2000年にオリジナルビデオとして登場以来、劇場版シリーズやハリウッド版リメ―クなどが制作されたJホラーの金字塔「呪怨」。シリーズ初のドラマ化となるNetflixオリジナルシリーズ「呪怨:呪いの家」(英題/JU-ON: Origins)が、7月3日(金)から全世界独占配信される。

本作は、日本発Netflixオリジナルシリーズ初のホラー作品。これまでは、呪われた家で起きた恐怖を描いてきたが、今作では初めてその呪いの基となっている実際にあった出来事に注目。

“呪いの家”に関わる人々に連鎖する恐怖を生々しく浮かび上がらせていく。

シリーズの魅力を残しつつ、ドラマ版ならではの新たなストーリーが展開。身も心も凍りつくような恐怖シーンも満載だ。

WEBサイト「ザテレビジョン」では、心霊研究家・小田島役の荒川良々と、怪奇現象を体験した新人タレント・はるかを演じた黒島結菜にリモートインタビューを実施。撮影中のエピソードやお互いの印象、StayHome期間中にハマッたことなどを語ってもらった。

――「呪怨」シリーズの新作に参加した感想は?

荒川:最初にお話を頂いた時は「えっ、何で俺だったのかな?」って。でも「呪怨」はホラーということもあって、自分の中では新しい部分を見せられるんじゃないかなという気持ちでワクワクしていました。

――黒島さんは「呪怨」シリーズに2回出演されていますよね?

黒島:今回の作品ではプロデューサーさんをはじめ、以前ご一緒した現場のスタッフさんが結構たくさんいらっしゃったんです。私自身、他の作品でいろんな経験をして、また「呪怨」シリーズに呼んでいただけたということはすごくうれしかったですし、新たな挑戦だなと思いました。

――演じる上で心掛けた点は?

荒川:本読みの時に三宅(唱)監督から「いちいち驚かないで淡々と演じてください」と言われたんです。

小田島は心霊研究家だから怪奇現象のようなものには慣れているということなんでしょうね。だから、リアクションに気を付けながらなるべく普通に演じることを心掛けていました。

黒島:はるかは恐怖に対して逃げたりせず「何で、こういうことが起こるんだろう?」って疑問に思ったり、不思議な現象が起きているという事実に対して怒りを持っていると三宅監督から言われたんです。だから、そういうはるかの“強さ”を意識しながら演じていました。

――お二人は怪奇現象や不思議な出来事に遭遇した時、どういうリアクションを取りますか?

荒川:怖い映画を見ていて「ウワッ!」ってびっくりすることはありますけど、意外とそんなに動じないと思います。たぶん、ぼんやり生きているんじゃないですかね(笑)。

いろんなことに鈍感なのかもしれません。だから、小田島の淡々としているところも無理なく演じられたと思います。

黒島:私も割と冷静だと思います。その事実を受け入れるというか、何かおかしな現象が起きたとしても「まぁ、あるだろうな」って(笑)。  

■ 荒川「おきれいになられたなって」

――今回共演されてみて、お互いの印象は?

荒川良々:以前、北海道が舞台のドラマで共演しているんですよね?

黒島結菜:「新・奇跡の動物園 旭山動物園物語2015〜命のバトン〜」(2015年、フジテレビ系)ですね。

荒川:そうそう。あの時、黒島さんはまだ10代?

黒島:そうですね。17、18歳頃だったと思います。

荒川:ドラマではそんなに一緒のシーンがなかったんですけど、その後に舞台を拝見したりして、何というかご立派になられたなって。 

黒島:ありがとうございます(笑)。「旭山動物園物語」の時はお芝居することに必死でしたし、すごく寒かったという記憶しかないんです。

荒川:少女から大人になって、おきれいになられたなって思いました。

――小田島として見た時に、黒島さんが演じたはるかはどんなふうに映っていましたか?

荒川:何でしょう。結局、小田島にとってのはるかは取材対象なんですよね。怖い体験をしているはるかに興味を持ったから、どんどん話を聞きたい。はるかが好きとかではなくて、心霊現象のことについてもっと聞きたいと思っていたんでしょうね。   

――黒島さんは、荒川さんが演じる小田島についてどう思っていましたか?

黒島:はるかとして見ると、ずっと不気味でした。自分のことを取材対象としか見ていないなということも感じていましたし、微妙に距離感があったというか漂っている空気も何か不思議でした。

荒川:そっかぁ、もうちょっと距離を詰めれば良かったですね(笑)。

――個人的に印象に残っているシーンはありますか?

荒川:人が急に消えたりするシーン。あれは、何なんでしょうね。

黒島:びっくりしますよね(笑)。

荒川:「ワーッ」って言って消えていく姿に度肝を抜かれましたね。アスファルトにちょっと焼けたような痕ができたりして、ホラーというよりはSF。劇中では結構人が消えるんです。

黒島:私は、全体を通して一番怖いなと思ったのは小田島さんの存在。撮影中はそんなに感じなかったんですけど、全体を通して見た時にすごく怖さを感じました。

テレビ局で小田島さんがはるかに話を聞こうとするシーンがあるんですけど、その時の小田島さんははるかが体験した怪奇現象にしか興味がないんです。ただ、心霊に関する話を聞きたいだけという感じがとても不気味というか怖かったです。   

荒川:結局、小田島って人間に興味がないんでしょうね。人付き合いもちゃんとできないんだと思います。三宅監督から「飲み会に誘われても断るタイプ」だと言われました。どこまで行ってもはるかは取材対象でしかなかったんでしょうね。

黒島:小田島さんの女性マネージャーさんも怖かったです。二人の関係もどこかホラーっぽかった(笑)。   

荒川:たぶんですけど、あの二人はデキちゃったんだと思うんですよ。

――そういう裏設定が?

荒川:監督の演出に意図があったのかどうかは分からないですけど、講演中の小田島に女性マネージャーが何かを伝えに来るんですけど、その耳打ちの仕方とかがもう何というか…そういう関係なのかなって思ってしまうんですよ。

――本作は三宅監督にとって初めてのホラー作品だったわけですけど、演出面で印象に残っていることは?

荒川良々:やっぱり、ずっと「小田島は淡々と」って言われていました。

黒島結菜:いろんなパターンを撮っていたという印象です。驚き方一つにしても、抑えめな感じ、中ぐらいの驚き、割と大きめと、いくつか段階がありました。

はるかにとってショックな出来事があったシーンでも、何も言わず部屋から出ていくのか、そばにいるマネージャーさんに近寄って手を握り合うのか。いろいろ試しながら撮って、そのシーンに一番合っているものを選んでいたのかなと思います。 

――ようやく、世の中も動き始めましたけど、ここ数カ月間は日常生活においてもある一定の制限がありました。その「StayHome期間中」にハマったことや新たな発見などはありましたか?

荒川:外出はスーパーに行く時ぐらいでしたから。その道のりを歩いていると、外に出るということは楽しいんだなってあらためて思いました。あとは外食もできなかったのでずっと自炊。

もともとやっていたんですけど、スーパーで肉を買って焼くとか。YouTubeで失敗しない焼き方という動画を見たら50℃ぐらいの温度で湯煎をするとおいしく焼けるということを知って、それを試したり。YouTubeでは「夜のヒットスタジオ」のオープニング集や昔のCM集なども見て楽しんでいました。   

黒島:私も自炊をしていました。普通に作っているだけでは物足りなくなってきて、米粉でアップルパイやタルトを作ったり。白玉を使ってお団子を作って食べたりしました。他にもケーキやパン、ピザなど、結構いろんなものを作りました。(ザテレビジョン・取材・文=月山武桜)