ドイツのレジェンドがキッパリ

かつては間違いなくチームの中心にいた天才MFも、時間の流れとともに居場所を失った。まだ27歳だが、ドルトムントのマリオ・ゲッツェはこれからどのようなキャリアを過ごすのだろうか。

過去ユルゲン・クロップが率いたチームで頭角を現し、瞬く間に世界へその名を轟かせたゲッツェ。全盛期の彼は間違いなくワールドクラスだったと言って差し支えないだろう。しかし、2013年夏にバイエルン・ミュンヘンへ移籍して以降そのキャリアは下降線を辿るようになってしまった。新天地では思うような出場機会を得られず、結局ゲッツェは3年後の2016年夏に古巣ドルトムントへ帰還。以降も代謝異常に悩まされるなど、かつての輝きを取り戻せずにいる。

ドルトムントとの現行契約は今季終了まで。現地では退団がほぼ確実と見られており、各メディアによるとイタリア行きが濃厚とも。そんな中、ドイツのレジェンドであるローター・マテウス氏が独『Sky Sport』に寄稿したコラム内でそんなゲッツェについて言及。なかなかに手厳しい評価を与えている。

「ゲッツェのBVBでの時間は終わったと思う。契約が延長されたら私は驚くね。今日の彼にはもはや需要がない。何よりも問題なのはスピードがないことだ。ドルトムントはもちろんこと、他のクラブも追い求めているスタイルに適合できないというのは厳しい。全盛期は“ミニ・マラドーナ”といった感じだったんだけどね。決して学習して手に入れることはできないスペース認識力とセンスを備えていたよ」

「だが、イタリアがゲッツェにとって適切なリーグとなる可能性はある。プレイスピードがあまりスピーディーではないから、それは彼にとって追い風となるだろう。ゲッツェは彼を中心に考えてくれるチームと指揮官を見つけなければならない。だが、彼は後方に30mすら走らない選手なんだ。ハードワーカーでは決してないね」

マテウス氏からスピードもなければ、チームのためにハードワークもできない選手と評されてしまったゲッツェ。はたして、かつて“天才”と呼ばれた男は来季どこでプレイすることとなるのだろうか。老け込むにはまだ早いはずだが……。