窪田正孝主演、二階堂ふみがヒロインを務める連続テレビ小説「エール」(毎週月〜土曜朝8:00-8:15ほか、NHK総合ほか)は現在、再放送中。7月8日放送の第9回では、松井玲奈演じる“吟”の思いのこもった副音声解説が視聴者の感動を誘った。

■ 父・安隆との突然の別れ…

作曲家・古関裕而氏と、妻で歌手としても活躍した金子(きんこ)氏をモデルに、音楽と共に生きた夫婦の姿を描く本作。新型コロナウイルスの感染拡大防止のため収録を一時中断した影響で、初回から再放送中。副音声解説は、第1〜6回を山崎育三郎“久志”が、そして第7〜12回は吟が務めている。

描かれているのは、ヒロイン・音(二階堂)の子ども時代(清水香帆)。学校で学芸会「竹取物語」の稽古に追われていた音に、父・安隆(光石研)の突然の訃報がもたらされた。出張先でとっさに子どもを助け、電車にはねられたという。

本放送でも視聴者の涙を誘ったこのエピソード。砂浜で音たち三姉妹と母・光子(薬師丸ひろ子)が安隆を思いながら散骨するシーンは、吟が副音声で「重ねた手を開くと、砂のようになったお父さんの骨が、風にのって運ばれていきました」と文学的に表現。静かな余韻が、視聴者の胸を打った。

そして、一家がだんご屋でだんごを食べるシーンでは、みたらしとよもぎを交互に串に刺すのが大好きだった安隆を偲んだ三姉妹と光子。だんごをほおばる安隆を思い浮かべる音に、副音声で吟の「思い出しちゃうよね、音…」の声が寄り添った。

この回は展開がシリアスなぶん普段よりも津田健次郎による語りが少ないこともあって、吟の副音声解説は“もう一人の登場人物”といえるほどの存在感を示し、安隆を失った関内家を包み込んだ。

視聴者からは「松井玲奈ちゃんの解説で、2回目なのに泣けた…」「副音声は別の愉しみがあっていい」といった感動の声が上がった。

また、本放送の第56・57回ではスピンオフ企画として安隆が“あの世”のクジで一等を引き当て、10年ぶりに地上に戻ってくるエピソードが描かれたことから、「お父さん、10年後にクジ当てて帰ってくるって音ちゃんに教えてあげたい!」の声も寄せられている。(ザテレビジョン)