新境地開拓でチームの中心に

今季からドルトムントに加わり、かねてより高かった評価をさらに上昇させた選手がいる。ウイングから中盤にポジションを移し、攻撃のタクトを振るうドイツ代表MFユリアン・ブラントだ。

2019-20シーズンにおけるドルトムントの中盤を語るならこの男は外せない。レヴァークーゼン時代はサイドアタッカーとしての印象も強かったが、新天地でブラントは新境地を開拓。今では中盤に欠かせない繋ぎ役としてチームのパスワークを司っている。正確なキックで攻撃のスイッチを入れる役割は、そう簡単に他の選手が真似できるものではない。

そんなブラントがドルトムントにとってどれほど重要な存在かを示すデータがある。それは攻撃時における1対1の勝率だ。データサイト『Opta』によると、2019-20シーズンのブンデスリーガにおいてブラントは同スタッツで71%というハイレベルな数字を残しているという。これはドルトムントのチーム内でダントツの勝率。2位のDFアクラフ・ハキミが55%、3位のFWトルガン・アザールが53%なだけに、いかにブラントの数字が傑出しているかがわかる。

中盤で不用意にボールを失わず、相手のプレスを剥がしてから落ち着いて前線にボールを供給するブラント。ドルトムントの攻撃陣が安定して仕事を完遂できるのは、この男の働きによるところが大きいのは間違いない。