[粕谷秀樹]5節終了時点のデータは56分出場・ノーゴール…… 武藤の立場がちょっと怪しくなってきた

[粕谷秀樹]5節終了時点のデータは56分出場・ノーゴール…… 武藤の立場がちょっと怪しくなってきた

売る売る詐欺と13番目の候補?

選手たちは混乱しているだろうな。

買収されるんじゃなかったのか。凄い監督が来るんじゃなかったのか。夏のプランはことごとく覆され、いつものようなシーズンが始まった。オーナーのマイク・アシュリーは、例によってニューカッスルを手放さなかった。〈売る売る詐欺〉だなこの男。アーセン・ヴェンゲルやジョゼ・モウリーニョの監督就任も噂されたけれど、やって来たのはスティーブ・ブルースだった。一部メディアの情報では、なんと〈13番目の候補〉。事実だとしたら、ニューカッスルの交渉担当は絶望的に仕事ができないってことじゃん。

このような状況だと、モチベーションも湧いてこない。いやいや、そんな言い訳は通用しないな。どんなに負けが込んだって、ジョーディーズ(地元サポーターの愛称)は熱くサポートしてくれる。容赦のないブーイングに飛んでくるブーイングだって、愛情の裏返しだ。彼らの期待に応えてこそ、プロフェッショナルを名乗れるんじゃないかな。

さて、武藤嘉紀だ。昨シーズンはジョーディーズを裏切った。もちろん、彼なりに奮闘したものの、一年目は言葉の違いに戸惑ったみたいだね。ラファエル・ベニテス前監督も、「ムトウはわかっていなくてもイエスという。勉強不足だ」と英語力に苦言を呈していた。

北部イングランドは訛りがきつく、英国人ですら聞き取りにくい。ベニテスの英語もスペイン訛りだけど、インタビュアーが聞き返したケースは少ないんじゃないかな。彼が所属したリヴァプールやチェルシーでも、英語力は問題視されなかったよ。プレミアリーグで闘うなら、武藤は英語に磨きをかけなくちゃ。


ライバルのインパクトは超特大

英語が話せるようになればコミュニケーションがスムーズになり、ピッチ上の連携でもリズムが出てくる。当然、定位置確保の確率も高くなるよね。でも、ライバルは少なくないんだな。

ジョエリントンは4000万ポンド(約54億円)もの補強費を使っているから、しばらくの間はスターターだ。アンディ・キャロルはケガばかりしているけれど、破壊力だけならワールドクラス。なにしろ彼のヘディングと左足シュートは、分かっていても止められないじゃん。一度でも見せられると、ブルース監督の心は「やっぱり使おうかな」となるわけさ。インパクトは超特大!

そのほかにも、スペースがなくてもドリブルで前進する“異能”アラン・サン・マクシマン、巧みなステップでマーカーを幻惑するミゲル・アルミロンなどが虎視眈々と定位置を狙っている。だから武藤は、一刻も早く首脳陣にアピールしないと……。

5節終了時点のデータは56分出場・ノーゴール。開幕からベンチには入っているといっても、スターターのチャンスは一度もめぐってこない。負傷で戦列を離れているキャロルは10月中旬に、サン・マクシマンは早ければ次節にも復帰する。これが武藤の現状だ。ちょっと怪しくなってきた。

文/粕谷秀樹

スポーツジャーナリスト。特にプレミアリーグ関連情報には精通している。試合中継やテレビ番組での解説者としてもお馴染みで、独特の視点で繰り出される選手、チームへの評価と切れ味鋭い意見は特筆ものである。


関連記事

theWORLDの他の記事もみる

あわせて読む

主要なニュースをもっと見る
社会のニュースをもっと見る
経済のニュースをもっと見る
政治のニュースをもっと見る
国際・科学のニュースをもっと見る
エンタメのニュースをもっと見る
スポーツのニュースをもっと見る
トレンドのニュースをもっと見る
生活術のニュースをもっと見る
地域のニュースをもっと見る

スポーツ アクセスランキング

ランキングの続きを見る

スポーツ 新着ニュース

新着ニュース一覧へ

総合 アクセスランキング

ランキングの続きを見る

東京 新着ニュース

東京の新着ニュースをもっと見る

東京 コラム・街ネタ

東京のコラム・街ネタをもっと見る

特集

特集一覧を見る 動画一覧を見る

記事検索