田さんの愛情も感じました。

――リモートでの撮影はどのように行っていたのでしょうか?

二人が住むマンションは、離れた二つのスタジオ。各現場には、iPhoneとiPadの2台がアングル違いで設置され、それらの映像はリアルタイムでWOWOW本社内の基地に送信されていました。

監督はその基地からリモート演出し、各スタジオに設置された指示用パソコンからそれが聞こえるという具合。お芝居は毎話ワンカット撮影でしたので、リハーサルを見て直しを入れたら、あとの本番は最後までノンストップ。

リモートあるあるですが、町内放送が流れてきてNGなんてこともありました。また画面のスウィッチングは収録と同時に行われ、それをベースに編集が加えられたと聞きました。

■ ユキコの言葉とは裏腹な、撮影中に起きた“奇跡”とは?

――大泉洋さんとの会話劇について、タイミングの合わせ方などはどのようにしていましたか?

それぞれ都内にあるハウススタジオでしたが、その距離は16km離れておりました。会話は、実際に電話をかけ、受話器から相手の声が聴こえる状態。

しかも、部屋には本人以外入らなかったので、完全なる一人暮らしの長電話でした。ワンカットという集中力が必要とされる状況でリラックスしてお芝居が出来たのは、それによるところも大きかったです。

さらに監督は、何度もリハーサルをする中で役者の芝居を新鮮に保つため、どっちかの音声をオフにし、「内緒の演出」をして、相手の新鮮なリアクションを引き出すこともありました。

タイミング合わせについて、例えば3話冒頭の「同時マスト」のくだりは、演出パソコンからキューをもらいタイミングを合わせたものです。

ところが、二人が偶然にも同じタイミングで同じ動きをするという奇跡の瞬間が幾つかあったことは、オンエアを見て知りました。「偶然に意味はない」とはユキコの言葉ですが、こればかりは、エンタメの神さまが味方してくれたとしか思えない偶然でした。

――本作が大好評となったことについてはいかがですか?

いい意味でとてもシンプル。だからこそ、作品の良質が際立つと思いました。過度な編集や音楽を使わず、純粋に芝居だけで見せる。俳優にとっては怖くもあり、挑戦し甲斐のある作品だろうと思います。

その証拠に、多くの俳優仲間から続々と感想メールが届きましたし、その多くは「どうやって撮ってるの?」という質問でした。

その真意は、二人が自然すぎて芝居に見えない、タイミングも驚くほど合っているし、一体どんな演出でどんな撮影方法なのか、ということでした。

また、その後の二人が見たいという意見も多く、それには私も賛成です。もう一度ユキコとモトオに、今度はちゃんと顔を見て会いたいなあと思います。(ザテレビジョン)