ブンデスリーガでダントツ

今季のドルトムントではFWアーリング・ハーランドやFWジェイドン・サンチョといった前線の若い選手の活躍が目立っているが、彼らの他にも注目すべき若手が右サイドにいる。右ウイングバックを担当するモロッコ代表DFアクラフ・ハキミだ。

昨季レアル・マドリードからレンタルで加入し、瞬く間にその才能を開花させたハキミ。抜群のスピードで右サイドを支配し、今やドルトムントに欠かせないピースとして欧州でも屈指の実力者として認知されている。

魅力はそのスピードだけではない。その高速スプリントを1試合通して披露し続けることができるスタミナもハキミのストロングポイントだ。対峙する相手は彼の動きについて行くだけで一苦労。自分が機能することで相手チームの左サイドを無力化することができる。この上なく厄介な選手と言えるだろう。

そんなハキミの特長がよく現れたスタッツがある。それは今季ブンデスリーガで彼が記録したスプリント回数だ。独『Revier Sport』によると、ハキミは同スタッツでここまで実に841回を記録し、ブンデスリーガ所属選手の中でトップに立っているという。3バックのWBというものは攻撃性能の他に自身の背後に生まれスペースをカバーする能力も求められるが、ハキミはその役割を完璧にこなしていることがこのスタッツから読み取れる。

なお、2位はドルトムントの同僚であるサンチョ(709回)。3位にはヴォルフスブルクのFWボウト・ベグホルスト(694回)がランクインしている。2位に100回以上の差をつけてハキミはダントツ。ここからもいかに彼が特別な存在かがわかるはずだ。

ドルトムントの右サイドを支配する若き“スプリントキング”。目の前に走路がある限り、今後もこの21歳がピッチ上で足を止めることはないだろう。