長澤まさみ主演の映画「MOTHER マザー」(公開中)で俳優デビューを果たした注目の16歳・奥平大兼(おくだいら・だいけん)が7月4日、都内で行われた“リモート舞台あいさつ”に登壇。初めて飛び込んだ演技の現場でのエピソードを語った。

■ 奥平、「特殊な環境で、焦り気味」緊張にじむ

本作は、実際に起きた“少年による祖父母殺害事件”に着想を得た河村光庸プロデューサーが映画「日日是好日」の大森立嗣監督とタッグを組み、新たな物語として映画化した作品。社会から孤立していく母と息子の歪んだ絆が、ひとつの殺害事件を引き起こす。

長澤まさみがシングルマザーの秋子を演じ、社会の闇へ堕ちていく母親に挑戦。また、秋子と内縁の夫になるホスト・遼を阿部サダヲ、息子・周平役を新人の奥平が演じている。

今回行われたのは全国5大都市全15劇場を繋ぐ“公開記念リモート舞台あいさつ”。監督を務めた大森立嗣と長澤、奥平、阿部のほか、周平の子供時代を演じた9歳の郡司翔くん、周平の妹役を演じた6歳の浅田芭路(あさだ・はろ)ちゃんも駆けつけ、合計6人が登壇した。

同作の舞台あいさつは、先日行われた完成披露試写会に続いて2度目。まずTOHOシネマズ池袋の観客がライブで映し出されるスクリーン前に登場した面々は、鑑賞した観客からの「面白かった!」の声がリアルに届く“コール&レスポンス”状態に感激の面持ち。同作が俳優デビューとなる奥平は「特殊な環境で、焦り気味です…」と序盤、わずかに緊張をにじませた。

■ 「この映画を通して何かを感じてくれたら」

続いて全国15カ所につないだ舞台あいさつが始まると、奥平は「色んな人に見られているって感覚が無いのでちょっと変な気持ちなんですけど」「この映画を通して何かを感じてくれたら」とデビュー作品の舞台挨拶への感動を語った。

阿部から「長澤まさみって知っていたでしょ?」と素朴な質問を投げかけられると「『キングダム』とか、学校とかでも“長澤さん、かわいい”って言われていたので…。そんな中“長澤さんの息子役を演じることになりました”と言われても、実感が無かった」と率直に振り返った奥平。

劇中で長澤演じる母からビンタを受けるシーンでは、本気で叩かれると考えていなかったといい「実はびっくりして思わず泣いてしまった」と告白した。一方、ドラマの印象から“優しいお父さん”のイメージを持っていた阿部に劇中怒鳴られるシーンでは「めっちゃ怖かった!」と、デビュー作で様々な初体験をしたことを語った。

舞台あいさつの締めくくりには、長澤が「親子の向き合い方についてそれぞれが考えたりするきっかけになる映画かなと思っています。びっくりするシーンもたくさんあると思いますが、そういった所だけではなくて、どこか“普遍的なもの”っていうのを感じてもらえる、そんな問いかけのある映画なっているかな?って思います」と語ると、奥平は「周平目線だけじゃなく、秋子目線でも見ることによって、映画の感じ方がいろいろ変わってくる映画だと思っています。家に帰って『こういう環境の人たちもいる』って少しで頭のどこかにおいて欲しいなと思いました」と述べた。

また、阿部は「リモートで全国で繋がってるは嬉しいです!」と久々に観客の方達と繋がることができた感動を伝えた後、本作が実際の事件がモチーフになってることにも触れ「この映画のような状況が身近にも起こりかねない」とした。

大森監督は「本作は親子の関係を描いているのですが、本作の親子は僕たちのイメージを超えていくるような親子なので、それをどう撮っていくか、というのを俳優たちとコラボレーションしながら作ってきました」と振り返り、「奥平くんとか、長澤さんの表情とか、この映画でしかできないことができたんじゃないかなと思ってます」と見どころを語って舞台あいさつを締めくくった。(ザテレビジョン)