クラブOBも首ったけ

今季、若手主体のチェルシーで頭角を現したヤングスターといえば誰か。おそらく、多くの人が挙げるのはFWタミー・エイブラハムやMFメイソン・マウントだろう。調子に波はあるがFWクリスティアン・プリシッチも候補に入るか。

しかし、シーズン中盤戦から一気に評価を高めた20歳がいることも忘れてはならない。DFリース・ジェイムズだ。昨季レンタル先のウィガンでレギュラーとして活躍し、しっかりプロとしての経験値を積んだ同選手。今季は開幕こそ足首の怪我で出遅れたものの、第9節ニューカッスル戦でリーグ戦初出場を記録すると徐々に存在感を発揮。今では右SBのレギュラーの地位を確固たるものにしていると言っていいだろう。

そんなジェイムズのブレイクとなったキッカケはどこだったか。おそらく、初のフル出場となった第12節クリスタル・パレス戦ではないだろうか。この試合でジェイムズはプレミアでも屈指のスピードを誇るコートジボワール代表FWウィルフリード・ザハとマッチアップ。まだ20歳の若者が百戦錬磨のウインガーに対抗できるとは多くの人が予想していなかっただろうが、結果はその真逆だった。なんとジェイムズはザハを完封してみせたのだ。

この試合を見ていた多くの人が、「またチェルシーにスゴイ若手が出現した」と思ったことだろう。どうやら、クラブOBであるマリオ・メルヒオット氏もその1人だったようだ。英『talkSPORT』に対して、同氏は次のように語っている。

「ジェイムズはとても良い選手だね! 私は彼に注目していたんだ。プレイがだんだん良くなってきているのを感じていたよ。今ではもうみんなが彼の推進力やクロスがどれほど良いものであるのかを知っている。特にザハとマッチアップした試合はすごかったね。1対1でリーグ最高級のウインガーを完封したんだから。ザハはあの試合で90分間何もできなかった。アレを見た時、彼が本物だと思ったよ。これからどんどん良い選手になっていくだろうとね」

この調子で成長を続ければ、ジェイムズは近い将来プレミアリーグを代表する右SBとなるだろう。パワー、スピード、クロス精度といったSBに必要な能力をいくつも備える20歳。若者の成長はまだまだ止まりそうにない。