日本国内で初めて感染者の死亡が確認された新型コロナウイスル。身近にじわじわと迫ってきていて、タクシー会社では車内のアルコール消毒を徹底するなど対策を始めています。

 13日、日本国内で感染者の死亡が初めて確認された新型コロナウィルス。13日から14日にかけて新たに発覚した5人のうち、一人は東京都内のタクシー運転手で、亡くなった女性はこの運転手の義理の母親でしたが、詳しい感染の経緯はわかっていません。

 このほかにも、和歌山県で50歳代の男性医師が、千葉県では20代の男性の感染を確認。感染経路が明確でないケースも出てきたことから、これまでの水際対策から、明らかに“次の局面”を迎えました。

安倍首相:
「感染の拡大を抑えるとともに、感染者の重症化防止に取り組んでいく考えであります」

 こうした中、安倍首相は14日、水際対策に加えて検査と治療体制の充実を図る考えを示し、政府は今年度予算の予備費103億円を支出して、感染者の重症化防止に重点的に取り組む方針です。

 じわじわと感染が身近なものになりつつある新型肺炎。東京のタクシー運転手への感染確認を名古屋のドライバーはどう受け止めているのでしょうか。

タクシー運転手:
「急に身近になりましたね。名古屋でも外国の方も中国の方もいますからね…」

別のタクシー運転手:
「やっぱり心配です。「今度は自分かな」と思うときはありますね」

また別のタクシー運転手:
「すごく気を使って、普段マスクつけないけど流行りだしてからかけるようになりました。あと消毒ですね、アルコール消毒を自分で入れてお客様が触るようなところはお客様が下りたら拭く」

 不特定の人と狭い車内で移動することになる運転手。タクシー会社も新たな対策を実施しています。

 名古屋市北区にある東和交通。会社では毎年インフルエンザ対策として、運転手に対し手洗いやうがいを促していますが、今年は新型肺炎を念頭にさらに徹底するよう呼びかけています。

東和タクシーの担当者:
「タクシーは乗っていただく方を選べないものですから、不特定多数の方が乗られますので運転手さんがとにかく自衛していただいて…」

 運転手同士の感染予防にも気を配ります。運転手が行う飲酒検知用のフィルターも毎回取り換えるようにしました。

 対策の中には、乗せる客を意識したものも…。

タクシー運転手:
「消臭スプレーを出庫時に前と後ろに。あと、お客様の座席の方に1日2,3回(かける)。ご乗車いただいたお客様から運転手さんマスクないかと聞かれた際に差し上げる、予備のマスクです」

 一部の運転手は乗客用のマスクを用意して、問い合わせがあれば渡すようにしています。

 広がる感染リスク…。不安は市民の間でも広がっています。

女性:
「80歳の方がお亡くなってかわいそうに…。私も同じ年代なものですからショックでしたね。日本でということだから心配になってきましたね」

別の女性:
「やっぱり怖いと思いますよ。どこに蔓延してるかわかりませんもんね」

また別の女性:
「対応してみえるお医者様もかかりましたでしょう。お気の毒だなと思って…」

 スーパーやドラッグストアからはマスクが消え、感染予防への不安が募っています。