映画「銃2020」の完成発表記者会見が7月2日に東京都内で行われ、日南響子、加藤雅也、佐藤浩市が登壇した。

作家・中村文則のデビュー作「銃」が映画化されてから2年が経過。今回の「銃2020」は、中村自身が原案・脚本を担当し、新たな視点で描いたオリジナル作品を「全裸監督」(2019年、Netflix)の総監督を務めた武正晴が映画化した作品となっている。会見には中村、武、企画・製作を担当した奥山和由も出席した。

主演に抜てきされたのは、モデルや女優、ミュージシャンとしても活躍している日南。

「もし、女が拳銃を拾ったら…」という着想から誕生した本作で、銃に魅せられ翻弄(ほんろう)されるヒロイン・東子(とうこ)を演じている。

加藤は東子を執拗(しつよう)に追い回すストーカー・富田役、佐藤は謎めいた男・和成を熱演。

作品の見どころについて、日南は「この作品の見どころ、難しいんですよね。全てですね。どのシーンも濃過ぎて。でもやっぱり、まともな人がいないところですね(笑)。昨日も見てみたんですけど、誰もまともじゃないし、開始0.01秒から最後までずっと、人だけじゃなくてクレイジーなんです」とアピール。

“銃を拾った”ところから始まる物語にちなんで、何か拾った経験を問われると、日南は「拾ったという形ではないんですけど、小学校3年生の時にドブにハマったスズメを助けたことがあります」と、11羽の鳥と暮らしている現在にもつながるようなエピソードを明かした。

自粛期間中の過ごし方を聞かれると、日南は「私はもともと引きこもりなので(笑)、あんまり家にいることは苦ではなかったです。やったことのない楽器とか、絵を描いたりとか。(家にたくさん鳥がいるので)寂しくなく」と答えると、佐藤も「僕もほとんど変わらないですね。家で本読むか、トレーニングしてるか。僕も普段からほとんど家から出ないので」と、さらに加藤も「僕も一緒で、家にいることが苦じゃないんです。映画見たり、本を読んだり。(外に)出てもいいのに出ないのと、出ちゃいけないから出られないという違いぐらいですかね」と、普段からインドア派という共通点があったことが分かった。

新型コロナウイルスの影響をまだまだ受けているが、最近はいろんな映画が撮影を再開している。加藤と佐藤が再開後、同じ撮影現場を経験したことを伝え、コロナ禍以前との変化についてこのように語った。

「撮影所の前で検温をするし、スタジオに出入りする時は靴底と手のアルコール消毒、毎回フェイスガードを着けて本番まで待機している。ただ、『そんなことやってられないよ』と言うんじゃなく、僕ら自身がその仕事のやり方に慣れていかなければいけないというのをあらためて感じています」と佐藤が話すと、加藤も「フェイスガードを渡す、集めるという役職が増えていました」が説明し、「衛生班ね」と佐藤がそれを補足する。

さらに、加藤が「メークなんかも自分でしないといけない世の中になって、おんぶに抱っこじゃなくて、それを受け入れて、それがあってもカメラの前で立てたり、舞台に立てることに感謝して、仕事ができることが当たり前じゃないって思っていかなければいけないなと思います」と言い、佐藤が「コロナ前と今とでは世の中が確実に変わっていくわけじゃないですか。人との接触も含めて。社会が変容したように、芝居も変容する。

当然、マスクを着けて芝居をするということもあり得るわけですよね。目だけで語るしかないというシーンも出てくるでしょう。それでいいと思うし、それを面白く、自分たちが違った意味のつかみにしていく。それしかないんじゃないかなって思います」と、それぞれが自身の考えを伝えた。

映画「銃2020」は7月10日(金)より東京・TOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー。(ザテレビジョン・取材・文・撮影=田中隆信)